青春18切符で淡路島へ
2006・12・23


 
 今年の秋、敦賀まで直流化がされてダイレクトに敦賀行き新快速電車が走るようになったと聞いている。これを機会に乗ってみたくて、青春18切符で若狭へ日帰りしてきました。しかし、時刻表でチェックしたが敦賀行きの新快速は午後からの2本しかなくて、今回も米原乗り換え敦賀行き各停旅でした。でも直流化のおかげで車両はJR西日本の新しいタイプになっていてとても快適でした。
 冬の季節は太平洋側が晴れると日本海側は雨か雪にいなる。それで傘と長靴で行けといわれていますが、昨日は薄日がさすお天気に恵まれラッキーでした。
 



小雨に濡れる敦賀駅前

 米原で乗り換え、長浜に近づくとどんよりした黒い雲が空を覆って小雨が降りだしてきました。敦賀からの小浜線は本数が少なく、乗継までに1時間25分もある。出かける前にチェックしていたが敦賀市街も散策したくて承知の上で出かけてきました。

敦賀ではご覧のような小雨模様の天気でしたが、何とかスケッチスケッチできそうな霧雨。ここは北国、雪国だけあってメインストリートはづっとアーケードがある。とりあえず8号線に沿って気比神宮へ・・・



JR敦賀駅









気比神宮の大鳥居

 気比(けひ)神宮は、702年の建立。この大鳥居は、重要文化財に指定され、奈良の春日大社、広島の厳島神社と並んで、日本三大鳥居の1つとか・・・JR敦賀駅から歩いて15分ほどでした。




氣比神宮の本殿
こんな小雨模様でも参拝者が・・・小雨を避けて屋根の下からスケッチしました。小浜まで足をのばす予定だし、おまけに冬至一日後でまだまだ日が短い。というわけで今回は鉛筆書きだけにしました。



 車中で敦賀駅でもらった大きな案内図「御食国(みけつくに)若狭おばま誘遊案内」で行き先をチェックする。その中に「お水送り」の神事で知られている神宮寺が載っていました。奈良生まれ&育ちの私、東大寺二月堂「お水取り」は子どものころから馴染んでいる。お水送りを知ったのはそんなに遠い昔ではない、一度行きたいと思っていたので最寄の駅、東小浜で降りることにしました。

プラットホームの観光案内版には神宮寺南へ2kmとある。その道沿いに若狭姫神社、若狭塗箸のお店、万徳寺、森林の水PR館、若狭彦神社などが途中にある。バスの路線がないようなので歩くことにする。



東小浜駅と東舞鶴行きの各停電車




若狭姫神社



境内にあった能舞台




若狭姫神社本殿と千年杉

若狭一宮の下社。竜宮城の豊玉姫命を祀る。上社の若狭彦神社とは夫婦。千年杉の巨木は不老長寿の象徴とある。






箸匠せいわの外観と店内
 観光バス2台止まっていたので紛れ込んで店内へ。販売のほか塗箸の研ぎ出しコーナーもありましたが冷やかしだけで失礼しました(^_^;)。若狭小浜は全国の箸生産のシェアーが80%であること初めて知りました。

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森林(もり)の水PR館
「水源の森」百選の上根来の水が味わえるらしいが、お水送りのチラシをもらって神宮寺へ急ぐ





西街道との交差点
このすぐ右手建物の所が神宮寺への参道があります。


参道入り口にある若狭神宮寺仁王門



  上の道路を上根来に向かって直進すると古来より若狭商人の通行として利用してた鯖街道です。正面の山はもう滋賀県高島郡朽木村と福井県小浜市の県境にある百里ヶ岳です。この百里ヶ岳はづっと秘境といわれていました。登ったことがあるので、思い掛けない所でであってとても懐かしい気持ちになりました。。






上左の神宮寺のこじんまりした仁王門もアップで撮るとなかなか絵になりますね。
この素朴な参道の先に本殿がありました。



神宮寺本堂
本尊は薬師如来



境内にある古巨木とお水送りの取水小屋



若狭神宮寺の由来
 714年、43代元明天皇、和銅七年若狭彦神社の直孫和朝臣赤麿公が金鈴を地主長尾明神と祀り鈴応山神願寺を創建する・・・・すみません長文なので以下省略しました。

その他、神宮寺のしおりには
若狭は朝鮮語ワカソ(往き来する)が訛って宛字した地名で、奈良も朝鮮語ナラ(都)うんぬん
この国府のある遠敷(おにふ=朝鮮語ウオンフー「遠くにやる」が訛った)など、興味があることが書かれていました。



お水送りの水を汲む建屋




遠敷川
 神宮寺端の向こうになります。萬徳寺近くから写す。


11時40分に東小浜に下車して、戻ってきたのが午後2時前。たった2kmと書いてあったがもっと距離があったように思う。寄り道したりスケッチしたりで時間をくってしまいました。2時12分の電車で小浜へ、たった一駅ですが歩くと小浜散策の時間がなくなる。



小浜の海、写っていないがこの写真の右端にフィシャマンズ・ワーフがあります。

 
 昼食にはちょっと遅いので商店街の食堂やレストランがあまり開いていない。とにかく海岸に出てフィッシャマンズ・ワーフに行くことにする。土産物屋になっている一階はお客で賑わっている。鮮魚や干物などなど、とりあえず2回のレストランへ。昼食時間は午後三時までとあったので駆け込んで何とか昼食にありつく(^_^;)。



 若狭小浜のフィッシャマンズ・ワーフ(小浜港)のレストランから写す。小浜の有名な観光スポット、若狭湾国定公園・蘇同門(そとも)。長さ6kmの断崖美と奇岩や洞門めぐりの遊覧船はここから出発します。以前に来たとき遊覧しているので今回はパスしました。



小浜名物’へしこ茶漬’け

 聞いてはいたが’へしこ茶漬け’ははじめて、けっこう食べやすくて美味しかったですよ。






小浜漁港

食事の後港で一枚スケッチをしたが、日が陰ってきて薄暗くなってきたので小浜城跡まで急ぐ。


小浜城跡

関ヶ原の功績によって若狭の領主となった京極高次が慶長六年(1601)、北川と南川を天然の濠とし、小浜の海を背に難攻不落を誇る水城として築城した。別名、雲浜城ととも呼ばれる。
寛永十一年(1634)京極氏が出雲に移封となり、酒井忠勝(川越より)が若狭十一万三千石の城主となる。その後天守などを立てて小浜城が完成。以来酒井家十四代、273年間の居城となり明治の廃藩置県を迎えた。
昭和31年に福井県の史跡として指定を受ける。ここに藩祖・酒井忠勝公を祀る小浜神社がある。


 天守跡から小浜を眺めて駅に急ぐ。17時30分の敦賀行きに乗ると、姫路行きの新快速に間に合う。乗換えが一つ減ると楽だなあ。敦賀から姫路行きの列車があるのがまだピンと来ない。わずか1時間30分で守山駅に無事帰りつけました。





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