赤野井の大庄屋 諏訪家屋敷
2004/5/5


小津神社で毎年5月5日に行われる長刀祭りを見ようと出かけました。出かけたのがお昼頃だったので赤野井の「小津若宮神社」へ向かう。着いたときタイミングよく御輿が若宮神社の境内に入るところでした。

長刀祭りのいわれは昔、欽明天皇の時代に、水害により琵琶湖に流された社殿から御神霊を迎えた際、村人達が喜び、踊ったのが始まりだといわれています。

御輿が宮入のあと小津神社へ戻るまで時間があるので、若宮神社の裏手にある大庄屋、諏訪家屋敷へスケッチに行くことにしました。門の前でスケッチしていたら、ちょうど諏訪家の奥様が戻ってこられて予約なしにもかかわらず内部を案内しいただける幸運に恵まれました。案内と貴重なお話を諏訪家の主、諏訪安茂さんから聞くことができました。
平城のような屋敷への入り口(天神川を掘りにした石組み) 長刀祭りの折り返し点の小津若宮神社と
おみこしの出発!
守山市指定史跡(昭和52年)
大庄屋「諏訪家屋敷」

 諏訪家は歴応三年(1,340)諏訪円忠が足利尊氏に従って信州から当地へ地頭職として赴任したことにはじまる。その後、子孫が土着し、江戸時代には庄屋として、赤野井一帯の小津郷の大庄屋であった。

 庭園は江戸中期につくられた枯山水、地泉回遊式で民家に残るものとしては貴重である。母屋は茅葺きで書院造り風の武家造りである。屋敷内にはほかに土蔵、茶室があり、茶室は明治維新の後大津の円満院からの移築である。

茶室裏の天神川から屋敷地内へ船が出入りできるように石垣が工夫されている
(案内板から転載)
客殿(客座敷)

築後約200年ほど経過・・・書院造り様式の瀟洒な建造物

玄関は式台と呼ぶ板の縁側をもうけ「駕籠寄せ」形式の武家屋敷造りの特徴を備えている。

玄関の間、大客間、上客の間および供侍控えの間には各々「床の間」を設け各客間より拝見する苔むした庭園の景色は大変変化に富んだ眺望である。(案内板から転載)
客殿の玄関
客殿入ったすぐ右側にまるで茶室のようなたずまいの供侍の控え室。丸窓から覗く苔むした灯籠がいいですね! 上客の間からお庭の苔むした枯山水を望む。新緑の緑がまばゆい。
諏訪家屋敷への正面門前からスケッチしました。


長刀祭りの小休止(小津若宮神社で)


踊りの名前は忘れましたが少年の踊りと太鼓が祭りの雰囲気を盛り上げていました。
メインロードには桟敷席と長刀祭りの行列 別院の境内で長刀踊りを披露している少年
華やかな衣装で踊る少女たち 踊りの後ちょっと小休止、しぐさがとてもかわいかったです。
久々に祭りらしい雰囲気を感じさせてもらった盛大なお祭りでした。とても楽しい一日でした。

諏訪家屋敷の見学は予約が必要です。
連絡先 Tel・Fax 077−583−0804  諏訪安茂さん
〒524−0041 滋賀県守山市赤野井町171