明石市立天文科学館
2008・8・9

 この夏の青春18キップが残り1枚になった。使用期間はまだ一ヶ月と余裕はあるが、ギリギリになるとあせるので何処かへ出かけよう。たまたまネット仲間がタイの水彩画を掲示板に貼り付けてくれたことから水族館で魚を描こうときめる。そこで思いついたのが明石の水族館です。新快速で乗り換えなし、片道一時間半なので日帰りにはちょうどよい。猛烈な暑さを避けて涼しい館内ならゆっくりスケッチができるだろう。


明石市立天文科学館
天文科学館の時計塔は、東経135度日本標準時子午線標識を兼ねている。

 明石海峡大橋をを過ぎて、明石駅が近づくとこの天文科学館が右手に見えてくる。JR山陽線を利用すると必ず目に入る有名な建物です。でもまだ一度も訪問したことがない。明石水族館もたしかここにあったはずだ。さっそく明石駅構内の観光案内所で天文館への行き方を聞く。山陽電鉄で一駅「人丸前」からすぐだと教えてくれる。”水族館もここですね?”と聞いたら、”もうありませんよ”との返事。駅構内の簡易イケスに生後3年のウミガメ展示しているのが名残とか。今日の計画は一瞬にして頓挫、思い込みだけでいつも事前チェックなしで飛び出す性格は直らない。いつもこんな失敗ばかりしているというのに・・・
とりあえず明石市立天文館に行くことにする。



プラネタリウムの投影機

 現在、過去、未来の星空を本物そっくりに映し出す機械、プラネタリウム・・・・

 このプラネタリウムを発明したのはドイツのカールツァイス社。明石天文科学館のものは、旧東ドイツのカールツァイス製で1960年(昭和35年)の開館当初から稼働している。

なんとも不思議な形をしている。まるでアリのお化けみたい・・・
入館料700円のなかにプラネタリウム鑑賞代も含まれている。夏休みなので小さな子どづれのの家族が多い。入館したときタイミングよくプログラム(夏の星座と宇宙のはてをさぐる)が始まるところだったので見ることにしました。
涼しい館内で爽やかな女性説明員の声を聞きながら星空を見ていて、ときどき眠ってしまって、宇宙のはてはよくわかりませんでした(^_^;)







バンベルヒ子午儀
昭和26年に入丸山で経度観測を行った際に使用した口径65mm屈曲式の子午儀(天文科学館の展示)
このほかにも天体観測のいろいろな機器などが展示されていました。
夏の大三角

 東の空高く,明るい3つの星が大きな直角三角形を作っている。暗い空なら,三角形の中を天の川が流れているのがわかります。これは“夏の大三角”と呼ばれ,夏のあいだ一晩中見えている目印です。夏の大三角の頂点に光る3つの星は,こと座のベガ,はくちょう座のデネブ,わし座のアルタイル。それぞれが夏を代表する星座のα星です。
 ところで,ベガは七夕の織姫星アルタイルは七夕の彦星です。天の川を挟んで光っている。
 一番明るいベガ。デネブやアルタイルは1等星ですが,ベガはそれより明るい0等星の輝きを持っているのです。
 ベガはやがて頭のほぼ真上の位置まで昇ってきます。天頂で燦々と輝くその姿は,まさしく夏の女王様のようですね。
・・・説明より






天文科学館から見た明石の街
後方は明石海峡に架かる明石海峡大橋と淡路島です。手前はJR明石駅と山陽電鉄の山陽明石駅です。



天文科学館の時計塔真後ろにある
日本標準時子午線表示柱

明石城跡の明石公園までは約く2kmとあったので暑いが歩いてみることにする。天文科学館の裏から出るとすぐに柿本神社がある。



柿本神社から月照寺の道
この塀の左側が月照寺です。月照寺は弘法大師の建立。重厚な山門は伏見桃山城から移築されたものらしい。

後でわかったがこの月照寺の所で方角を間違えてしまった。西に歩くところを北へ歩いてしまった。30分歩いても明石公園が現れない。明石駅への道を聞いたら全く反対方向だといわれる。観光案内所でもらった略図では全く見当がつかない。教えてもらった方向に歩いて行くとやっと森が見えてきて略図にある目印の明石市民病院が見えてきた。結局明石公園の外周を一周したことになる。20分ほどのつもりが1時間も炎天下を歩いてバテバテ、汗が噴き出して止まらない。

明石城

1619年(元和5年)徳川に大将軍秀忠の命により、小笠原忠真が築城。別名、喜春城。現存する建物は、昭和32年に国の重要文化財に指定された「巽」「坤」の両櫓で、鶴が羽を広げいように明石海峡を望んでいる。明石城を中心とした明石公園は、スポーツ施設・文化施設もあり、市民の憩いの場となっています。




隅櫓(資料館になっている)から見える明石海峡大橋
遠くかすんでちょっと見にくいかな・・・



もう一つの隅櫓と明石市街



木陰で休憩しながら明石城跡から明石市街をスケッチ
中央の水平線は高架になっているJRの山陽線、ちょうど正面が明石駅後方の山は淡路島です。




明石公園の二つの隅櫓
もう少し高い所から見れると左右の隅櫓を結ぶ白い塀が見えて、鶴が羽を広げたように見えるとか・・・




このあと遅い食事をしに街へ


地元の人たちが「うおんたな」と呼ぶ棚商店街には、魚屋を中心に練り製品や塩干物などの店が約100件並んで、買い物客でにぎわっていました。バテバテの状態とこの凄い暑さ、いつもの早描きミニスケッチもギブアップでした。



明石焼き(玉子焼き)は美味しかったよ。



たこ、マグロなど美味しそう


今日も暑い一日でした(^_^;)