アサギマダラのマーキングに比良・蓬莱山へ
びわこバレイ
2007・8・4



 アサギマダラはタテハチョウ科マダラチョウ亜科に属するチョウです。海をこえて2000キロもの距離を移動することで知られる渡りチョウで有名です。2000年8月4日比良スキー場で捕獲された雄のアサギマダラは同年の6月26日台湾・陽明山でマーキングされたチョウでした。1,790km(39日間)の長旅をしたことになります。
昆虫の捕獲網を持つのは小学生以来、おまけにはじめての体験、うまく捕獲できるかな・・・
  毎年、アサギマダラのマーキング調査を比良のびわこバレイで行っている伊丹昆虫館からお誘いを受けて琵琶湖博物館のフィールドレポーター10名が参加させてもらいました。




びわこバレイのロープウエイと蓬莱山


蓬莱山はベコニアでも有名です。


 ロープウエイの駅では夏休みとあって子供を連れた家族連れやボーイスカウト等々、仲間を待つ間にちょっとスケッチする。





ガスに霞む蓬莱山の頂上



ガスの流れでこんな状況になったりする。
びわこバレイの指導員の方から捕獲についての説明を受けて出発。




 びわこバレイの案内役の方が先導してくれる。その方の息子さんと一緒にスキーゲレンデを下っていく。




アサギマダラが好むというヨツバヒヨドリの花




 案内の方のおかげで鬼ヤンマの羽化も見ることができました。



 案内役の方はさすが見つけるのが早い。「あそこにいるよ」と指さされてやっと目に入る。




 仲良しになった男の子はトンボの方が興味がある。大きな網を持って走り回って、トンボをとらえては見せに来てくれる(*^_^*)。


 台風など強い風が吹いたあとはアサギマダラはどこかに避難するという。今日は台風が過ぎた翌日なので条件が悪いと聞きました。そんなことで心配されていましたが、それでも参加者全員で54頭ゲットできました。子どもたちも大はしゃぎで追いかけていました。




マーキングする位置は指の下の羽根の白い部分です。



アサギマダラをゲットしたら・・・・
片方の羽根裏(白い部分)に所属の標識・LBM(琵琶湖博物館)と自分の番号「50」を・・・
もう一方の羽根にVB(捕獲場所・びわこバレイ)と捕獲日8/4を記入、下の記録票にも記入してびわこバレイに提出しました。
 久々の山歩きも楽しみながらアサギマダラ2頭ゲット、マーキングをして放しました。どこで再捕獲されるかな、捕獲されるとBVの記号で「琵琶湖バレイへ」へ連絡があるとのことでした。




アサギマダラ 標識記録票





 捕獲したアサギマダラに油性のフェルトペンで嬉しそうにマーキングする子供。




仲良しになった僕はハンモックで休憩、ご機嫌な表情でにっころポーズ。
はじめての楽しい体験の一日でした。