新聞の写真に魅かれて醒ヶ井へ
バイカモ(梅花藻)を見に行く
2002・8・15
梅花藻(バイカモ)

 バイカモの白い花が水中に咲いている川の写真が2日前の新聞に掲載されていた。そういえば6月の初旬、友人M氏より醒ヶ井のバイカモ(梅花藻)が咲いているとデジカメ写真付メールをもらったことを思いだし、さっそく出かけてみました。
米原で大垣行きの普通に乗り換え1つ目の駅が醒ヶ井だ。守山駅からは約1時間ほどでつく。
・花 期 : 6月下旬〜8月上旬
・交 通 : JR東海道本線醒ヶ井駅下車すぐ。
醒井(さめがい)は中山道に沿ってできた宿場町だ。駅前の国道を渡るとそこに旧街道の名ごりをとどめる街並みが続く。その旧道沿いに地蔵川があり、その川にバイカモは咲いている。

醒ヶ井の名の由来は古事記や日本書紀に、伊吹山の大蛇との戦いで傷ついた日本武尊の高熱が醒めたという話がから居醒の清水(いさめ)となったようです。醒ヶ井宿は京都からは9番目の宿で、番場宿醒ヶ井宿柏原宿と江戸に向かって続いている。その当時は本陣・旅籠などが140軒も並んだ賑やかな宿場町だったらしい。
清流沿いの上丹生の集落
上丹生の手前から霊仙山を写す
醒ヶ井駅を下車したらタイミングよく醒ヶ井養鱒場行きの臨時バスが待っていた。バイカモはそこに咲いているものと思い込み飛び乗る。この道は霊仙山登山で何度か通っている。だがなんとなく気になり養鱒場手前の上丹生で下車。地元の人に「バイカモってどこで咲いていますか?」と聞くと、醒ヶ井駅の近くの小さな川に咲いているとのこと(^_^;)。2kmくらいなので散歩がてら歩いて戻ることにする。
       バイカモ(沈水植物 キンポウゲ科)

 水温15度前後を保つ澄んだ涌水を好み、川の水底に群生し、流れに沿って這うように育つ鮮やかな緑色をした多年生の水草である。手のひら状のはが特徴で長さ50cmの藻である。初夏から晩夏にかけて水面上に梅花藻の白い花が咲く。
         水琴窟
水を流すと水滴の音が瓶の中で共鳴するしかけで、江戸時代に庭師が考案したと言われ、琴のような音が聞こえることからこの名がついた。試してみたら澄んだ奇麗な音が聞こえました(^_^)。
            西行水
仁安二年(1167)西行法師が旅の途中、茶屋に立ち寄り、岩下より湧出るこの清水を感賞したことから、その後西行水と呼ばれるようになった。
旧問屋場(資料館になっている)前の地蔵川でバイカモの写真を撮る人たち。「1分も入っていると冷たさに足がしびれてくる」と言っていました。手をつけて試してみたら、やはり冷たさに長く浸していられない。私はカメラマンの真似はできませんでした(^_^;)。
十王水
右手前(右の写真)に湧水の居醒(いさめ)の清水があります。ここが地蔵川の源流だ。その水をポリビンに入れて持ち帰る人や、試飲している人がいました。「自然水なので煮沸してください」のカンバンが立っていたので私は見物のみでした(^_^;)。
地蔵堂:昔は水中にお地蔵さんを安置、尻冷地蔵と呼ばれた。毎年8月23〜24日の地蔵まつりは多くのひとで賑わう。
バイカモの白い花にさるすべりのピンクの花が落ちていてなかなか奇麗でした。
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 私だけでなく、多くの方が新聞の写真で知ったと話しているのをあちこちで聞きました。新聞の影響は強いですね。シーズンも終わりに近いので花が水面に顔をだしている。水中で咲いているときが一番の見ごろで奇麗と写真を撮っていたカメラマンの人が話してくれました。