小春日和の琵琶湖岸歩き
2010・1・27

 NHK大津放送局ギャラリーで開催されている絵友達のグループ展を見て帰りに膳所のパルコで話題の革新的3D映画と話題を呼んでいる米映画「アバター」を見ようと出かけました。JR膳所で下車してNHK大津へ。ここまで来たので、浜大津まで歩いて「ギャラリー古今」へも立ち寄る。映画の時間が気になり、京阪石坂線に乗ろうと浜大津駅へ。




観光船ミシガンが発着する浜大津港、 後方には近江富士が望める。

 浜大津から二駅先の石場駅で下車してパルコへ行ったが、話題の3D映画「アバター」ははじまっている。そうだ、もう一つ映画館がある。近江大橋東詰めのイオンモール草津だ。暖かくてお天気も最高、琵琶湖岸歩きして行こう・・・・・





今日歩いたルートです。地図で距離計測したら約10kmでした。





瀬田川にかかる近江大橋
(F1 水彩)
後方の山は阿星山から金勝山・竜王山(湖南アルプス)
整備工事が完了した大きな砂浜、メタセコイヤ・・・絵葉書のような風景です。
足休めにスケッチしながら休憩する。



さあ、急がないと・・・
近江大橋は車でなら2分くらいだが・・・
ジョギングする人、散歩している人、自転車の人・・・
風もなく暖かく、橋上からの眺めは絶景でした。



近江大橋西詰
欄干の上に小さく近江富士が見えている。



最後部を過ぎると東詰めにある
イオンモール草津の巨大なショッピングセンターが見えてくる



近江大橋の橋上から、いま歩いてきた湖岸沿いの砂浜が続いている。
大津プリンスホテルの高層ビルの向こうに比叡山が、琵琶湖観光船の真っ白なビアンカも・・・




 20分かかって橋を渡り終え、いそいでイオンモールへ。慣れていない巨大なショッピングセンター、うろうろしてやっと3階のフロアーの映画館へたどり着く。でもここでも映画見るには中途半端な時間でした。いつもちゃんと調べないで行動しているからしかたない。今日は映画には縁がなかったとあきらめ、歴史探訪、近江八景の一つ「矢橋の帰帆」に目的変更する。
 なぜ思いついたかといえば、数日前に草津から旧東海道を歩いて矢橋道を探訪しようとして分岐点の道標にしたがって行ったが、すぐにJR東海道線で道は寸断されていて、迂回路を見つけられずにギブアップした経緯があるからだ。今日はその逆を歩くが、省エネして南草津駅をゴールとしました(^_^;)。


分岐点にある瓢泉堂(姥が餅屋跡)
旧東海道の矢倉から分岐する「矢橋道」の道標
旧矢橋港へのこの道(約9km)は東海道の重要なわき道でした。

 江戸時代になって湖上水運の安全が確保されると、多くの人が大津(石場)〜草津間の早道として利用したという。東海道(瀬田唐橋まわり)より3時間ほど短縮できたそうだ。

 この分岐点に「姥が餅」という名物を売る店があったらしい。広重の浮世絵「東海道五拾三次 草津・名物立場」に描かれている。

現在は人口島の矢橋帰帆島ができて、「矢橋の帰帆」の矢橋港のあとは湾内になっていて、何も残っていない。
小さな公園が作られていて、そこに案内板と蕪村の句碑と常夜灯があるのみでした。



案内板の矢橋港の絵



公園


蕪村の句碑


常夜灯

「菜の花やみな出はらひし矢走船」

与謝蕪村(1716〜1783 俳人・画家)の春の矢走港(やばせこう)を歌った句碑が立っている。