醍醐の花見と上醍醐参拝

2008・4・6



 今日もよい天気、どこかへスケッチにと・・・思案。桜の季節、”豊臣秀吉で有名な醍醐の花見”を思い出す。さっそくスケッチブック持って醍醐寺へ出かけました。
 JR山科駅から六地蔵行きの地下鉄に乗り換える。車内はそんなに混雑していない。もう満開時期を過ぎたのだろうか・・・
 しかし醍醐駅を出ると結構混雑している。花見客の流れにのって住宅街を行くと約10分ほどで醍醐寺の総門に着きました。車や観光バスで来る人が多いのか、境内に入ると大混雑でスケッチするのはとても無理でした。純粋に桜見物するか・・・





満開の桜の下を歩く観光客。



 醍醐寺の歴史そのもの、建てられてから1,100年の生き抜いた五重塔です。



 醍醐寺に隣接する長尾天満宮からの醍醐寺の伽藍。

真言宗醍醐派の総本山

醍醐は弘法大師の孫弟子、理源大師・聖宝が、貞観16(874)年に創建した。
山岳信仰の霊山であった笠取山(醍醐山)に登った聖宝は、白髪の老翁の姿で現れた地主・横尾明神より、こんこんと水(醍醐水)が湧き出るこの山を譲り受け、准胝(じゅんてい)・如意輪の両観音を刻み、山上に祀った。それが醍醐寺の始まりである。

開創後、醍醐・朱雀・村上の三代にわたる天皇の深い帰依によって山上に薬師堂、五大堂、山下に釈迦堂、法華三昧堂、五重塔などが次々に建立され、大伽藍が完成した。

・・・・・ 醍醐寺のパンフレットより ・・・・・

通称、山上を上醍醐(かみだいご)、山下を下醍醐(しもだいご)と呼ばれています。







醍醐寺の本尊・薬師如来坐像(金堂)

 これは法話がはじまるまでの待ち時間にミニスケッチブックに描いたものです。もちろんお堂を出てから彩色しましたよ。





 金堂横のしだれ桜の巨木は、気持のよい風に吹かれてはや花吹雪でした。


不動堂


 金堂にお参りしたら、僧がもうすぐ法話がはじまると声を張り上げている。30分ほどの法話が聞けてラッキーでした。その僧が、せっかくここまできたのなら1時間ほどの山登りをして上醍醐お参りしてくださいと・・・

上醍醐まで登りました。上醍醐寺の薬師堂は西国33観音霊場(第11番札所)。その下にある醍醐水もいただいてきました。






下醍醐の境内をでて、いよいよ上醍醐への参道に入る。

はじめはこんな緩やかな散歩道みたいでしたが・・・・・少し行くと急な道が連続してくる。
一度に汗が噴き出る。



行者場だろう。湧き水もあり、休憩場所にもなっている。山上まで19丁のちょうど中間に位置します。



御神木だろう。〆縄が張ってあった杉の大木








 上醍醐のすぐ手前のなが〜い長い一直線の急坂にはまいりました(ーー;)。
この坂道を登りきって少し下った所が上醍醐寺の境内です。



醍醐水
 法話の時に僧が、こんこんと水が湧き出る山上の醍醐水、これをいただいて醍醐味を味わってくださいと・・・・・醍醐寺の名前と醍醐味という言葉の由来だと話されていた。







西国十一番札所
上醍醐准胝堂




五大堂






頂上からの展望は素晴らしい。
春霞で京都市街は遠望が利きませんでした。



醍醐山の山頂にある開山堂と如意輪堂(後方)
急な坂道の参道を避けて車やバスで頂上近くの駐車場まで来る参拝者も多いです。

 以前に滋賀の第十二番札所の岩間寺(岩間山)から山道を歩いてここまで来たことを思い出しました。その時見かけた光景はタクシーに乗っている白い装束と金剛杖を持った参拝者でした。後で聞いてみると宇治の西国第十番札所 明星山 三室戸寺から上醍醐、岩間寺を巡拝しているということでした。効率のよい省エネ参拝もあるのか・・・どこでも歩いて行けるのが一番幸せだと感じました(^_^)。