奈良町で同窓会

2007・11・11



 奈良市のど真ん中、椿井小学校6年の同窓会に2年ぶりに出席してきました。今回は幹事のK氏が趣向を凝らして、午前中正倉院展を見学してから奈良町の隣・福智院町の今西家書院で昼食会でした。奈良は秋の行楽シーズン、おまけに日曜日と正倉院展が重なって大混雑でした。私は正倉院展をパスして直接今西家書院へ行きました。正倉院展を見学した同級生達の話では入場待ちに45分、入館しても人・人・人・・・でゆっくり見られなかったらしい。




奈良町のスケッチ




近鉄奈良駅から奈良公園に出て奈良町を歩いて福智院町へ向かう。



清酒「春鹿」の醸造元 今西清兵衛商店

 今日の同窓会の今西家書院はこの今西商店に隣接している白壁の所です。ここは以前に来た時、スケッチして利き酒もしました(^_^;)。





切妻造檜皮葺きと観音開き

 高貴な方々が来訪の際、駕篭で表の長屋門から左手にある塀重門をくぐり、庭石づたいに観音開きの戸口前で降り、入室されました。

 今西家書院は永く興福寺大乗院家の坊官を努められた福智院氏の居宅を大正十三年に今西家が譲り受けました。一説には大乗院の御殿を賜わり移建したとも伝え られています。昭和十二年八月二十五日、民間所有の建造物として初めて国宝の指定を受けました。

 江戸時代に一部改造が行われている理由で戦後、重要文化財となりましたが、銀閣寺の東求堂と同じく室町中期の書院造りの最も古い遺構を残しているとい われています。
 書院造りは上段・中段・下段と部屋に段差が設けられ、柱の面取りが室町時代の特色をあらわしています。

(今西商店のHPから一部転載)


 書院(上段の間)よりの庭の眺め

ここは室町当初、一つの板敷きの間で接客や謁見・会議や書類の作成等他目的に使われました。
昼食会はこの雰囲気のある書院の広間でした。



雰囲気を醸し出している部屋の行灯
 



 昼食会の後、みんなは二次会に行くという。奈良町に入ったところでスケッチしたいと言って私だけここで別れる。



吉祥堂

この吉祥堂は奈良町資料館の出口にあります。
この沢山の赤い飾りものは身代わり猿(お守り)です。



奈良町にはあちこちで身代わり猿がみられる。

昔から奈良町には、七体の庚申さんが祀られています。その当時は、この七庚申まいりが盛んに行われていました。 こうした庚申信仰の名残が奈良町資料館(吉祥堂)を中心に今も奈良町に息づいています。
スケッチ二枚したところで小雨が降りだしてきた。奈良町をもう少しスケッチ散策したいと思っていたが、雨は夕立となる。軒下で待っていたがすぐに止みそうにないので早めに奈良を後にしました。