11:12 最初の分岐に道標がある。右手の山道に入ると笹間ヶ岳2.5km 御仏河原・大石へ行ける。直進は鎧ダム、太神山不動寺(3.5km)
道標したがい鎧ダム・堂山へ
天神川には橋はない、石が並べてあるのでそこを渡る。増水のときは困るだろうな。渡ったところに登山道があり、迎不動堰堤0.1km、鎧堰堤0.7kmとある。10年前この取りつきがわからず左手の若女谷の岩だらけの沢を登ってしまい苦労したなあ・・・。
ヨハネス・デ・レイケ
日本の砂防工事に貢献したオランダ人土木技術者(1842-1903)
明治6年(1873)明治政府の招きにより来日し、明治36年(1903)までの30年間わが国の治水事業、砂防事業に大きく貢献した。
淀川流域でのオランダ堰堤を始めとした砂防事業では、日本人技術者はデ・レイケから多くのことを学んだ。そして、淀川を船の通りやすい、洪水に対して安全な川へと改修した。堰堤は、レキ、砂、粘土を固めて造り、堤体を石積みで保護しています。
鎧堰堤(よろいえんてい)
デ・レイケの指導のもと、日本人技術者、田邉義三郎が設計して、この石積みの堰堤を明治22年(1889)に完成した。近くの鶏冠山から竜王山に登るコース(上桐生)にもオランダ堰堤があり同時期に完成しています。
11:40  迎不動堰堤(むかえふどうえんてい)・・・新オランダ堰堤
立派な説明板があり、この砂防堰堤は2000年3月に完成したとある。この年は日本とオランダの交流が始まって400周年、迎不動堰堤はこれを記念してオランダ堰堤風に石積みの構造にしている。
建部大社(たけべたいしゃ)
瀬田神領の地に鎮座依頼1300余年(天平勝宝7年遷座)の古社で「近江一の宮」として知られる由緒ある大社。文武両道に勝れた神、日本武尊と大国主神を祀り、出世開運、縁結びの神として古くから崇敬が厚い。このあたりは神領というめずらしい地名だ、こらは建部大社の神料田があったことからついたといわれている。
湖南アルプスの入り口、堂山
2004・1・12

堂山から羽栗町へ下山。瀬田に向かう途中、振り返って写す。
 今日も穏やかな天気、散歩がてら滋賀県立近代美術館でやっている脳障害を克服して、素晴らしい芸術世界を生み出した「岩下哲士の世界」展を見に行くつもりで出かけました。・・・・しかし、車窓から見えてきた湖南アルプスの山々に急に気が変わり(いつものことです(^_^;)、10年ぶりの堂山(384mの低山)に登ることにして石山駅に降り立ちました。ちなみに瀬田と石山は同じ料金だし、スケッチブック、デジカメ、コンパスとステッキなど山歩きはいつでもできるスタイルです(^^♪。
コンビニで弁当とお茶を買って、帝産バスでアルプス登山口に向かいました。
乗客は3人だけ、バスはほとんど停車しないので終点のアルプス登山口(料金は380円)へは約20分で到着しました。バス停横の東海自然歩道道標を確認して天神川に沿った舗装道路を迎不動の堂山登山口めざして出発する。 枝町バス停1.3km、瀬田川洗堰4.0km(戻る方向)。太神山不動寺へは4.5km(進行方向)とある。
10:50 天神川を渡り右手の舗装道路へ
今日のルート図
11:30 迎不動(小屋)に着く。前方道路の左側に鎧ダム・堂山への道標がある。
さきほど電動自転車ですいすい追い抜いていったお年よりは迎不動さんにお参りに来た人だったんだ・・・
登山道は自然石の階段だ
コンクリートの堰堤が見えてくる。本物の鎧堰堤はこの後ろに隠れていて見えない。
12:06 鎧ダム、暗い影は前にあるコンクリート製堰堤のせいです(左の写真)
堰堤を越えると広い河原となる。堂山は左の林の中へ入っていくのだが広いので戸惑う。かなり奥の入り口まで道標がないので注意が必要です。
写真中央が堂山への入り口、道標がある。
笹に隠れて道を間違いやすいのでここも注意がいる。
ところどころに、こんな場所と笹薮が繰り返される平坦な道を行く。
平坦な道から尾根に取り付き、登っていくとピークに出る。周囲の山々や琵琶湖が展望できる。堂山の頂上までは何度かアップダウンを繰り返すことになる。
12:40 やっと頂上が近づいてきた。写真で想像できるように、ここからはスリル満点の岩の上を歩くことになる。足腰弱体でへっぴり腰で岩を這いました(^_^;)。頂上手前に新免への分岐がありました。岩を登ると危ない、この大きな岩場を巻いて頂上に着く(12:48)。
12:48 頂上着
石柱は三角点ではありません。
中央足元のの茶色の円柱の上面に一級基準点、三級水準点の銅版がありました。
頂上から湖西方面のパノラマです。左端から千頭岳、音羽山、比叡山から比良山系(蓬莱、武奈ヶ岳は冠雪が光っていました)です。
その前は琵琶湖、市街は西大津から瀬田方面です。

13:50 下山は前峰の右横下の羽栗へ・・・この道は頂上直下の道標のところで右に行く。前前は左の天神川ダムへ下りたのですが、今回はこの消えかけた道を行くことにしました。小さな背丈の木々が育っていてルートファインディングで結構手こずりました。道を見失っても展望があるのでリカバリーは安心してできました。

14:27 高度が下がって見通しができない林の中へ入ったところに送電線の鉄塔に出会う。ここからははっきりした道になりました。5分も下ると須賀寺神社の境内に飛び出す。
須賀神社の正面参道
羽栗の集落から県道に抜けたがバス停が見当たらない。ちょうど作業をされていた地元のおばさんに聞くとここはちょうどバス停の中間らしい。14:46 羽栗のバス停に着いたが石山行きのバスは一時間に一本、次のバスはしかも45分待ち。瀬田まで歩いたらと聞いたら約一里とのこと。
暖かくて気持ちがいいので歩いてみることにする。
あぜ道には黄色のタンポポがあちこちに咲いていました。もう春の感じが・・・
大戸川をわたりゆるい登り坂を行く、やがて瀬田ゴルフCCの真中を突っ切り、下りにある。京滋バイパス、名神高速、新幹線を順にくぐって
15:45 建部大社に着きました。成人式帰りの振袖姿の参拝者があちこちで記念撮影をしていました。
16:03 瀬田の唐橋に着きました。JR石山駅はあと1km、低山のハイクもやっとゴールに近づきました。結構歩き応えがあったなあ・・・