青春18キップ寄り道・福井
2008.8.2

 よい天気に恵まれ、念願の立山登山がかなった青春18キップの旅。3日目の今日は午前中、立山山麓の称名滝を散策してから早めに帰路に着きました。帰りも往路と同じ経路の普通列車乗り継ぎ旅です。すんなり帰るつもりだったが、車中でちょっとした出会いがあり、番外編となりました。

 福井駅手前で、お祭り衣装の親子が前の席に座る。これからよさこい踊りりに行くの?と声をかけたら、福井駅前で今日・明日と「YOSAKOI イッチョライ」という夏祭りイベント(競技会)があるからいらっしゃいと 誘われる。自分たちのチームも参加するから応援にきてという。どちみちこの普通列車は福井止まり、福井の街も初めてなので歩いてみたくなり途中下車しました。





近代的な?デザインのJR福井駅
駅前大通りを歩くとダンス音楽が聞こえてくる。そうだ以前から一度訪ねてみたいと思っていた柴田勝家の「北ノ庄城跡」を探そう。



すぐに見つかった「柴田神社」の道標に従って大通りから左へ。通りに入るともうそこは祭り一色。熱気でむんむんしている。



まずは歴史散歩から・・・



ビルとビルの間に石の鳥居が・・・
柴田神社の額が



通りをはいるとこじんまりした柴田神社がありました。




柴田神社社務所



「北ノ庄城」想像図
                            柴田勝家が築いた北ノ庄城

 織田信長は、一向一揆を壊滅させた直後の天正3年(1575)8月に越前49万石を柴田勝家に与えた。勝家は足羽川と吉野川との合流点に北ノ庄城を構築した。現在の柴田神社付近が本丸と伝えられる。

 天正9年(1581)4月、北ノ庄を訪ねて来た、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、本国あての書簡の中に「此の城は甚だ立派で、今、大きな工事をして居り、予が城内に進みながら見て、最も喜んだのは、城および他の家の屋根がことごとく立派な石で葺いてあって、その色により一層城の美観を増したことである・・・・」と報告している。

 また、羽柴秀吉が勝家を攻めたときに、その戦況を小早川隆景に報じた天正11年5月15日付けの書簡の中では、北ノ庄城について「城中に石蔵を高く築き、天守を九重に上げ候・・・」と記しており、九層のの壮大な天守閣であったことが知られる。

 勝家はまちづくりにも創意を施し、城下の繁栄のために一乗谷から社寺・民家等を北ノ庄へ移転させるなどに努めた。足羽川に架かる橋(九十九橋)を半石半木の橋に架設したと言われる。

 柴田勝家は今日の福井市の基礎を築いた人である。

          出典/西ヶ谷恭弘著 イラストレーション香川元太郎「復元図鑑 日本の城」1992理工学社



柴田勝家の銅像



お市の方の銅像



今度は祭り見物・・・
さあ、先ほど誘ってくれたよさこいチームを探そう。



福井駅に一番近い競技会場だ。聞くとこんな競技会場が三か所もあり、チーム名を言って訪ねたが沢山のチームが参加しているとのことでわからないという(@_@;)。
真夏の暑さに祭りの参加者、見物者・応援団の熱気で見ているだけで汗が噴き出す。とにかく3会場回ってみることにする。





真夏でこの重ね着の衣装だが、見ているものより踊っている方が気持ちよさそうでした。




競技会場での審査風景




メイン会場のパーフォマンス



よさこい競技会場は市電止めて大々的だ




まあ、暑いのに激しい踊りだ。

なんとか誘われたチームに会えたが、おしゃべりしていて写真を撮らしてもらうのを忘れました。




祭り見物の帰り道福井城跡にも立ち寄りました。

 福井城は、徳川家康の次男・結城秀康が入封して築かれた環郭式の近世城郭です。足羽川と荒川を天然の外堀とし、南を正面とする本丸を中心に、山里丸・二の丸・三の丸が配され、四重、五重の堀を巡らした広大な平城であったらしい。北陸の要として威容を誇った福井城も現在では、本丸四周の内堀と、天守台を擁する本丸石垣が残るだけである。
 福井城は柴田勝家の「北の庄城」より北側に本丸を移して築城され、当初、北の庄城と呼ばれたが、3代目忠昌のとき、「北」は敗北に通じるとして「北の庄」を「福居( のちに福井)」と改められている。

 現在は本丸内には福井県警本部・福井県庁・福井県議会議事堂の三つの建物が建てられている。




福井城跡
堀に架かる御本城橋
通信鉄塔が立っているビルは福井県警本部。一部見えている右隣りの建物は福井県庁です。



立て札が立っているところが天守閣跡の石垣です。






偶然の出会いで、思いがけない福井の街と歴史散策ができて、楽しい寄り道でした(^_-)-☆




終わりよければすべてよし・・・
敦賀駅に着くと姫路行きの新快速が待っていました。乗り換えなしで守山へ無事帰着、ラッキー(^O^)/でした。