箱館山から処女湖・平池
(547m)
2004・8・24


箱館山:中央に斜めの線はロープウエイのルートと駅(白く見えている)
この写真は帰りに撮ったものです。登り出しは中腹まで雲があり今にも雨が降りそうでした。


手元にあった山渓のAlpen Guide「大阪周辺の山」を見ていたら、サブタイトルに”山上の湖と沼をめぐる高原ハイク”とある箱館山が目についた。箱館山はスキーで何回か来ているが、山歩きとしてははじめてだ。

それに箱館山の一等三角点があることも、その奥にある処女湖(淡海湖)や尾瀬に風景が似ているといわれている平沼ももちろん知らなかった。

天気予報では雨模様と報じられているが、今朝は薄日もさしている。さっそく出かけることにした。

左図は今日歩いたコースです。
8:25 箱館山のケーブル駐車場に止めて出発する。


スキー場駐車場の北端にある登山口(右の写真)は記憶があるが、その左手にあるハイキングコース(左の写真)は知らなかったし、地図にも載っていない。とりあえず計画通り右の登山道を登ることにする。
ここまで天気はよかったが、皮肉にも箱館山には雲がかかっている。雨が降らないことを祈りながら急坂のジグザグ道を登って行く。

山道はご覧のように暗い、今にも雨になりそうな感じだ。
やっと平坦な尾根道にでる。みちは左へ進む。今までのガレた道と違い粘土質になる。
ゴンドラの下を行くが、天候はあいかわらずでガスで見えない。
やがて広い道になり、急坂の手前で一等三角点の案内がある。せっかくだから箱館山の三角点を確認しに暗い樹林の中を登って行く。
箱館山の一等三角点


先ほどの分岐店まで戻り見晴台へ向かう。キツイ道のりが十数分続く。樹林を抜けたがまだこんな状態です。
ラッキーなことに見晴台につくと少し晴れ間が出てきました。見晴台にある管理棟とゴンドラの駅
ゲレンデにあるA・Bコースの道標

処女湖・平沼へのA・Bコース分岐。ガイドブックのコース取りに従いAコース(右へ)を行くことにする。
Aコースは雑木林の下りになる。


やがて小川に沿った道になる。何度か渡り返してすす進むとA・Bコースの出合いとなる。すぐ植林地がある、その先に処女湖が見える。
処女湖(淡海湖):こんな山の上に湖があるのが不思議だ。雨がつづいたのに意外と水量が少ないのは高い所にあるからかも・・・
 
処女湖に沿って歩いて行くと、小川にかかる橋があり渡ると舗装路の林道になる。やがて道標があり右手の杉木立越しに平池が見える。
平池:尾瀬の風景に似ているというが私は行ったことがないのでよくわからない(^_^;)
帰路はBコースを予定していたが、登り返すのがいやでサブコースとしてガイドブックにも載っている酒波へ下りることにしました。
平池から少し行くと小高い所に建物が見えてきた。ビラデスト今津(リゾート施設)につく。
そこを過ぎて進んで行くと展望のいいところに何度か出会う。
奥琵琶湖の湖上には竹生島もはっきり見えました。
長い長い舗装道路もやっと終わり酒波に着きました。酒波寺の前庭(左)の東屋で昼食&休憩をする。右は樹齢4〜500年といわれるエドヒガンザクラの大木と酒波寺の正門。

青蓮山 酒波寺:奈良時代に創建され、摂関家藤原氏の氏寺興福寺に属し、寺内に五十六の僧房を有する大寺であったとある。浅井長政が堂塔の荒廃を嘆いて修復したが、織田信長の兵火で焼失したと伝えられる。
寛文二年(1662)覚仁が再興し、元禄より川上荘十八村の祈願寺として今日に至る。

休憩後もうひと歩きして箱館山の駐車場に無事着きました。約4時間半ほどの歩きでした。
雨にもあわず、スキー場につく頃には薄日も射して、思いもかけなかったすばらしいコースを歩くことが出来ました。