八幡山縦走
(滋賀・近江八幡市)
2014・4・17

 今日も素晴らしい天気、山歩きがしたい気分になりる。さて、午前10時ころから行ける手軽な近場の山といえば三上山か希望ヶ丘の鏡山、それとも湖南アルプス、そうだ近江八幡の八幡山にしよう。この山ならちょっとした縦走気分が味わえるコースがある。それにスケッチするところも多い。ということでさっそく出かけました。自宅から30分ほどで登山口のある日牟禮八幡宮前の無料駐車場に着いたが、広い駐車場は平日というのにすでに満車、八幡宮前は観光客でにぎわっている。ここの登山口を諦めて、ちょっと戻ったところの八幡公園から登ることにしました。



 


ロープウエーの先に八幡山頂上が見えている。

 ロープウエーの八幡山頂上駅まで歩けば30分ほどかかるが、ロープウエーを使うと4分ほどで頂上に着きます。

 日牟禮八幡宮に隣接するロープウエー乗り場のすぐ先にめざす八幡公園駐車場はあります。

 ラッキーにもこちらは数台の駐車スペースがありました。ここから階段を少し登ると近江八幡市街が展望できる広場があります。ここの東屋でちょっと早めだが昼食タイムとしました。腹ごしらえして登山道へ入って行く。登っていくとやがてガラガラ音が聞こえてきてロープウエーの下に出る。そこをくぐっていくと日牟禮八幡宮からの登山道に合流します。ここに提灯のぶら下がった木枠の門があり、お不動さんへの参道にもなっています。

 



北の丸跡(八幡山頂上 標高272m)
 今日は夏日、30分ほどの歩きなのにロープウエー頂上駅に着いたら汗ビッショリでした。縦走口は北の丸跡(八幡山頂上)にあります。この駅から北の丸跡への道はループになっていて、左右どちら回りでもOKです。ここからは琵琶湖側に展望が開けています。八幡山縦走路入り口は写真左端の「北の丸跡」表示板の左手にあります。



北の丸跡から望む長命寺山(左)と津田山
 琵琶湖畔の長命寺山山腹に800段余の長い石段参道で知られる西国三十三所の第三十一番札所の長命寺があります。



  


 八幡山縦走コースは・・・
頂上から百々神社までです。縦走入り口の案内板から所要時間と略図を手持ちのスケッチブックに書き写して出発する。

 終点の百々神社までは一度歩いている。迷うようなところもないし、ゆっくり歩いても2時間ほどの距離です。途中で気が変わってもエスケープする道があるから安心です。

 まずは北の丸跡からいったん鞍部まで70m下って北ノ庄城跡のあるピークに70m登り返す。案内板には約25分となっています。



 

歩きやすい山道は緑いっぱい、今日は気温が高くてまるで初夏だ。

 
深紅のミツバツツジがいっぱい咲いている。
八幡山から鞍部へ向かっての一つ目の下り道です。

 

縦走路横に可憐なイワカガミ二が咲いていました。
写真を撮って、登り返すと北庄城跡です。
 

馬酔木もあちこちで咲いている。

 

北ノ庄城跡の説明板
前回はここから北ノ庄神社へ下りました。
 

北ノ庄城跡から望める八幡山(左端のピーク)
村雲御所瑞龍寺門跡の大屋根が見えている。
 


 


 城跡といっても、空堀はあるが石垣などは見つからない。こんな雑木林です。



北之庄城あとから望む琵琶湖岸
霞んでいる低い二山の間を湖岸道路が走っている。
琵琶湖大橋は霞んで見えていない。
 
 


北虎口上展望台(北之庄城)
ここが縦走コースの中間点とある。


 

長命寺山と津田山がだいぶ近くなってきました。




右に目を振ると、これから向かう望西峰が見えている。
ここからまた鞍部まで下って登り返すことになる。
 
 


北の庄城跡から下った鞍部に分岐があり
ボーリス記念病院へ下る道でした。
 


イワカガミがあちこちに固まって咲いている。
鞍部から登り返すと望西峰になります。
 


望西峰に着いたが、名前とは裏腹、眺望はない。
 

 ここに道標(左の写真右端)があり、円山へ下るルートになっている。円山には以前にスケッチに来たことがある。今日は山歩きなのに、いつものスケッチブックを持ってきている(^^;)。円山スケッチも楽しみだし、まだ歩いたことのがないこの道を下るのも面白い。ということで、いつものごとく急遽進路変更してしまいました。

 下りだしは黄色のテープがあちこち細かく誘導してくれる。それに歩きやすい道端にはイワカガミが固まってあちこちに咲いている。しばらくはこんな状態が続いて気分よく下ってきたが、突然急斜面い導かれる。なぜか急に黄色てテープの目印が赤いテープに代わっている。その先はかなりの急斜面になっていて道がはっきりししない。それでも赤テープがところどころあるので正規の道だと思い先に進んだが、木々をつかみながら滑り落ちるのを防ぐという状態になる。引き返すわけにもいかずにお尻を地面につけて転倒をさけながら悪戦苦闘して下る。やっと降り立った所には山崩れ防止のコンクリート擁壁が行く手を遮る。なんとか出口を探して一安心。すぐの所に近江八幡駅から長命寺へ行くバスがはしっている県道26号でした。

 そこで作業していた地元の方を見つけて聞いたら、この近辺には登山道などないとの返事でした。正規の道標だったのに何処で間違ったのか、付近を捜したが登り口は見るかりませんでした。里山ではこんなことをよく経験しています。

 


悪戦苦闘して、歩くというより急斜面を滑り降りてきた山(正面中央)です。
生い茂った樹林に覆われて全く見通しがつきませんでした。
(水郷に架かる橋の上から撮影)
 
それにくらべ対照的な静けさの水郷風景ゆったりとした時間が流れていました。
 


 


 
水郷を見ているとタイミングよく手漕ぎの観光和舟が通りました。オオヨシキリの鳴き声と櫓の音が聞こえるだけ、静香でのどかな情景が広がっていました。
 
 


先ほど下ってきた山
 円山バス停手前で近江八幡駅行きのバスにすれ違う。水郷めぐりの和舟乗り場で一休みしながら次のバスまで30分待ちました。



和舟乗り場近くから見える津田山
 ナタネの黄色い花がとても綺麗でしたが、下山道で疲れてしまいスケッチはパス。今日は一枚も描けませんでした。