飯室谷不動堂を訪ねました。
比叡山横川飯室谷(いいむろだに)
(滋賀県大津市坂本)
2017・3・7

  この日はFB友のMさんがアップされていた千日回峰行のルートの一つ飯室行者堂の起点である「不動堂」に興味をそそられてさっそく出かけました。いつものことながら訪問先(不動堂)のこと、詳しい事前チェックなしに、教えていただいた道順マップを頼りにアプローチしました。
  

案内いただいたマップ
この道順で行く予定です。


10:10 坂本駅を出発する。まずは日吉大社参道を上がって行く。日吉大社の手前で、道標に従って右折、マップにある道で西教寺を目指す。だんだん高度があがって琵琶湖と近江富士が見えてくる。
 

西教寺山門
 

西教寺前の景色
 10:40 西教寺前に着く。進行方向の左側が西教寺山門です。道路右側は白塀とお堂があり、絵になりそうな構図です。スケッチしたい衝動にかられるが時間的に余裕がないのであきらめ写真にしました。


 西教寺から続く住宅街を過ぎたところに「安楽律院」の案内板がる。それにしたがって山沿いの舗装路を進む。写真の正面で道が大きく右へカーブしている。案内いただいたマップどおりだ。そこに一つ目の石標(道標)がありました。石標には”飯室谷「松禅院参道」近道”とあったが、松禅院のこと知らなくてこの道はパスする。


 10:50 すぐにこの二つ目の石標(道案内)があり、”飯室山奈良坂「春日社ヨリ不動堂へ」”と刻まれている。そうか、ここから不動堂へ行けるのだ。このまま舗装路をマップどおりに行けば迷うことはないが、山歩きの好きな私はこの山道に魅かれて入って行きました。この場所からも琵琶湖と近江富士が展望できました。


山道はいきなり急な荒れた坂道でした。


急坂を過ぎるとちょっと荒れているが平坦な道となる。


道案内板
 
 山道に入って約10分ほど歩くと、左手からしっかりした道が合流してくる。そこには”逢のみち 湖のみち 山歩みち”(あのみち このみち さんぽみち)と書かれた道案内板がありました。
案内板には直進は・・・

・雄琴市民 センター4.45km
・安楽律院 0.75km
・延暦寺松禅院0.45km」

とありました。
 今歩いてきた道は「県道に至る(遠回り)」道と書かれていたが、来る途中では正規の道の入り口は見つけられませんでした。どこにあったのかなあ。



歩きやすい道になる。


11:10 石標には「慈忍和尚」の石標に着く。
道標にあったようにここが松禅院だろう。
 

慈忍和尚霊廟
林立する杉がとても美しく荘厳な感じがする。


裏から庭園に入る。
 慈忍和尚霊廟の石段を上がると右側にある庭園内にお堂が見える。柵を開けて庭園へ入って行く。裏口から侵入したことになる。ここが松禅院だった。




  このお堂の後ろの高台に朱色のお堂が見えている。わからないまま坂を登って行く。お堂のある高台に着いたが、なにも案内がない。そこから右奥へ続く道を行き、その先の石段を下る。


静寂の坂


阿闍梨像
  高台のお堂のある所からこの石段を下ってくると阿闍梨像があり、池のある境内に降り立ちました。


降り立ったのはお堂と池がある境内でした。
 池の横の細い道、小さな打たれ滝のそばを通ってお堂に向かう。このお堂が不動堂でした。裏から侵入したのでわかりにくかったです。
 
不動堂にお参りをして・・・
飯室谷不動堂長寿院の正面へ石段を下りていく。





この石段の上、正面が不動堂です。


境内を散策していたらこんな雪景色になりました。
 

飯室谷不動堂長寿院
舗装路を歩いて来たら迷うことなくここに着きます。右のお堂は千手堂です。

 飯室谷不動堂は広大な比叡山延暦寺境内の中の一山で横川から東へ2キロほど下ったところにあります。ここ飯室谷不動堂は延暦寺五大堂の一つとされ、不動明王立像を納めた、比叡山千日回峰行の基点の一つです。比叡山千日回峰行を2回達成しされた天台宗北嶺大行満、大阿闍梨の酒井雄哉さんが、この飯室谷不動堂長寿院住職を務めておられたそうです。 


不動堂境内右側にある「横川 元三大師堂道」への道。
 西教寺から不動堂までを奈良坂、不動堂から横川、覚超僧都廟を経て、元三大師堂までを中尾坂といい、約5.1km、2時間半の行程・・・と、ネットで知った情報です。いつか横川からこの道を下ってみたいなあ。


安楽律院への道
 この後の行程は、近くの安楽律院に立ち寄ってから、帰りのJR守山駅行きバス便(琵琶湖大橋を渡る)がある堅田まで歩く予定です。・・・ということで安楽律院はここから山道もあったが、楽な舗装路歩きにしました。
 

舗装路(県道)にあった安楽律院への分岐、
 

12:00 安楽律院の山門に着きました。
   

安楽律院境内
 

 安楽律院から舗装路を下って行く、樹林帯が終わって明るい場所に出る。琵琶湖が展望できる。
 

12:30 仰木へ向かう広い一直線の道を行く、仰木の集落と、その向こうに白い比良山が見えてきました。



 

さらに舗装路を行くと仰木の集落の後ろに聳える雪をかぶった比良山系が迫ってくる。
こんな風景ははじめて見るなあ。インパクトのある風景でした。


 

歩いてきた道を振り返ると、比叡山が雄大に聳えている。
広い舗装から、近道だろうとこの一直線の農道を歩いてきました。
左端後方が比叡山の最高峰”大比叡”です。ずいぶん歩いてきたなあ。




琵琶湖対岸に近江富士が見える。
 農道の中間で休憩、ビニールハウスの影で冷たい風をさけて、のんびり遅い昼食をとる。さあ、堅田までもう一歩き、頑張ろう。
 
 
 14:00 仰木の里から下って国道161を歩き、やっと堅田の浮御堂近くにあるこの船泊に着きました。




  

船泊から見える対岸の近江富士
明るい陽射しに湖面はきれいなブルー、
ちょっときれいすぎる構図でしたが、足安めに一枚描きました。





比叡山
浮御堂に向かう湖岸で写しました。


14:30 皆さんよくご存知の堅田の浮見堂に着きました。さあ、もう一歩き。ここから堅田の集落を通り抜けて琵琶湖大橋手間へのバス停へ向かう。
15:20 JR守山駅行きのバスで帰宅しました。堅田のちょうど対岸、琵琶湖大橋を渡ると守山市です。JR線で帰るよりバスの方が運賃が安く、乗り換えもないので便利です。堅田へスケッチに来るときはよくバス便を利用しています。ただ、バス便は1時間に一本しかありません。まあ、今日も一日、よく歩きました。