今年も雪の比叡山へ

2017・2・12

  朝、自宅のある守山市から比叡山を眺めると山麓まで白い。雪いっぱいの頂上や延暦寺境内を散策したくなって家を飛び出す。雪景色も描けるといいなあ。山科で乗り換えて湖西線に乗り、午前10時前、比叡山坂本駅に着く。


 
 
坂本観光案内所前(右端の和風建物)から望む比叡山
 青空も見えて天気は上々、まずは延暦寺の案内パンフレットをもらいに京阪坂本駅前の「坂本慣行案内所に立ち寄る。歩いて登る時間は十分にあるが、頂上散策を楽しもうと体力温存して今日は登り片道を坂本ケーブルに乗ることにしました。
 

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ケーブル乗り場へはこの日吉大社参道を行く
後方の山は比叡山です。


日吉大社に着く。
坂本ケーブルの乗り場へはここを左へ。


坂本ケーブルの線路は直線だけではなくカーブもある。
何度も乗っているが気にしたこともありません。
ケーブルの線路について、比叡山に登山した翌日かな・・・、
偶然に見たテレビ番組”世界遺産・比叡山”で、その理由を知りました。

 ※坂本ケーブル建設についての話

 1927(昭和2)年に敷設された坂本ケーブルは、登録有形文化財に選定された「ケーブル坂本駅」と「ケーブル延暦寺駅」間、日本最長の2025mを11分で結ぶ。 建設にあたり山上駅は寺の浄域から離れたところとし、線路は遠くから見えないようにする。だから、線路は直線ではなく、山並に沿ってカーブさせて、遠くから見えないようにしている。
 

不思議その2:パンタグラフはあるのに架線がない?
これも今回の登山まで気が付きませんでした。

        2007(平成19)年、架線を撤去された。

 台風や積雪による倒木で被害を受けやすい架線は、管理が大変なうえ、架線柱とともに眺めの邪魔でした。ケーブルカーはケーブルに引っ張られて山を上り下りしていますが、この架線は、車内放送や蛍光灯用などの電源を確保するための装備です。 そこで、車両にバッテリーを積み、停車中にこれらの電源を充電することで、架線を撤去できると考えました。80周年を期にした「架線なしケーブルカー」 となりました。

 パンタグラフは駅でのバッテリー充電用に、あえてを残すことで、工費削減や工期短縮も実現しました。架線のない線路をパンタグラフを振りかざして上下するケーブルカーの姿は、ちょっとユーモラスです。(ネットの参考資料より抜粋)
 

ケーブルより望める琵琶湖と近江富士

比叡山登山の話より、坂本ケーブルの話に
脱線してしまいましたね。


ここからやっと比叡山雪山散歩です。 
 

ケーブル延暦寺駅横の展望所


登録有形文化財に選定された「ケーブル延暦寺駅」
  

琵琶湖展望
(ケーブル延暦寺駅横の展望所より)





ケーブル駅から延暦寺東堂へ歩きだす。


東堂に着いたが、根本中堂は工事中
 

スケッチをあきらめて比叡山頂上(大比叡)を目指す。



すぐ上の大講堂まで来るとこんなに雪が・・・
ここで登山靴に滑り止めのアイゼンを装着する。
 

阿弥陀堂横の法華総持院東塔
 その後ろが大比叡(頂上)です。白い雪に建物の朱色が鮮やかだ。


阿弥陀堂
お坊さんが雪かきをしている。

 

東塔と阿弥陀堂の間を抜けて登山道へ。

 
登山道から望む法華総持院東塔
 

積雪は30~40cm、ジグザグの坂道を登って行く。


頂上の近くにある電波塔
木々の枝に雪が積もって花が咲いたようだ。
 

大比叡頂上、三角点の前で記念撮影。
 いつも一人なのでこんなスナップはないが、京都側から登ってきた6人パーティの方に撮ってもらうことができました。
 

四明岳へ戻るという6人のパーティに一緒する。

 
 

大原の里が望める。教徒側の展望です。
大比叡から四明岳に向かう途中の風景


 

ガーデンミュージアム比叡
冬季は営業していないが、四明岳頂上へ行くには入園料金がいる。
ここは大駐車場になっています。


 

高層の大津プリンスホテルと瀬田川に架かる近江大橋が望める。
(滋賀県側の展望)


 

一番高い所が比叡山の頂上、大比叡です。
写真だけを撮って大比叡へ引き返す。


 

まるで樹氷のようでしょう。
頂上を左回りの道で迂回して延暦寺西塔へ向かう。
 

途中にある山王院堂
 

石造りの仏さんも寒そう


長い石段を下ったところにある浄土院






西塔の浄土院(伝教大師最澄の霊廟)
この絵は通用門の軒下で雪をさけながら描かせてもらいました。




  

延暦寺西塔の「にない堂」
左右二つのお堂の間を抜けて石段を下ると、そこには延暦寺西塔の本堂「釈迦堂」があります。



 

延暦寺西塔の本堂、釈迦堂



雪もきつく降ってきた。この先の横川へ行くのはムリなので、ここで引き返すことにする。
 

延暦寺東堂まで戻り、そこから坂本道を下る。
雪で結構荒れていて歩きにくかったが、無事下山できました。
 
いつものごとく思いつきで出かけた比叡山でしたが、楽しい雪山散歩ができました。、