百済国の梵閣「龍雲寺」模して建てられた・・・
真夏の百済寺
(ひゃくさいじ・湖東三山)
滋賀県東近江市
2016・8・2

  この日は湖東の愛荘町へ「滋賀の歴史的風景を描く」という展覧会を見に行きました。目的はスケッチポイントの参考にするためでした。その帰り道、久々なので湖東三山の一つ、百済寺を訪ねました。


 

表門



本堂へ向かう表参道
 

境内案内略図


 ----- 釈迦山・百済寺(ひゃくさいじ) ----

 近江最古のお寺で、湖東三山の一つです。約1400年前の推古14年(606年)に百済博士恵滋(高麗僧)の案内でこの地を訪れられた聖徳太子は、近江の地理的重要性を見抜かれ、すでに先進技術と文化で湖東平野を開拓しつつあった渡来人のために百済寺(くだらじ)を創建されたと伝えられています。

 
 
本坊で拝観料600円を支払い、まずは本坊の庭園を散策しました。
   
この池の周りをまわってから高台の展望所へ・・・




 

展望所からの眺め
この展望延長線上800km西には、渡来人が望郷の念を抱いていた母国の「百済」があります。




展望所にあった案内図
今日は遠くが霞んでいて琵琶湖や比叡山は望めませんでした。
上の写真、右の台形をした山は太郎坊山です。


 

展望所から表参道の石段を登って仁王門に着く。
 

仁王門にはこんな「おおわらじ」が・・・



仁王像





表参道の仁王門

最後の山城の偉容
石段参道、仁王門右手前が城砦化された「百済寺城」の石垣遺構の一部です。小石を積み上げた石垣だったため、織田信長も安土へ「石曳」をせず、破壊されずに残ったそうです。


 

仁王門をくぐって行くとすぐに本堂が見えてくる。
 

本堂を横(鐘楼側)から撮影しています。


 

本堂横の鐘楼
自由についてよいというのでつかせてもらいました。
余韻がすごくよかったです。


スケッチは庭園散策と本堂拝観した帰り道、仁王門を木陰でゆっくりと描きました。
鉛筆で石垣を細かく描いたため時間がかかってしまい、夏日で体力消耗、しかたなく彩色は帰宅後にしました。