伊庭の坂下し祭り

(いばのさかくだし)

2008・5・4

 伊庭の坂下し祭りは東近江市伊庭町の繖峰三(さんぽうさん)神社で800年以上の歴史ある近江の奇祭。繖山山腹にある神社から麓の大鳥居まで三基の神輿を引きずりおろす迫力満点の神事でした。大岩の乗り越えて真っ逆さまに落ちる神輿と若衆、見ている方がひやひやでした。神輿三基が無事麓に勢ぞろいしたのは午後5時過ぎ、約 5時間の大奮戦でした。




麓の大鳥居

ここがこの日の神輿坂下しのゴールです。




大鳥居横の祭りの案内板


大鳥居をくぐった所はこんな広い坂道ですが、すぐに大きな岩がごろごろある急な崖道になる。



少し登った所に大きな〆縄があり、展望が開けて安土山が見える。




こんな所を神輿を引きずって下るのだ・・・




急な登り道を20分ほどで一気に駆け上がると、社が見えてきた。坂下しの神輿三基がそろっている。






12時前になると神主さんや氏子さん達がやってきて本殿を開き、祭りの準備がはじまる。つづいて担ぎ手の若衆が集まりだして、本殿に安全祈願をしていく。






神主さんのお祓いがはじまる。つづいて本殿よりご神体を三基の神輿に移す神事があり、祭りの準備が整う。




餅まきがすむといよいよ神輿の出発だ。威勢の良い掛け声とともに最初の神輿が飛び出していく。






すごい迫力で岩道を神輿は下り始める。






大きな掛け声を出して神輿を先導する後ろ向きリーダー役は大変だし怖いだろうな・・・怪我をしないか見ている方がヒヤヒヤする。



神輿が暴走しないように”さる”と呼ばれる綱を引く若衆が神輿の後に控えている。







岩道を滑り降りる神輿を描くのも





大岩を乗り越えた一瞬はデジカメではとらえられなかった(^_^;)。



神輿が一気に坂道を滑り降りる。そのたびに取り囲んでいる観衆からは大拍手が起こる。





祭りの数時間前に登って、この急坂の様子を写したものです。左の写真の場所です。一番最後(三基目)のこの赤い神輿が一番重い。スタートしてから4時間神輿を追いかけて疲れました。







登る前はいなかった群衆が最後の神輿を待っていました。