思いつきの稲荷山スケッチ歩き
(2013・2・22)

 今日はお天気もよく寒さも和らいだのでスケッチにと思いついたのが京都の伏見稲荷でした。まさか伏見稲荷から稲荷山を越えて山科まで歩くとは出かける前には想像していませんでした。思いつきで歩いてたどり着いた山科の大石神社とは・・・。




大鳥居から本殿までの参道も
見違えるほど綺麗になっている。


以前来た時と大違い
とても綺麗に整備されている。





伏見稲荷の山門と鳥居





稲荷大社の本殿に参拝する。



鳥居に抱きついてはしゃぐ子供・・・



有名な千本鳥居(右の道)を通って奥社へ。



奥社から稲荷山山頂へは石段がつづく
汗がにじむころ四つ辻に到着する。





四つ辻の茶屋
(P−10 水彩)
 土日には営業しているようだが今日はお休みでした。ここは急な石段を登ったところにあり、稲荷山で一番の展望所です。沢山の人達が休憩をしている。ちょっと早めの昼食、オニギリをほおばりながらスケッチをする。閉店している茶店から描きだしたが、京都の展望風景が片隅にかろうじて入った構図取り失敗作品です。いつも自然に左端から描く癖があり、こんなことがよくおこります。

 この四つ辻から稲荷山山頂(一の峯)へ右回り、左回りどちらでも行ける周回コースになっている。とりあえず右回りの参道を行く。





稲荷山参道にはこのような「お塚」が稲荷山全山に無数にある。「お塚」とは稲荷大神様に別名を付けて信仰する人々が、石にそのお名前を刻んでお山に奉納したものです。


稲荷山山頂へはいたるところに朱色の鳥居が奉納されている。





三の峯(下之社)では熱心な信者さんが・・・ここから中の社御神蹟(二之峯)を過ぎて山頂へ。



12:23 稲荷山山頂に着く
ここから周回参道からそれて山道へ。
稲荷山山頂(一の峯)標高233m






赤ラインが今日歩いたルートです。
下山して大石神社へ参拝してから勧修寺まで歩いたが
有名な庭園は拝観せずにお寺の前のバス停からバスでJR山科駅へ帰りました。






歩きやすい木々の中の道を行く
この道は5年前に歩いている。





10分も歩かないうちに見覚えのある分岐に出る。直進は山科・大石神社とある。この前もこの四つ辻を直進する。ちなみに右は深草方面、左へ行くと山科滑石街道・稲荷山北登り口とある。


5分ほど道なりに進むと見覚えのあるお塚に着く。このお塚を左回りに進む。帰宅してから以前のレポートを見てこの近くに三角点があったこと知る。



お塚から数分でこの分岐に出会う。道標があり左は行き止まりの×印が、右の道が山科大石神社とある。ここから道はどんどん下って行く。


新山科上水道への分岐(左)
下山道を振り返り写す。
歩きやすい植林帯の道がつづく。






新山科浄水場への分岐の手前で展望が・・・
山科市街と、その後方左には滋賀県境の音羽山がそびえている。





12:55 音羽山の山頂はうっすらと雪化粧
山科は東西を山に挟まれた細長い街、住宅が山裾までびっしりと立っている。



13:05 山科市街の高台に出る。
この施設は何なんだろう。阪神高速8号京都腺の排煙施設なのかな・・



下山してきた道を振り返る。



阪神高速8号京都腺の山科側の出口(終点)

山道を下ってきて開けた住宅街に飛び出す。こんな山麓の小高いところまで住宅が押し寄せていて驚く。ここから伏見稲荷への山道の入り口があるなんて、しっかり下調べをしていないと分からない。(写真左上)右端のフェンス内側が阪神高速8号京都腺でした。(写真右上)はそのフェンス内をのぞきこんだところです。そこは阪神高速8号京都腺の山科側の出口(終点)になっていました。ここから道なりに少し下って住宅地に入りちょっと右に行くと稲荷山からいくつもの道標案内にあった大石神社がありました。山道を歩いていたときは山科へ出られるのだなあと思っていましたが、なんとなく大石神社が気になり立ち寄ることにする。



大石神社の立派な石の鳥居、その後方には伏見稲荷から越えてきた山並みが見えている。


大石神社の本殿




立派な本殿でした。
主君の仇討ちという大願を果たした祭神に因み、「大願成就」の神徳で信仰を集めています。



境内にあった大石内蔵助の石像には願掛けの願い札がいっぱい張り付けられていました。

 神社の案内板を見て、えっ! この神社はあの有名な忠臣蔵で知られる赤穂義士「大石内蔵助」を祀っている神社だったんだ。それもこの神社が建っているあたりが吉良邸討ち入り前に大石内蔵助が隠棲していた山科の地と知り驚きがます。間近まで住宅が押し寄せているこの地が、隠棲というイメージとはあわない。木々に囲まれた鬱蒼とした屋敷があったなんて想像もつきませんでした。
 この神社の創建は1935年(昭和10年)、義挙を顕彰するために当時の浪曲会の重鎮であった吉田奈良丸など、多くの崇敬者により建てられたとある。宝物殿には大石良雄、小野寺十内らの手紙をはじめ、多くの品が残されている。この大石神て社に着くまで、ここが赤穂義士の大石内蔵助を祀った神社とはまった気づきませんでした。ましてこの神社の場所が大石内蔵助の京都山科の隠棲の屋敷があったとは・・・。

 いつも気の向くままのぶらり歩き、今日も不思議な縁でこんな思わぬ出会いがありました。暇人生活のおかげでこんな「スケッチと歩き」を楽しく続けられています。次はどんなハプニングがあるのかなあ。


無料で見学できる資料室には赤穂義士の屏風絵が展示されていました。






有名な京都祇園の料亭「一力」の絵もありました。

(展示の一部を紹介させてもらいました。)



アクセス:大石神社へはJR山科駅から出ている京阪バス「29」で約20分(210円)
大石神社前で下車、徒歩2分。

住所: 〒607-8308 京都府京都市山科区西野山桜ノ馬場町116
電話:075-581-5645