低山歩き兼ねてスケッチ展へ
能登川の低山、猪子山散歩
2009.9.11
 懇意にしてもらっている児玉紘一さん(タマちゃん先生)の五個荘町での「水彩スケッチ展」が今日からはじまるのでかけてきました。五個荘へはJR能登川駅からバス(所要約15分)が出ているが、近くに猪子山という見晴らしの良い低山があるので、好きな山歩きをして五個荘町へ行くことにする。このコースは五個荘へ行くとき以前にも歩いています。猪子山へ向かって能登川の街を歩き出すと、後ろから車のクラクションが・・・振り返るとなんという偶然、会場へ出かけるタマちゃんでした。誘われて予定変更、同乗させてもらって五個荘の会場へ直行することになりました。




能登川駅





五個荘町の散策
緑のラインは往路車で、
赤のラインは復路歩いた道です。





蔵のある五個荘の町

 タマちゃんの「水彩スケッチ展」の会場は公開されている近江商人屋敷の一つ、中江準五郎邸の二階の広い和室でした。蔵などが立ち並ぶ窓外の景色、涼しい風が心地よい。いろんな方々と談笑しながら午後一時頃まで長居してしまう。帰り道五個荘の町をスケッチしようと思ったが、山歩きが気になり石馬寺の集落へと急ぐ。





 五個荘の集落から離れると正面に猪子山から安土の繖山につながる山並みが見えてくる。



 20分ほど歩くと登山道のある石馬寺の集落が近づいてくる。



石馬寺の石碑と杉の大木



参道は樹林の中の薄暗い石段がつづく



          石馬寺の境内
以前に拝観しているのでパス。参道で出合ったご住職い挨拶して尾根を目指す。



 石馬寺への参道を先に進むと尾根道にある雨宮龍神社の参道になる。尾根まではこのような石段が続く。




 なが〜い石段道が終わって縦走路にでる。繖山方面へを見ると雨宮龍神社が・・・



木々の間から真下に見える安土山と
後方には長命寺山と津田山が展望できる。



西には観音寺城跡や観音寺(西国三十三所観音霊場)のある繖山(きぬがさやま/432m)も望める。




北向き観音のある猪子山への縦走路。
多少のアップダウンはあるが歩きやすい道だ。



近江富士(三上山)は何処から見ても
すぐにわかるなあ・・・・



猪子山

 湖東平野にある独立峰「繖山」の東北端に位置し、通称「猪子山(いのこやま)」と呼ばれている。巨岩があちこちに点在し、山麓には5世紀から6世紀にかけての古墳群がある。山頂には「北向岩屋十一面観音」と御神体の巨岩がある。今日も信仰と散歩をかねて歩いている人たちによく出会いました。

 また、今日はこの猪子山山頂で”タカの渡り”を観察する「日本野鳥の会」の方に出会いました。滋賀のタカの渡りのルートは賤ヶ岳・箱館山・岩間山とここ猪子山にあると聞きました。しばらく空を見上げていましたが、そんな短時間で見れないだろうと、さっさとあきらめて北向観音からの展望を楽しむ。



北向き観音の参道



大きな岩に張り付いた北向き観音のお堂


北向岩屋観音
 桓武天皇の延暦十年(791)坂上田村麻呂が鈴鹿の鬼賊討伐の際この繖山五嶺の東北端烏帽子岩窟内に十一面観音菩薩の石像を安置して祈願されたと伝えられている。
 この観音菩薩は像高48cm、光背30cm、蓮座13.5cmとなっており、合掌の手に数珠をかけられているお姿は他に見かけられないといわれている。毎年7月17日には千日会法要が盛大におこなわれている。
                                    ・・・・・・案内の石碑より転載





北向き観音からのびわ湖方面の眺め
西の湖、長命寺山、津田山、沖島が・・・琵琶湖の対岸には比良山系が連なっている。



琵琶湖側の反対に眼下には・・・



、先ほどまでいた五個荘町が一望できる。





このあたりは古墳群がある。



下山道は北向き観音の参道(広い舗装路)

朝晩は秋を思わせるほどの涼しさですが、日中はまだまだ暑い。五個荘からゆっくり山歩きして能登川駅に午後5時頃つきました。久々の低山歩きで気持ちのよい汗をかきました。