十二坊登山と善水寺参拝
十二坊は滋賀県湖南市岩根にある低山(標高405m)です。
2015・4・19
 この日は朝から天気予報通りの雨となる。だが、湖南市岩根の善水寺で14年ぶりの秘仏御開帳というJR西日本発行のパンフレット(下の写真)を見て出かけることにしました。もちろん雨でも善水寺の後ろ山、十二坊歩きも兼てです。




JR西日本発行のチラシ
画像をクリックすると拡大します。

 いつもなら自宅から車で十二坊登山口のある「十二坊温泉ゆらら」まで行き、そこの駐車場に車を置かせてもらい登れば2時間弱で頂上往復できる低山ですが・・・・。

 十二坊は何度か登っているが、JR草津線の甲西駅からはまだ歩いていません。今日はその甲西駅から十二坊登って帰りに善水寺へ寄り、甲西駅へ戻る予定です。

 今日は、雨にもかかわらず、もの好きにも守山の自宅から約1時間ほどの手原駅(JR草津線)まで歩くことにしました。その発想は先日、竜王のアウトレットで新しく登山用のレインウエア―を買ったからという単純なことからです(^^;)。

 手原駅の少し手前で柘植行の電車に遭遇、草津線は30分に一本、タイミング悪いなあ・・・。電車待ちに駅構内の栗東市観光案教会の案内所で「善水寺周辺散策マップ」をゲット、地図でコースと時間をチャックすることができました。

 やっと来た10:29発の電車で、たった二駅先の甲西駅へ。JR甲西駅から国道1号線に出る。雨の降る中での昼食はつらいので、国道沿いの平和堂角にあるCOCO’Sで早めの昼食をとりました。




国道1号線から見える十二坊
(山は駅から北東方面にある)
11:20 COCO’Sで昼食の後、国道1号線から左折して野洲川にかかる甲西橋を目指す。


 

進行方向正面に十二坊が見えている。
(甲西橋から)
 

振り返ると阿星山が雲間から顔を出している。
JR甲西駅は平和堂(中央のビル)のやや右方向です。


 野洲川に架かる甲西橋からの北西方面の眺めです。



雨に霞む菩提寺山(手前左)と三上山(近江富士)です。



甲西橋を渡って直進、T字路を右折して岩根に向かう。
岩根花園から集落への旧道(左へ)に入る、岩根小学校を過ぎて少し行くと・・・
 

 11:44 家並みの間(施行方向左手)に磨崖仏への道が見えてくる。この少し先に磨崖仏への道標があり左折して入って行く。
 

甲西町の展望
先ほど見えていた坂道(写真左)から振り返る。

 

新緑の鮮やかな緑、歩きやすい林道を登って行く。


 

11:54 磨崖仏への道標と案内板の所に着く。
磨崖仏は左へ入るとすぐにある。
十二坊の登山口はこの道を直進する。
 

磨崖不動明王尊

 この尊像は高さ6.2m、幅 2mの大きな自然石に掘られたもので、像の高さは4.25m 顔幅0.8mという大きな磨崖仏です。通称車谷不動と呼ばれています。江戸時代の作と思われる(町指定の文化財)。

 

磨崖仏からさらに登って行くと・・・
電波塔のある十二坊の頂上が間近に見えてくる。



新緑の林道に華やかなミツバツツジが鮮やかだ。

 

 ふるさと林道
 12:10 やがてふるさと林道に出会う。横断してそのまま直進すると十二坊頂上へ行く林道だが、鎖がかかっていて車は侵入できない。記憶している登山口はここで左折してふるさと林道を行く。右へ行けばすぐに十二坊温泉ゆららがあります。
 

12:17 登山口と思われる道(右)に入って行く。
以前来た時には登山案内板があったのだが・・・
先ほどの林道出会いから6分ほど歩いた右側です。
最近は歩かれていないのか、かなり荒れている。
草木をかき分けて入って行くと・・・



・・・すると、すぐに登山道らしき道になる。

 

少し行くと古い道標がありました。左、ふるさと林道
右手前方向の「電波中継局」とある方に進む。
 

荒れているが、以前に登った時の雰囲気がある。
 

12:23 しっかりした登山道に合流する。
ここには二つ目の道標がある。
 右、ゆらら。そのまま進行方向(左・十二坊山頂)へ
道なりに登って行く。
   
  はっきりした歩きやすい登山道、新緑と鮮やかなピンクのミツバツツジが見られる。
 

頂上直下の岩道、このすぐ上が十二坊の山頂でした。
 

12:40 山頂三角点からの水口方面の展望
十二坊山頂はこんな禿気たところです。
 

山頂でのスナップです。
 先ほど下から見えていた電波塔やアンテナが後ろに見えています。ここまでレインウエア―を着ていたのでとても暑かったです。雨も上がったのでここで雨具を脱ぐ。涼しい風が吹いてとても心地よい。
 

山頂から眼下の展望
 右下は十二坊温泉ゆららの建物が見えています。山麓左の白く見えている施設のすぐそばにこれから参拝する善水寺があります。

 

十二坊林道終点
下山はここから舗装路の林道を下ることに・・・

 

 新緑の中の下山道は歩きやすく心地よい。途中に大谷遊歩道への分岐があったが、以前い歩いているので寄り道せずに一気に下りました。
林道大谷線の終点近く、左右に道標がある。
その道標に小さな略図(ルート)が書いてありました。

  

今日私が歩いたルートは青ラインです。
 登りだして途中で出会った道標にあった「ゆらら」とは’十二坊温泉ゆらら’のことでした。
私が入った登山口には案内板が無くなく、歩かれた形跡が薄かったのはそのわけは、正規の登山道として現在案内されているのが’十二坊温泉ゆらら’の駐車場かのルートだったからでした。手元の資料「善水寺周辺散策マップ」をよく見ていたら、ちゃんと案内されているのに。いつものことながら、しっかり情報確認しないで思い込みで歩いてしまうのので、私にはよくあることです(^^;)。
 

林道大谷線終点近くにあった道標
ここが十二坊への正規の山道でした。

 

 車の通りの激しいふるさと林道に出て左へ、ちょっと下ると右手に「十二坊温泉ゆらら」があります。
 

十二坊温泉への入り口
 大きな岩の下から蒸気が吹き上げている。以前にはこんなのなかったなあ。




 

十二坊温泉
 林道に戻って善水寺目指して下っていく。ここで山道経由で善水寺へ行けたのに案内板を見落としてしまいました(^^;)。というより舗装路を以前n歩ているので、その思い込みの結果からのことでした。そのため登山靴では歩きづらい舗装路を30分も歩くことになりました。



13:44 林道を下りきったところの分岐に着く。
 薬師瑠璃光如来「秘仏本尊ご開帳」の立札と吹きながしがある所で、右折して善水寺に向かう
 

14:00 善水寺に着く。
元三大師堂横から見る本堂です。

 
 国宝 岩根山
善水寺

善水寺は近江の国琵琶湖の南に位置し、山号でもある岩根山の中腹にいだかれるように佇んでいます。奈良時代の和同年間に開創し、平安時代の初め伝教大師最澄上人によって善水寺として再興されました。以来千二百年余、一日々々を積み重ねた歴史にお出会い下さい。(善水寺HPより)

本尊薬師如来座像
平安時代。
明治37年、国宝指定。現在、重要文化財指定。
明治39年修理に際し胎内より多量の稲籾と正暦4年(993)の年号が記された、結縁校名記が見つかった。平成13年、奉安より1008年、52年ぶりに御開帳大法要が奉修された。当山では、秘仏本尊の御開帳は不定期なため、何年に一度とは決まっておらず次回の御開帳予定は未定。
 
 
   
  本堂と百伝池、よい雰囲気でしよう。
 

元三大師堂
 元三大師堂左奥に境内にわく「善水元水」が見えている。百伝の池の南側に地下50メートル程の井戸を掘り、汲み上げている
 

春の名残桜が・・・・
本堂横の小さな石庭です。

荘厳な雰囲気の本堂内では住職が本尊の前で護摩行中でした。残念ながら撮影禁止なので・・・

善水寺の詳細は善水寺のホームページをご覧ください。




過去の登山記録
 帰宅してから今回までに登った十二坊登山の山行報告をホームページの「低山歩き」でチェックしたら、下記のごとく3回も登っていました。今回の善水寺御開帳(前回は52年ぶりのご開帳)は二度目だったことを知りました(^^;)。

善水寺から十二坊(岩根山)お手軽ハイク (2001年11月25日(日))
本尊の「薬師如来」が52年ぶりに開帳されていると聞いて・・・

早朝散歩でへ十二坊 (2003年8月18日)

十二坊 (2010年5月21日)