じゅうさんごくやま
十三石山
2003・6・3

6月、そろそろ梅雨というのに今朝は五月晴れのような最高の日和。何処かへ行こうと山渓の「京都府の山」を見ていたら北山に変わった名前の十三石山という山が目に入る。膝の悪い私にも歩けそうなファミリーコースとあるので出かけました。
京都駅から地下鉄で北大路へ、久々の北大路バスセンターはすっかり様子が変わっていて発着は全コース地下になっている。乗り場は色分けされていて、やっとのことで「北1」ラインの玄琢行き乗り場が青のりば(E,F,G)とわかる。
20分ほどで鷹峯源光庵前につく。
8:45 バス停から戻る方向に千束へと西に向かう。
バス停横には源光庵の白壁、ちょっと立ち寄ってみる。
禅宗独特の山門が目に入り、さっそくスケッチの寄り道をです(^_^;)。スケッチをしていると野菜や果物の行商の軽トラックがきて買物のおばさんたちで賑やかなおしゃべりがはじまる。私もよく熟れた真っ赤なトマトを買いました。なかなか美味しかったですよ(^_^)
光悦寺の山門
中央の建物はホテル然林房直進すると下りの急坂だ
はじめてみる北山杉の枝打作業
源光庵から千束までのわずかな歩きで本阿弥光悦の光悦寺がある。ここの境内の新緑もとてもきれいだが、ゆっくり見学していられないので先へ進む。
然林房の横の急坂を下り右折したら分岐がある。東海自然歩道と別れ細い杉林の中の急坂を登る。杉の枝打ち風景がいかにも北山の雰囲気をかもしだす。
光悦寺:大虚山と号する日蓮宗の寺である。徳川家康よりこの地を与えられた本阿弥光悦が一族、工匠等と移り住み、芸術郷を築いたところである。光悦は、刀剣鑑定のほか、書、陶芸、絵画、蒔絵などにも優れ、芸術指導者としても活躍した。
9:50 京見峠の茶屋着。営業は土にのみとのこと、「おくどさん」のあるまつかしい土間を見せてもらいました。
茶屋からすぐ大きな舗装道路に出会う、そこから京都市内が展望できる。左端に比叡山が見えている。京見峠を少し下り、杉坂への自動車道から北へ直進する登り道に入り氷室へ向かう。
氷室の集落への入り口にある氷室神社
氷室集落入り口のお地蔵さん、この前の三叉路を右折して満樹峠に向かう
氷室集落の棚田
お地蔵さんの三叉路を右折、棚田の横の道から地蔵さんのほうを振り返る(右上の写真)。民家の間を通リ抜け左折、細い山道を杉林の中へ。ここまではアスファルト舗装の道だったが、ここから山道だ。すぐに「トレイル→右」の看板がある。ここを直進してササと雑木の道を満樹峠へ向かって登る。
11:20 小さな乗っ越を二つ越えると樹林の中の満樹峠に着く。鋭角にもどるように左折すれば早谷林道(今日の下山道)右へ下ると盗人谷、十三石山山頂へは直進して尾根道を登って行く。
11:40 十三石山頂上着。頂上には三角点があり、4m四方くらいが開けている。東方面だけが開けていて、比叡山(左端)から東山連峰、音羽山が展望できる。大文字山の「大」の字もよく見える。ただし双眼鏡だよ(^_^;)
12:10 昼食しながら展望を楽しみ下山する。満樹峠まで引き返して右折、早川谷林道を歩いて市ノ瀬バス停に向かう。ガイドブックには1時間25分とある、ゆっくり下っても14時45分のバスには時間がありすぎる。その場合は雲が畑川に沿ってバスが追いつくまで歩こう・・・
早川谷林道と杉の植林
13:00 草花を撮りながらゆっくり歩き市ノ瀬に着いたが、案の定バス時間には早すぎた(^_^;)。長時間ここでバスを待つのもつまらない、バスが追いついてくるまで歩くことにする。
市ノ瀬の民家越しに杉の植林された山・・・
13:45 一本調子のバス道をあるき大岩のバス停を過ぎると東海自然歩道の道標に出会う。夜泣峠まで1.8km、このまま舗装道路を歩くより峠越えで二の瀬へ下り、叡山電鉄で鞍馬へ行こう。鞍馬温泉の露天風呂と生ビールが脳裏に浮かぶ(^_^;)・・・。
14:13 夜泣き峠に着く
二の瀬駅でであった叡山電鉄の展望車
鞍馬駅に着く、温泉行きの送迎バスが待っていて飛び乗る。北山杉を眺めながらゆっくり露天風呂で疲れを癒す。気分最高だ!!今日の山歩きコースから外れたハプニングに満足の一日でした。
鞍馬温泉
鞍馬寺の山門
もちろんスケッチしたよ
鞍馬駅の広場にあった大天狗の面
参考:山渓の文献登山ガイド
    「京都府の山」
   :エリアマップ京都北山(一)
夜泣峠の地蔵さん
夜泣峠:標高371mのこの峠は、二の瀬から西北の雲が畑に至る峠。昔、幼少の惟喬親王が乳母に抱かれて二の瀬へ出るとき、ここで一夜を明かされたが、親王が泣きだされたため、この峠にあった地蔵さんに願をかけたとたんに泣きやまれた。このことから夜泣き峠と云われるようになった。(峠の案内板より転載)