KEN-Teizan Aruki                                                   Kannabiyama 2009.05.20





 神南備山、神奈備山とも記し、神の降臨するところとして知られる。「今昔物語集」の巻14に「今は昔、山城の国、綴喜(つづき)の郡(こほり)に飯(いひ)の岳(たけ、飯岡=いのおか)といふと所あり。その戌亥の方の山(甘南備山)の上に神奈比(かむなび)寺という山寺あり」と載っている。
  ・・・・ 京都府の山(山と渓谷社)より ・・・・・ 



 京田辺といえば一休寺を思いつきます。西口に出ると一休さんの銅像が迎えてくれます。甘南備山には2003年に一度登っています。そのときは右の小便小僧(怒られるかな(^_^;))みたいなミニ一休さんはなかったなあ・・・・
甘南備山へのルート略図です。



 近鉄新田辺駅からJR田辺駅を過ぎて10分弱で棚倉孫神社に着く。京都府道22八幡木津線は狭い上に交通量が激しいため近鉄の駅でもらったハイキング地図(詳細に書いてある)にしたがって町中の細道を歩きました。


棚倉孫神社(たなくらひこじんじゃ)
 2年に一回開催の秋祭りの瑞饋神輿(ズイキやシシトウ、小豆や大豆など野菜類で作られる)は一度みたいものだ。お参りはパス(^_^;)して、小さな橋(天井川)を渡ったすぐを左折して土手道を西に向かう。


一休寺の山門


甘南備山が見えてくる。
 住宅の中を歩いていくと新しい広い道にでる。ここを横断するとすぐに一休寺に着く。行きしなは人影がなく落ち着いた雰囲気だったが、午後の帰りは観光客でにぎわっていました。ここから薪神社の中を通って近道をする。京奈和道路の高架下をくぐると景色は一変して右上の写真のような田畑のある道となります。

 何処にも寄り道せずに約1時間の歩きで甘南備山登山口の駐車場に着きました。この日はまるで夏のような日差し、日陰のない道歩きで汗びっしょりになりました。日傘が必要だ・・・


登山口の駐車場

 前回は舗装路を直進したが、今回は旧登山道を歩こう。
駐車場左端に登山道があったので、多分これだろうと森林帯に入っていく。だがすぐに車道に合流してしまった(^_^;)。ちょうど下山してきた人に旧登山道のことをたずねると”この車道道しかない”という。少し進むと芝生広場になる。ここで出会った人は”広場の右手に入っていくと旧登山道があるよ”と教えてくれました。
 しっかりした登山道がありました。どんどん登っていくと谷道(左)と尾根道(右)へと書かれた道標のある分岐につく。近鉄のルーと案内では尾根道を勧めているでそれに従って右の道へ進む。やがて下からの車道と出合う「大津越」に着きました。

大津越

まず、ここを右に取り三角点を目指す。甘南備山頂上へは再びここまで戻って右写真の山道を登っていくことになります。

5〜6分ほどで展望のあるフラットな場所に着く。ここに2等三角点がある。

今日はザックに三脚をいれている。いつもは景色ばかりですが、珍らしい記念写真を貼り付けました(^o^)丿
下の写真は2003年3月にはじめて登ったときのものです。現在は樹木が繁って北北東しか展望できません。遠方がかすんでいて今回のはうまく撮れていなかったので掲載していません。



ポンポン山から京都西山の小塩山、一番遠方(右端)には愛宕山が見えています。


手前右は京奈和道路です。最遠方(左端)は比叡山、右端は右端は音羽山です。


小休止したあと大津越えまで戻って、甘南備山山頂を目指しました。





 甘南備神社から少し下ったところに展望台があります。そこから見た京田辺市街です。
写真中央からちょっと左に見える建物(クリーム色)が新田辺駅のそばにある平和堂です。山と市街の中間にくすんだ緑色の横ラインが木津川です。


今日歩いたルート
 途中から車道を下ってきて駐車場のすぐ上にくると、旧登山道の登山口がありました(^_^;)。それでも目的のコースをほぼ歩けたので結果オーライでした。


京奈和道路と甘南備山

一休寺近くまで戻ってきて振り返った写真です。
これから夏にかけては暑くて低山歩きはつらいなあ・・・