湖北は雪国だった。
2015・2・10
 雪景色でも描けたらと木ノ本へ、そのついでに以前に登った呉枯ノ峰のハイキングコースにある菅山寺まで登れたらと思い出かけました。出発点の守山市は晴れ、能登川あたりまではまったく雪はありません。だが、彦根に近づくと積雪が・・・。北陸線に入って長浜を過ぎると積雪もドカッとあり、一面雪景色になる。




 10:30 JR木ノ本駅に着く。この駅で降り立つのは久しぶり、新しい駅舎になっている。余呉へは真冬のスケッチに毎年来ているのに全然気がつきませんでした。ネットでチェックすると、2006年(平成18年)10月21日 - 北陸本線直流区間の延伸に合わせ、橋上駅舎に改築するとともに北寄りへ移動したことがわかる。


  とりあえず駅から北国街道へ行こう。駅からの通りの突当りには「木之本地蔵院」があります。天武天皇時代、大阪湾に流れ着いた仏像を、後に祚蓮上人がこの地にある柳の大木の根本に御本尊として祀られたのが始りとされ、木之本の地名のいわれでもある。

 

境内にある高さ6mの巨大な地蔵尊も寒そう
 

木之本地蔵院の積雪もすごかったです。


いかにも造り酒屋といった風情の冨田酒造
清冽な伏流水と地元産米を用いた地酒・七本槍
 

個人のお宅も雪かきで大変だ。
  木之本宿のメイン通り北国街道は除雪されていて歩けるが、除雪作業は重労働ですね。


以前にこのアングルで冨田酒蔵を描いたなあ・・・。
 

本通りから覗く脇道も絵になりますね。
  脇道の積雪はこんな状態で、スケッチしようにも入って行きずらい。まずは腹ごしらえ、食事処を探そう。
 

まちなかカフェ重内
 スケッチする前にまず腹ごしらえ、食事処を探すが”きのもとまちあるきMAP”にあった手打ちそばの店へ行ったが雪のため本日は閉店、しかたなく通りを少し戻るとオープンしている古民家の店があった。暖かい部屋でワンコインで昼食が食べられてラッキーでした。
 

古民家の中に異色をはなつ旧滋賀銀行の建物
 いまは建物を改築して「きのもと交遊館」として、まちの活性化と地域の方々や、まちを訪れる人達への文化の発信基地となっている。今日はこの雪、それに平日だから多分オープンしていないだろう。先ほどスケッチしたいと思いながら通り過ごした冨田酒造(清酒七本槍)へ急ごう。



 

富田酒造
雪が激しくなり、彩色はできず雪で濡れた用紙を手で擦ってコントラストをつけました(^^;)
スケッチをしてからお店に入って、清酒「七本槍」の一合瓶をゲットしました(^^;)。



 
さあ、この木之本宿(北国街道)を北上して、菅山寺登山口のある「坂口」へ急ごう。



 建物のある木之本宿を過ぎて20分ほど歩くと北陸自動車道の「賤ヶ岳SA」が見えてきた。
 

北陸自動車道の「賤ヶ岳SA」
 国道側からレストランへの道があり、そこからSAに入れる。ちょっと寄り道をしてトイレを借りにお邪魔しました。


菅山寺への分岐
 賤ヶ岳SAから数分歩くと菅山寺への道標に出会う。ここから右へ、集落の中の道へ入って行く。

 

菅山寺の参道
 登山口のある坂口へ着きました。この鳥居は見覚えがある。菅山寺の参道に着いたのだ。だいぶ前になるが、この道から菅山寺経由で呉枯ノ峰へ登っている。しかし、右の燈籠上の積雪を見て、麓でこんな状態では登って行けるか不安になる。とりあえず雪道用としてカンジキもザックに詰め込んできているが・・・・


 実際に雪に埋もれた状態の民家を見るのは初めて、凄い積雪だ。この先へ進むのがちょっと不安になってくる。

 

民家が途切れて北陸自動車道に出合う。トラックもノロノロ運転だ。ここまでは民家があったのでかろうじて除雪がされていたが・・・


北陸自動車道をくぐり抜けたらこんな状態
除雪どころか踏み跡もない。一歩足を踏み入れたら腰のあたりまでズボッと潜り込む。
一人ではラッセルする体力も気力もわかない。これ以上進めないので残念ながら断念。。


 
目的を余呉の賤ヶ岳へと変更して余呉へ向かう。
国道には雪を解かすスプリンクラーが設置してあり、すごい勢いで水をまいている、
濡れないようにそれをさけながら歩いて行く。
 

13:19 余呉湖口に着きました。
積雪の状況はかわらないなあ。。。


 

 集落に入って江土の登山口へ着いたが、雪に埋もれていて登って行けそうにないので断念。余呉湖を右回りして余呉湖荘(今は営業していない)の横のもう一つの登山口から登ろう。
 

余呉湖観光館の駐車場も今日はのガラガラだ。
 

駐車していた車も雪に埋もれている。
 
 こんな状態でもワカサギ釣りの桟橋には釣り人が来ている。その横の道路では雪道に足をとられて車が立ち往生していました。JAFのサービス車からのウインチ引き上げでなんとか脱出できたようだ。積雪で路肩がわかりずらいので、雪道での車の行き違いには注意が必要だ。歩行者も気を付けないと雪溜にはまり込むよ。
 

余呉湖を半周して余呉湖荘に着いた。
背後の山は賤ヶ岳ですが、頂上はガスの中です。





余呉湖荘の右横にある登山口
 新雪の中へ足を踏み入れたが、いきなりひざ上まで潜り込む。踏み跡もない。この積雪ではとても一人では登って行けない。ここまで来たのに残念だが登山は諦めざるを得ない。このまま余呉湖岸を歩いてJR余呉駅へ戻ろう。
 

素敵な雪景色でしょう
 途中に広がる川並の集落から賤ヶ岳を振り返る。ちょっぴり晴れ間がでて頂上の稜線が顔を出した。素敵な雪景色だが歩き疲れてしまいスケッチする元気がない。
 

  川並の集落道もご覧のような積雪です。ここまで休憩をほとんどとらないで歩いてきた。余呉駅まではあと20分ほどだろう。電車は一時間に一本なので乗り過ごすと大変だ。もう一頑張りだ、駅へ急ごう。
 

 15:10 定刻通りに新快速電車がホーム入ってきました。だが、乗ったすぐに車内アナウンスがあり、雪のために米原止めとしますという。米原駅ですぐに新快速に連絡するというので、まあいいか。
 
 毎年1月か2月に恒例の「賤ヶ岳雪中登山」をしていましたが、今年の積雪はすごくてはじめて登ることを断念しました。まあ安全が第一、無理は禁物とあきらめました。それでも雪国をたっぷりと体験できて満足の一日となりました。