静かな水無瀬渓谷

2004/6/7(月)
前回、歩こう会ハイキング下見(6月5日)のつもりが途中で脱線してしまったので再挑戦してきました。
ハイキングの資料とするために、いつものレポートとはちょっと違うかたちになってしまいました。

写真の個所で地図位置をクリックすると地図にジャンプします。番号で位置を確認できます。戻るときはブラウザの戻る(矢印)を使ってください。

JR守山駅→JR山崎駅 普通で約45分(740円)



JR山崎駅前(地図位置@

ハイキングの集合場所としてはJR山崎駅前広場はバスや車の往来で利用には無理があります。





旧西国街道への近道(地図位置@

 駅を出てすぐ右(右の写真)へ行くと、「山崎駅(うまや)跡・河陽離宮跡(かゆ)と離宮八幡宮の池跡」の案内板がある旧西国街道へ抜ける近道になっている場所がよさそうです。八幡宮の巨木で木陰にもなっています。

9:30出発
     駅前に「島本町の歩み」の案内板があったので下記に転載させてもらいました。

 天王山と男山に挟まれた島本町は、昔の摂津国と山城国の境に位置し、旧西国街道が街の中心を通る交通の要衝として栄えてきました。

 このまちに人々が住みはじめたのは、今から約2万年前の旧石器時代といわれ、山崎の山麓の丘陵部にその痕跡がみられます。奈良時代には現在の東大寺地区に奈良東大寺の荘園が置かれ、平安時代には山崎津(やまざきのつ:港)がにぎわったことが「土佐日記」や「更級日記」にみられます。鎌倉時代になると後鳥羽上皇が離宮を築き、この地をこよなく愛されたといわれています。また、「太平記」で有名な楠木正成・正行(まさつら)父子の訣別の伝承も残り、俳諧の祖 山崎宗鑑も室町時代この町で活躍しました。
 
 明治時時代になり、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れてましたが、先人の努力により現在も多くの文化財が残されています。明治22年(1889)に大沢・尺代・山崎・東大寺・広瀬・桜井・高浜の七か村が合併して島本村になり、その後昭和15年(1940)に長生を施行して現在の至っています。

旧西国街道へ出たところにある関大明神
地図位置@
狭い西国街道。正面にサントリー山崎蒸留所が見える。
地図位置A
地図位置


ハンディGPSのデータを4万地形図に軌跡を貼り付けました。

@JR山崎駅A関大明神(旧西国街道)B水無瀬川の橋を渡るCゆるい登り道
DトイレE尺代の集落への分岐F若山神社と水無瀬渓谷分岐
G水無瀬渓谷引き返し点H展望ありI若山神社(休憩に最適)
J桜井駅跡K水無瀬神宮L離宮八幡宮(山崎駅前)
JR東海道線の踏切を渡りサントリー工場の正面玄関前を左折して進むと水無瀬川に突きあたります。橋を渡り河川敷の公園を歩いて上流へ(簡易トイレあり)・・橋の上から撮影しました。白い水平線は名神高速道路です。後方の山の右端中腹に若山神社があります。 (9:45) 
地図位置B 

名神高速の架橋下(ここも広場になっていて日陰があり、休憩ができます)をくぐり、すぐの橋を渡り返して水無瀬川の左岸道路を行く。民家がとぎれると緩やかな登りとなってくる。
・・・地図位置C 10:05
10:14 今回はこの橋を渡らず直進して尺代(しゃくだい)へ。・・・地図位置D 10:14 この橋の近くに真新しい水洗トイレが設置されている。日陰はないが車の往来もないのでトイレ前で休憩ができます。・・・地図位置D
10:19 道なりに進むとすぐに尺代の集落へ登っていく道路が左手に出てくる。橋を渡り集落の中の急坂を登っていきます。集落を抜けると若山神社への山道ルートがあります(水無瀬渓谷との分岐)
・・・地図位置E
10:26 集落はずれの若山神社への分岐に着く。若山神社へはここで左折して、少し下り川を渡って山道に入っていく。
 今回はオプションとしてここを通り過ぎ川に沿って水無瀬渓谷を歩いてみました。この分岐で偶然であった地元のご婦人(写真)に案内してもらいました。
・・・地図位置F

最初は平坦な広い林道
静かで山歩きの雰囲気を満喫させてくれます。

少し狭くなってゆるやかな登りになってくる。





10:45乙女の滝 樹林でうまく写真が撮れませんでした(^_^;)。


11:00 折り返し点の河原
地図位置G
 案内してくれたご婦人たちは小休止してすぐに折り返されました。私はこの河原で昼食、スケッチなどしてゆっくり休憩しました。スケッチを見るにはここをクリックしてください。
11:50出発。空が急に暗くなってきて雨が降り出してきた。
12:16尺代の若山神社への分岐につく。ますます雨が強くなりしかたなく傘をさして歩くことにする。
畑の中野細い道を登っていくとやがてちょっと急な樹林の中の山道になる。
若山神社はもうすぐだ・・地図位置H 雨で竹藪も鮮やかな緑色・・地図位置H
山道から視界が開ける。あいにくの雨模様で残念。
12:30
  地図位置H
展望個所からすぐに若山神社境内に入る(トイレあり)
12:35
地図位置I
若山神社本殿地図位置I

112:40
若山神社境内から表参道方面を撮す地図位置I

若山神社の表参道は石段が続く、下り階段は膝にこたえるので今回はこの右横の林道を歩きました。

若山神社境内からこの方面だけに少し展望があります。
地図位置I
 2日前に通った車道に出るとすぐに若山団地に突きあたる。このT字路を右折してあとは一直線に坂道を下ることになります。
 名神高速の高架をくぐり、つづいてJR東海道陸橋で超える。陸橋の中央から階段で下りるようになっている。その下は広場になっていて休憩もできます。次の交差点が旧西国街道で、道標に従い右折して桜井駅跡に向かう。ここから200mと近い。

 

13:30 桜井駅跡に到着しました。
「太平記」で有名な楠木正成・正行(まさつら)父子の訣別の伝承の地・・・桜井駅(うまや)跡
地図位置J

桜井駅跡から再び旧西国街道をJR山崎駅方向に戻る
地図位置J



 先ほどの交差点を横断して水無瀬神宮へ向かう。予定していコース通り、広瀬4丁目から3丁目へと歩いたら阪急電車路線ガードにつく。そこを左折するとすぐ水無瀬神宮の横に出ました。後でわかったが、このルートより西国街道をそのまま歩いて、JA高槻島本支店前を右折するほうがわかりやすい。ちょうど水無瀬神宮の正面に出られます。

14:00 水無瀬神宮着
水無瀬神宮の正面の鳥居(地図位置K 水無瀬神宮の本殿にお参りする。 その作法がちょっと変わっていました。  地図位置K
月曜日というのに、次から次へと水をくみに来る人がつづいていました。人気があるのだなあ! 日本の名水百選らしいです。  
            地図位置K
 面白い形の門(ゲート)があり、まずこれをくぐってから左へまわり元の位置へ。今度はくぐってから右へ回り込んで再び元の位置に戻ります。最後にもう一度くぐり抜けて本殿にお参りするように書いてありました」。意味と説明はメモとるのを忘れましたが指示どおりの作法で私もお参りしました(^_^;)
             地図位置K

離宮八幡宮に着く。すぐ横がゴールのJR山崎駅です。
地図位置L

14:30 ふたたび西国街道を歩いてやっとJR山崎駅のつきました。

水無瀬渓谷へ寄り道ししなければ、約4時間弱のコースだろう。