箕作山ハイキング
(みつくりやま 372m)
滋賀県東近江市
2013・5・20
 今日から始まる絵友達の教室展を見に東近江市の八日市まで出かけました。JR近江八幡駅で近江鉄道に乗り換え八日市駅で下車する。この短い距離で400円とは高いなあとといつも思うがら乗っています(^^;)。来る途中車窓から太郎坊山を眺めたせいか。久しぶりなので帰りはこの山を歩いてみたくなる。八日市駅でハイキング地図がないか尋ねたら「清水・小脇街づくり委員会」発行の立派なパンフレット「箕作山・麓 ハキングマップ」をいただけました。駅から近くの銀行の教室展で絵や書を拝見してから弁当を買って登山口のある延命公園へ・・・・

 

近江鉄道の八日市駅
スケッチしたいと思いつつ登山口へ
 

延命公園入口
12:50 駅の裏側にある登山口
  

いただいたパンフレットよりハイキング地図だけを転載させてもらいました。



コースはハイキングマップにある縦走コース(4時間)を歩きます。
延命公園→太郎坊山→箕作山→小脇山→岩戸山十三仏→市辺駅


 

10分ほどで延命公園を過ぎ舗装路になる。

 

13:10 進行方向左手に太郎坊宮の建物と太郎坊山が見えてくる。


 すぐに舗装路の分岐に着く。直進は瓦屋禅寺へ行ける。ここで私は左折して太郎坊宮中腹にある駐車場に向かう。


13:17 中腹の駐車場に着く。今日は暑くてもう汗びっしょりです。太郎坊宮は勝運の神様と崇められています。お参りには何度も来ています。
 

参道入り口まで急な石段の参道がつづく
 

ここから本殿までも急な石段の参道が続いている。
  
太郎坊宮について・・・
 創始されたのは、約1400年前と言い伝えられている。聖徳太子が太郎坊宮へ国家の安泰と万人の幸福を祈念されたと云わっている。その後、最澄も参籠し、そのご神徳に感銘し、50あまりの坊を建立して太郎坊宮を守護させられた。又、多数の行者が集まり、修験道もさかんになったという。明治の神仏分離令が発せられるまで、神道・修験道・天台宗が相混ざった形態で信仰されてきました。
 ご祭神は勝運の神と崇められ、商売繁昌・必勝祈願・合格祈願・病気平癒などのご祈祷に訪れる人が多い。太郎坊というのは神社を守護している天狗の名前で、ご本殿前の夫婦岩は神の神通力により開かれたという言い伝えがあり、古来より悪しき心の持ち主や、嘘をついた者が通れば挟まれると伝えられています。又、夫婦岩の名前の如く夫婦和合や縁結びのご利益もあるといわれている。(太郎坊宮のHPを参考にしました)
 

13:22 本殿への途中にある龍神舎に着く。ここが太郎坊山への登山口です。道はこの奥にある。
 

何度も参拝しているので今回は本殿を
パスして山道へ急ぐ。
 

山道を少し登っていくと右手に展望が開けた場所に着く。今登ってきた延命公園と八日市の市街地が見える。風が心地よいし見晴らしもよい。ここでしばし休憩、遅い昼食タイムとする。
 

 ゆっくり休憩した後、箕作山へ向かう。その途中、太郎坊山(赤神山)頂上への分岐がある。とりあえず山頂へ立ち寄ることにして左へ、鋭角に引き返すように登っていく。

  
 

14:03 赤神山(太郎坊山)頂上着
           (左の写真)
 ・分岐から5分ほどの登りで太郎坊宮の真上の頂上に着きました。写真の中心位置に小さく百名山の伊吹山が見えている。

           (下の写真)
・手前のピークはこれから箕作山経由で向かう小脇山(373.4m)です。ハイキングコースは箕作山山頂をへてU字型のコースをたどってこの小脇山に行きます。

 山なりに下っていった先端は「万葉の森船岡山」です。その先の集落の中にこのコースの終点の市辺駅があります。コース案内地図を見るとここからは約2時間半かかる予定です。写真を撮ってすぐに引き返す。

 
  

太郎坊山頂上から見える下山コース



 

分岐点に戻って箕作山への平坦な尾根道をすすむ。
 

分岐からすぐにあった手作り休憩小屋です。
 

 やがて瓦屋禅寺の石標に出会う。この先を右折すると瓦屋禅寺へ、箕作山へは道なりに直進する。

 

このピークの道標位置で左へ90度道が曲がっている。ハイキングコースにはこのような案内板があちこちにあって道に迷う心配はない。





14:30 箕作山頂上着(彦根方面)の展望
中央に彦根城があるはずだが写真では判別ができない。
”琵琶湖が見えるポイント”とマップに書かれている。その通でした。



 
14;50 尾根道をアップダウンして小脇山山頂に着く。
 

小脇山山頂から登ってきた道を振り返る。
後方は八日市市街、中間の山が太郎坊山です。
 

小脇山山頂の三等三角点

 

15:00 小脇山城跡、わずかな石垣があるのみ
 

この岩の上が旗振り場
  
                       小脇山城遺跡(おわきやま)

 小脇山城遺跡(標高373.4m)は箕作山の南西に延びる尾根の上部に位置する。三方を望む景勝の地を占め、眼下には鎌倉時代に守護として一大勢力を築いた佐々木氏の本貫地であったとされる小脇館跡(脇館遺跡)を一望できる。
 当地は東山道と伊勢山越ルートである八風街道(はっぷうかいどう)の交差点に位置する交通の要衝であり、経済的・軍事的に有利な地域でした。この地を支配したことで、佐々木氏が勢力を拡大できたといわれています。 
 

旗振り場の跡
 大阪から、野洲、岩戸山を経て彦根佐和山へと通信する、明治時代の米相場の旗振り場が残っている。
 

旗振り場からの展望
左後方のとがった山は近江富士、最後方左端のピークは比叡山、その前に琵琶湖が見えています。
  


繖山、後方は琵琶湖
 箕作山の北部に位置する繖山には、室町時代に佐々木六角氏の居城であった観音寺城跡があります。(写真は岩戸山の旗振り場から撮影)
 

岩戸の前に石仏がたくさんある。
 

十三仏が安置されている小さなお堂
  
 聖徳太子が刻んだと伝わる岩戸山の十三仏は右上の小さなお堂の中に安置されており私はまだ見たことがありません。毎年地元による千日会が行われる時しか十三仏は拝観できないと以前に来た時に聞きました。


大きな磐座の岩戸神社


岩戸山十三仏への参道は急坂の石段道


参道入り口まで急な石段道がつづく


参道の道中にあった休憩所
  

15;50 やっと平地に降り立つ。
いま下ってきた十三仏のある岩戸山です。
  


今日歩いた全コースの山並みです。低山ですがけっこう歩きごたえがありました。登山スタートは右端の延命公園からです。低い稜線を歩いて中央の岩が露出している太郎坊山へ。そこからU字状のコースを歩いて箕作山、小脇山(左の一番高いピーク)、岩戸山と歩いて下山しました。箕作山は小脇山の背後にありここからは見えていません。
(写真は万葉の森 船岡山の横から撮影しました。)

16:15 無事に市辺駅に着きました。誰もいないプラットホームで着替えをすましたところにタイミングよく近江八幡駅行きが入ってきた。天気は最高でしたが暑くてけっこう疲れました。