奥三河の明神山




6月末から愛知県の豊川市へ転勤しました。やっと落ち着いてきたので、
はじめての奥三河、明神山に登ってきました。はじめはもっと近場と思っ
たのですが鋭い山容と奇岩で人気が高いとガイドブックにあったので決め
ました。

【日 程】1998年8月8日(土)
【山 名】明神山 ( 1,016m )標高差870m
【山 域】奥三河
【地 図】25,000図=三河本郷
  「愛知の100山」あつた勤労者山岳会
  「名古屋周辺ワンデイ・ハイク」アルペンガイド・山と渓谷社
【天 候】猛暑。晴れ
【メンバー】KEN

6:20 豊川市といっても外れの国府(こう)のアジトを出発。JR飯田線
に沿って国道151号線を車を走らす。道路はガラガラ長篠城跡を過ぎ
鳳来町の川合には約1時間のスムーズなドライブでした。

7:40 分岐がわからずうろうろ、狭い道路で登山口の乳岩渓に着く。
乳岩峡一帯は流紋岩質凝灰岩からなっていて川底が一枚岩のように
平坦な岩盤で薄緑色のすき透った水がゆるやかに流れていた。







登山口はつるつる滑る岩のベッド歩きからはじまる。

7:50 ガラガラの駐車場に車を止めて、つるつる滑る岩盤の上を歩き出す。
10分ほどで巨大な岩が現れる、乳岩だ(ちいわって読むんです(^^);。
入仙橋を渡り少し行くと乳岩と明神山の分岐に出る。乳岩は帰りによる
として一路頂上を目指す。




入仙橋の手前からの乳岩

8:50 乳岩川の水音を聞きなが樹間のよく踏まれた道を登るり鬼岩に着く。
途中一緒になった若い男性はこの鬼岩をフリークライミングするとのこと。
先程の乳岩も巨大だったがこの鬼岩もすごい迫力で突き立っている。
ここにはすでに岩登りの人々が20人くらいいた。休憩を兼ねしばし岩登りを
見学、岩は10度ほど手前に傾きオーバーハングしているがベテランらしい人が
どんどんロープをかけて行くなかなか見事スリル満点だ。




倒れかかってくるような垂直の岸壁を登るクライマー

8:05岩がむき出している、大きな岩塊がごろごろしている。6合目までは胸突き
八丁、くそ暑い太陽を背に受けもう全身汗びちょ(^^);







巨岩があちこちに顔を出している山肌

9:45 ヒイヒイいいながら6合目に着く。鬼岩の岩場を過ぎてからはじめて
登山者(下山してきた)に会う。頂上まではと聞くと40分くらいとの返事
本当に静かな山歩きだ。

ここから頂上まで7,8,9合目と岩場をアップダウン鎖場や鉄梯子がある。

10:25 最後の急登を登ると鉄製の展望台が見えた、やっと頂上だ。
久しぶりの登山と夏場の低山の暑さには本当に参ったまいったです(^^);。
ちょっと雲がかかって富士山や赤石山脈が見えないのが残念だが360度の
展望は素晴らしい。




明神山の頂上標識

先客の二人が下山したのでパンツ一枚になりベタベタのズボンを乾かしながら
昼食をとる・・・ビールがホ・シ・イ〜〜イ(^^);

11:35 のんびりゆっくり景色を満喫していると人の声が聞こえてきた。あわてて
ズボンをはく(^^)。5〜6人の登山者が登ってきた。皆さんここの常連らしい、
いろいろな登山道の情報を教えてくれる。冬でも雪が積もらないので年中きてい
るという高年の男性は私に「せっかく遠方からこられたのに今日は富士山や赤石岳
が見えないで残念ですね」って話していました。
そこで下山地温泉情報を教えてもらって下山。

下山途中の鬼岩ではもっと沢山のクライマーがぶら下がっていました。




乳岩の門のような穴から向こうの山が見える:巡回コースより

登山口手前で乳岩へ登り返す、乳岩山は670mの岩山だ。突きでた巨大な岩塊には穴が
あいていて向こうの山が見える。鉄梯子の急な階段をのぼってひと回りできる。
洞穴には鐘乳石も見られる。いったん下山しての登りはへとへとの体にはこたえました。
というわけで登山口の川床の岩盤で最後にスッテンコロリ、びていこつをもろに痛打(^^);
おまけに浅瀬にどぼたん!!大勢のキャンパーに見られて恥ずかしかったです。

帰り道、頂上で得た温泉情報を便りに町営施設「鳳来ゆ〜ゆ〜ありいな」に立ちより
温泉を満喫しました。露天風呂もありますよ。
国道151線沿い「湯谷温泉」にあります。
湯谷温泉の泉質:カルシウム・ナトリウム・塩化物泉(低張性中性泉)
大 人 :600円 広い露天風呂あり
シャンプー・石鹸・ヘアドライアーあり
温泉プールもあります(別料金だったと思います)
営業時間:午前10時〜午後9時
休館日 :毎週火曜日

追記:帰ってから体がゾクゾク、どうもどぼたんしたのと極端な汗をかいたせいか風邪
をひいたらしい、痛打した腰も痛い(^^);
さっそく薬局のお世話になったおまけ付きの三河の山デビューでした。


奥三河の明神山