なつかしの二見浦
(三重県伊勢市)
(2011・3・11)

 二見浦は遠〜い昔、小学校の修学旅行で泊っていると思うが、当時の記憶はほとんない(^_^;)。その後、お伊勢さん参拝や二見浦への海水浴にと何度か父に連れてもらった。その当時乗ったチンチン電車はまだあるのだろうか。あれば乗ってみたいなあと懐かしい思いで出かける。
 青春18キップ利用でJR普通列車の旅である。守山出発してから何度か乗り換えて二見浦駅に着いたのは午前11時前、約3時間の列車旅でした。ルートは下記のとおりです。

 JR守山駅⇒草津⇒(草津線)⇒柘植⇒(関西本線)⇒亀山⇒(紀勢本線、多紀経由の参宮線)⇒二見浦 

 この旅は画廊飛鳥での個展「 織と染め−自然の素材を使って 」でお会いした作家、岡田藍さんが二見浦でお店「藍織成(あいな)」を開いているということから、訪ねてみようと思ったのが二見浦へ行くきっかけとなりました。





JR二見駅
駅舎のデザインは夫婦岩の形とか
あまりスマートではねいよね(^_^;)


JR二見浦駅前交差点からの音無山。夫婦岩への表参道の旅館街散策した後に登ってみよう



 国道を横断して直進、夫婦岩表参道の旅館街を目指す。その一角に藍さんのお店があると聞いている。









二見浦観光案内所
 なんとなくこの建物横の道路が電車の軌道みたいで、この観光館のところが二見浦駅のように思える。案さっそく内所で聞いたら”まさにそのチンチン電車の二見浦駅でしたよ。もう遠い昔のことだけど”との返事。いまはバス路線になっていた。”今は少しの遺構があるのみです”と話してくれました。二見浦への途中で乗り換えた二軒茶屋駅、汐合駅という名はなんとなく覚えている。

帰宅いてからインターネットで調べたらこの路線は・・・・

 神都線(しんとせん)といい、、かつて三重県伊勢市(旧・宇治山田市、通称「神都」)に存在した三重交通の軌道線(路面電車)である。市内間相互輸送のほか、日本国有鉄道(国鉄)・近畿日本鉄道(近鉄)の伊勢市駅・宇治山田駅といった伊勢市のターミナル駅から、伊勢神宮・二見浦へ向かう観光・参拝客輸送の役割も果たしていたが、この電車路線(神都線)のバス転換は1961(昭和36)年1月、ちょうど今から50年前のこと・・・・。




夫婦岩表参道の街並みをスケッチ





有名な伊勢名物「赤福」のお店、通りの突き当たりには朝日旅館の建物が・・・・
そこを右折して夫婦岩に向かうと、すぐに藍さんが手をふっているのが見えました。



藍さんのお店「藍織成(あいな)」



こちらは現役のいろは旅館
 お店はこの旧旅館(写真左)の1階です。店内には木製の手機、藍染や織物の作品が沢山展示されていました。
 コーヒーをいただきながら話していると、彼女の友人が訪ねてくる。夫婦岩は近くにいながら久しぶりだから”一緒に行こう”とでかる。二見浦の情報を聞きながら旅館街を散策。子供の興味は海水浴で旅館街の記憶はない。



二見名物、塩ようかんのお店

 先日画廊飛鳥で藍さんのお土産ということでいただいた塩ようかん、さっぱりして美味しかったが今日はお店の写真を撮っただけでした(^_^;) 子供の頃の伊勢みやげといえば岩戸屋のあま〜い「生姜糖」、これは強く記憶に残っています。


賓日館(ひんじつかん)

 歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊されましたという施設だが、いまは二見町に寄贈され、建物、庭園も見学できる。あまり興味をひかなかったのでパスしました。2010年(平成22年)国の重要文化財に指定された。




皆さんご存じの夫婦岩です。




龍宮社・二見興玉(ふたみおきたま)神社
約1300年前の天平年間(729〜748)に僧行基が興玉社を開創
 境内の磯にある夫婦岩で知られている。主祭神は猿田彦大神。主な神事は夫婦岩の 大注連縄張神事です。

二見シーパラダイス
 ミナミゾウアザラシやイルカをはじめ、いろんな動物とのふれあい体験ができるらしい。入場しなくてもアザラシやトドの泳いでいる姿が見れる。なかなかサービスが良いね(^o^)



 足をのばして二見町江の集落へ。スケッチしたくなる民家が並ぶ道でした。残念ながらまだ先の予定があってスケッチは断念する。





集落の中ほどにある大江寺参道
 音無山の東麓にある真言宗の古刹。天平年間(729〜748)、行基が伊勢神宮参詣の折に夢の御告げを受けて創建、弘法大師空海は護摩修業をしたと伝えられる。本尊の千手観音菩薩は国の重要文化財。


大江寺の山門
とりあえず参拝してから音無し山へ登ろう




音無山への登山道
本堂左手に登山道がありました。






音無山頂上から東方の伊勢湾風景
音無山(おとなしやま)は標高119.8mの低山です。





音無山から下山する遊歩道と二見浦街



二見浦海水浴場方面


夫婦岩見えている二見浦の海岸線

二見浦は、日本で初めて開設された海水浴場とある。波穏やかで遠浅な海岸だった記憶が・・・
日本の渚百選にも選ばれている伊勢志摩国立公園の名勝です。



次の訪問先、名古屋の「ノリタケの森ギャラリー」へ急ぐため、二見浦散策はわずか3時間でした。
この日は天候も悪く、風が強くて雨が降ったりの強烈に寒い日でした。




14:10初の名古屋行き「快速みえ」号に乗って名古屋へ

 名古屋へは約2時間と以外に近く感じたが、この「快速みえ」や紀勢本線の「特急」は亀山を経由しないで途中の津駅から河原田駅間の伊勢鉄道路線を走行して時間短縮している。そのためこの間は青春18キップでは乗れない。別料金480円が必要なことを知らされる。1日乗り放題の青春18キップは2,300円、時間セーブするかコスト優先か思案するが、やはり便利で早い方を選択してしまいました(^_^;)



  その後、四日市あたりを走行中に車内アナウンスが・・・東北で大地震が発生したことにより。新幹線が静岡−東京間で運転を停止しています。駅の情報に注意してほしいという。車中ではまったく地震を感じなかったけど・・・・
 こんな最大規模の地震とは知るよしもなかったが、名古屋のギャラリーで話を聞くとその会場でもかなり揺れたと聞きました。おかげさまで帰宅時の下り列車には遅延もなくてオンタイムで帰えれました。

 帰ってからテレビを見たら地震災害がどんどん拡大しているのにびっくりする。
「東日本大震災」のお見舞いと、被災者の早い救出と無事をお祈りしています。