久々の青春18キップの旅-5
大井川鉄道のアプト式列車に乗る
静岡県榛原郡川根本町
2019・9・4
 夏の青春18キップ、5枚目は一度乗りたいと思っていた大井川鉄道に決める。旅の目的は日本一の急勾配を登る井川線の”アプト式列車”に乗って、湖上に浮かぶ”奥大井湖上”駅へ。そこから展望ポイントを訪ねるて神秘な光景を見るという予定です。この大井川鉄道の井川線は”南アルプスあぷとライン”の愛称がつけられています。




 9月4日のスタンプを押してもらって、夏期18キップの最終旅に出発です。JR守山駅6:18発で米原へ。米原から浜松行きの新快速電車に・・・浜松まで3時間だ。


浜松で興津行きに乗り換えて金谷へ向かう。
静岡県に入ると車窓から茶畑が・見えてくる。しかし、列車は約15分遅れて金谷着となる見込みだ。11:04金谷発の大井鉄道千頭行きに間に合わなくなった。予定している奥大井湖上での滞在が1時間になってしまうなあ・・・。
 

11:07JR金谷駅に着く。
 大井鉄道の金谷駅はすぐ横にある。次の千頭行きは12:19発しかない。昼食も兼て何か時間つぶしをしなくては・・・
 

JR金谷駅のホームにあった「名所案内」
 諏訪原城跡へ行ってみたいが、このガンガン照りの真夏日では難しいのであきらめよう。とりあえず、大井川鉄道の金谷駅へ行って切符を買おう。
 

 大井川鉄道2日間乗り放題のお得な「大井川周遊きっぷ」を購入。駅員さんに時間つぶしに次の「新金谷駅」まで歩きたいが何分かかるかと聞くと、約10分ほどとのこと、新金谷駅は車両基地にになっているから、いろんな車両やSLなども見られるというので、行くことに決める。
 

 しかし、金谷駅から10分くらい歩いた思うが、ここから新金谷駅へはまだ1kmもある。この暑さがたまらない。
 

茶畑が見えてくる。
 この橋を渡ったところで地元の方に尋ねると”JR金谷駅から10分では無理ですよ。でも新金谷駅はもうすぐですよ”にホッとする。
 

やっと大井鉄道の「新金谷駅」に着きました。
 この突当りが車両基地のようだ。とにかく時間つぶしに行ってみよう。夏空が眩しい。
 

  新金谷車両区ではいろんなタイプの車両がありました。国鉄時代の客車や電気機関車、それに関西で走っていた懐かしい「近鉄特急」や「南海電車」などの車両が現役で活躍しているのだ。
 

SLの奥には子供が喜ぶ蒸気機関車の「トーマス号」が見えている。基地内には入って行けないので、写真だけ撮って引き返しました。

 

 この木陰で昼食をとっていたら、ホームに電車が入ってきた。大声で”千頭行きですか~(^^;)”と聞くと、すぐ発車するから急いでくださいと返事が、猛ダッシュしてなんとか乗れました。これに乗り遅れたら日帰りできなくなる。ホッ!
 

 飛び乗ったのは、何度も乗っている懐かしい淡い草色の南海電車の車両でした。大井川に沿って走りだすと、急に曇ってきて雨が降りだしてきました。この雨、止むだろうか・・・。
 

沿線沿いは茶畑が、この地域はお茶の名所なんだ。
 

大井川の流れに沿って雨降る中、千頭へ向かう。


 昨年、千頭まで毎年”川根茶”を買いに行っている友人夫妻に誘われての車で千頭駅横で開催されている”奥大井ふるさと祭り”に来ました。お茶や祭りには興味がないので、私一人会場を後にして、駅周辺を散策。その時、大井鉄道「井川線」の列車に出合いました。いつかこの列車に乗ってみたいと思いました。そんなきっかけから今回の旅を思いついたのかもしれません。
 

千頭駅(海抜299.8m)に着く。
この駅で大井川鉄道の「井川線」に乗り換える。
 

ホームにあったカンバンです。
この奥大井湖上の景色が見たくて遠路やって来たのだ。
大井川鐵道井川線は日本で雄一のアプト式区間がある。
   
 ここから乗る大井川鉄道井川線は大井川の流れに沿って山間を縫うように走る。全線の1/3が”トンネルと橋梁”で占められているそうだ。
   
  列車は大井川沿いを走って”アプトいちしろ駅へと進む。




アプトいちしろ駅
ここでアプト式機関車が連結されて、次の駅「長島ダム」までの区間の急勾配を登って行く。


 

これはED90形アプト式電気機関車の連結作業です・
 

アプト式の線路は中央にギザギザのラックがある。
 


ますます雨がきつくなってきました。


   
急勾配を登って行く列車、右側に長嶋ダムが見えてくる。 雨はきつくなったり、小降りになったりだ・・・。 
   
長嶋ダム駅でアプト式機関車を切り離して「奥大井湖上」駅へ向かう。  


 

このレインボーブリッジを渡ると”奥大井湖上”駅です。
残念ながらまた雨がきつくなって、景色がもやで霞んでいます。


 



雨の「奥大井湖上」駅に着く。
  雨がきついので、この駅からレインボーブリッジを渡って山道へ行くのは危険と判断して下車するのを断念しました。このまま井川線の終点を目指そう。

   この駅は海抜490mと表示されていました。
 

奥大井湖上駅の展望
※この写真は私が行った二日後、FB友達のTatsuya Nakamotoさんが行かれて撮影された写真です。
ご本人の了承を得てアップさせてもらいました。
 

奥大井湖上の接阻湖に架かるレインボーブリッジを渡る。
 

すぐにトンネルだ・・・。
 

接岨峡温泉を通過・・・
 

関の沢橋梁を渡る。
 尾盛 - 閑蔵間には、日本でもっとも高いこの鉄道橋を走る。橋の高さは約70mです。
 

閑蔵駅
 終点「井川」は次の駅ですが、ちょうど 帰り便に予定していた千頭行きの列車(写真左)が行き違いのため停車していました。雨がきつく降る中、走って乗り換えました。


雨で奥大井湖上駅の展望は見れなかったが、楽しみにしていた”アプト式列車”に乗れたので満足だ。
 

長島ダム駅で連結された”ED90形アプト式電気機関車”に引かれて急勾配を下って行く。
 

急勾配を登るためのギザギザしたラックが見える線路
 

最後部に乗ったので、アプト式機関車がよく見える。
 

16:34 予定通り千頭駅に着く。待っていた金谷行です。
 

夕暮れ迫るJR金谷駅ホーム


22;40 なが~い普通列車の乗継も遅延なく、JR守山駅に帰り着きました。

片道約6時間の電車旅でしたが、
念願の「アプト式列車」に乗れて満足の”夏の18ッキップ旅”の最終版となりました。