岡本太郎氏生誕100年・信楽町名誉市民40周年の記念の展覧会を信楽まで見に行ってきました。岡本太郎氏が日本万国博覧会の「太陽の塔」の背面のレリーフ「黒い太陽」を信楽で製作し、信楽町の名誉市民になって今年で40年となる記念すべき年だとか・・・。 もちろんその後、久しぶりの信楽の町をスケッチ散策してきました。




会場は滋賀県立陶芸の森の中にある「信楽産業展示館(月曜休館)のエントランス
ちょっぴり紅葉が・・・入場は無料です。





会場風景(展示場入り口)
(ありがたいことに会場での写真撮影はOKでした。)

下記が開催内容です。
・万国博と信楽の関わり
・信楽で製作されたレリーフのパネル展示
・座ることを拒否する椅子の展示
・ゆかりの陶芸作家の作品展
・岡本太郎氏関連グッズ、書籍の販売・・・岡本太郎氏の沢山の著作から私も一冊買いましたよ(^_^;)。

 信楽での岡本太郎氏の芸術活動が、滋賀の陶芸に与えた影響も少なくない。岡本太郎氏に薫陶を受けた若者たちは、湖国を代表する陶芸家として活躍しています。この展覧会では、信楽に現存する原型やマケット、ゆかりの陶芸家の作品などを紹介。信楽との関わり業績を再評価されています。
                                            (PRチラシより一部を転載)

 ※マケット:[(フランス)maquette]は模型。特に彫刻の試作のための雛形(ひながた)のこと。

・・・東近江市の「布引焼き」の窯を開いている小嶋太郎さんが太陽の塔「過去の顔」のレリーフ(陶板製)を岡本太郎氏と共同制作した人とはじめて知りました。



展示場風景






国立代々木競技場の陶板レリーフ
(1964)
信楽で手掛けた作品





ミニ作品
奥にあるのがハイヒールとかユニークですね。



「座ることを拒否する椅子」
すごく綺麗な色のものが並んでいました。






「躍進」の原画
(サイズ 1640×765×50mm)

JR岡山駅
信楽で手掛けた作品。




太陽の塔のミニチュア試作品
(サイズ 400×400×115mm)
この背後の顔は信楽で製作されました。
ということでこの展覧会では主役です。

太陽の塔の3つの顔
(ミニチュア)




1、てっぺんに輝く黄金の顔で「未来の太陽」です(右)

2、塔の正面の大きな顔は「現在の太陽」です(中)

3、背後にある黒い顔は「過去の太陽」です(左)
(この黒い太陽は万博の守り神だったらしい?)



2008年に万博公園で描いた太陽の塔です。
− 太陽の塔データ −

高さ 70m
基底部の直径 20m
腕の長さ 25m
構造 本体鉄筋コンクリート、スプレースタッコ吹き付け、ボンタイル仕上げ
正面の顔 直径20m、FRP生計
頂部黄金の顔 直径11m、鉄骨下地鉄板溶接、スコッチカル フィルム貼り
黄金の顔の目 両眼 3.6kw クセノン 投光器
背面の黒い顔 黒色陶板4丁掛け
背面の緑の炎 ガラス・モザイク貼り

2008年に万博公園で描いた太陽の塔です。






        陶芸の森までの案内

・JR草津駅より草津線で貴生川駅下車、信楽高原鉄道に乗り換え終点の信楽駅で下車。徒歩約20分。
または信楽駅から甲賀市コミュニティバスで陶芸の森下車、徒歩約5分。

・自動車 新名神高速道路の信楽I.Cから約8分




信楽焼きの窯元







信楽焼きの窯元集落