・湖岸の史跡、水茎岡山城址
標高 187.7m の低山
(滋賀県近江八幡市牧町)
2016年4月12日

 近江八幡市へ行くときよく利用する湖岸道路、その車道が山の真中を貫通しているのが岡山です。通るたびに登ってみたいと思っていましたが、やっと実現しました。。



岡山は琵琶湖岸の低山
近江八幡市の八幡山(マップ右)の近くにあります。




 軽トラック(写真左)が止まっている所が岡山の登山口です。牧町を走る湖岸道路(西行きから写しています。後方の低い山との間を道路が通っています。


登山口にある”名勝水茎岡山城址”の石碑
ただし、岡以下は埋もれているようだ。



いきなり急坂の段々を登って行くことになる。


途中から振り返ると琵琶湖に浮かぶ沖島が望める。


急登が終わると道は右へ折れて、平坦な竹林の道になる。


竹林を抜けてこんな道になる。


少し歩くと一旦下がって、階段をあがる。その向こうが頂上です。


頂上は城跡があったのだろう。平坦な広場になっている。


頂上にあった三角点とベンチ
南側が開けていて、展望がある。


展望をズームアップした写真です。
見えている山は、希望ヶ丘公園(野洲市)の鏡山だろう。


 下山は頂上から西方向へ。見えているのは琵琶湖、その対岸正面は比叡山(写真左端から)続いている大尾山だろう。


登りは急坂だったが、こちらは歩きやすい勾配だ。



湖岸道路を隔てて岡山の低い丘陵続いている。


下山口は山の間を通っている湖岸道路です。
 

右の高い所が今歩いてきた岡山の頂上です。
岡山を分断して通っている湖岸道路から振り返る。




湖岸道路から右へ、琵琶湖岸に出る。



浜に磐座が見えてきた。
岩の反対側(右側)の大岩が藤ヶ崎神社です。
藤ヶ崎神社

万葉集や新古今和歌集にうたわれた水茎が丘

あさかぜの日にけり吹けば水茎の
               岡の木の葉も色づきにけり  ・・・万葉集

 寛平年間(890年代)の歌人、画人として著名な巨勢金岡がここを訪れて風景を描こうとしたが、絶景雄大に過ぎて描けず、終いに筆を折ったと伝えられることから筆ヶ崎という。今はこの地に藤ヶ崎神社が建立されている。

 
磐座が祀られている。


藤ヶ崎神社


藤ヶ崎神社の先へ進むと、案内板が二つあります。一つは藤ヶ崎神社のもの、
もう一つの次の案内板でした。

昭和天皇御即位、御大典記念大石碑

水茎岡山(水茎岡山城跡-九里伊賀守浄椿築城)の西端、頭山の山上に昭和天皇御即位御大典に際し、建立された(昭和四年三月三十一日)もので、御歌所長入江為守子爵の揮毫による「高御座のおらす年のよろこびを志るしとどめよ水くきの岡」が詠進せられている。

でした。なんだかよく分からないが林道を道なりに登って行くと、琵琶湖に面して石碑(写真:下右)がありました。


昭和天皇御即位、御大典記念大石碑



八幡山と近江八幡市街
(石碑のところからの展望です。)


石碑の後ろには琵琶が望める。
近江八幡市の沖島と長命寺山、津田山です。



 石碑の場所から右手へ下る細い道があったので下るとすぐに藤ヶ崎神社の傍に出ました。ここは道案内がない。その上歩かれていないようでけものみちみたいで分かりにくい。
 
小さな山を一回りして岡山の見える所に・・・
 
湖岸道路に帰り着きました。
歴史を感じながらの里山散歩でした。