施基ゆかりの大峰山皇子
506mの低山です
2004/2/10(火)

 この大峰山は滋賀南部から近い京都南部の宇治田原町にある。奈良へ行くときそばを通るので、いつか登ってみたいと思っていた山でした。山頂付近には天智天皇の第7子、施基皇子(志貴皇子、田原天皇)の広い馬場跡(王院の馬場)があったり、下山ルートの高尾には弘法水という湧き水があるという。
車でのアプローチは縦走がしにくいが、バスの便が悪いので今回は車で行くことにしました。以前、鷲峰山(じゅぶせん)に登ったときJA宇治田原の駐車場を利用させてもらったがウイークデイなので満杯だ。そこで登山口にちょっと遠いが宇治田原町総合文化センターへ向かう。ラッキーなことに今日は休館日、おまけに広駐車場はガラガラだ。
10:10 宇治田原町総合文化センターに駐車させてもらう。バックに見えているのが大峰山です。
宇治田原の町を少し散策して、ガイドブックの登山コース出発点のね田バス停を探す。
10:55 ね田バス停出発。京都中央信用金庫(1995発行のガイドブックでは南京都信用金庫になっている)手前を左折して大峰山の登山口に向かう。田原川に架かる橋の名前「かんじょうばし」も「かんじんばし」と印刷されていました(^_^;)
「かんじょうばし」を渡って前方の凹部分の天皇谷を目指す。
かんじょうばしから道なりに進むと「宇治田原町中央公民館」に突きあたる。ここを右へ・・・
すぐ野道を左折して天皇川谷に向かう。角に「田原天皇社」の石柱があります。(地名は大字荒木小字天皇といいます)
杉林の中に「田原天皇社跡」の石柱と由緒を書いた説明看板がある。この谷道に入らず舗装道路を右に行くと大宮神社がある。田原天皇社由来に明治40年にこの大宮神社に合祀るされたとある。
ルート略図
天皇川谷の道を少し行くと堰堤にぶつかる。ここを右へ行くと正規の山道に出ました。道なりに小さな川を右左に渡り返すと、ルートをマジックで書いた木柱(右手間の棒:うかっとすると見おとすよ)があり右へ鋭角に曲がって急坂を登る。
アンテナを過ぎると日当たりのいい明るい林道が続く。前方には送電線が見える、その後方が大峰山の山頂方向だ。
大きく折れ曲がる林道からは宇治田原の町と鷲峰山が展望できる。
京田辺方向に走る307号線、その遠方には奈良と大阪の県境にある生駒山が見えている。
ひと登りするとこのような立派な林道に出る。
送電線の下を過ぎ、長い林道はやがて舗装道路に替わり、柵を過ぎたところに分岐がある。右へ下ると猿丸神社方面へ・・・
ここを左へとり、大峰山頂を目指す。

NTT宇治大峰山山無線中継所が見えたがその方向に行く道は工事中の感じがしたので通り過ぎる。
道なりに進むと中継所のアンテナが見えなくなり、道も下り坂の感じになる。やがて右に登っていく道が出てきたので鎖を越えて進むと中継所に出ました。アンテナ周囲の林の中を探したが三角点が見つからない。
NTTの無線中継所から戻ってNTTの看板からほんの近くに「高尾高原」の道標が見つかりその方向へ進み、坂を登り切った右手の林の中にやっと三角点を見つけました。じつはここで下山してきた男性に三角点の位置を教えてもらいました(^_^;)この人も後からきた男性も三角点探しには苦労したと話していました。
山頂へ向かう道からNTTのアンテナを振り返る。
先ほどの男性は高尾高原の道標にしたがい雑木林の道に進んだらしいが、道がわからなくなって1時間もロスしたと話していました。私は1:25,000地形図持っているのでそのルートに挑戦しましたが、方向はわかるが途中から道が荒れていて進むのが困難になりました。心残りはあるが仕方なく三角点の位置まで引き返しました。

後からきた人が昼食をとっていたので、談笑しながらいっしょに昼食をとりました。下山は同じ道を下るのも面白くないのでご一緒に一回りして下山することにしました。
霞んで見える山(中央右)は形からたぶん愛宕山だろう・・・
宇治川ダム方面の眺め
山頂から舗装道路を高尾目指して下ってくると広い台地にサーキットが見えてきた。これが施基皇子の御邸や「王院の馬場」といわれる馬の調教場跡らしい。絵にもならないので写真は撮らないことにしました(^_^;)
そこを過ぎると眺めのいい下り坂が続く(下の写真)・・・
林の中の三角点・・・ここもわかりにくい
弘法大師が標高260mの高所の高尾村落の人々のために教えてくれた弘法水(湧き水)一息入れる・・・(^_-)
舗装道路から地図にある山道に入り高尾の村落にショートカットする。小さなお堂があり参道になっている。民家の屋根が見えてきて村落に入ると、いきなり弘法水の脇に飛び出した。
高尾を過ぎてどんどん下ってくると宇治田原の町並みが見えてきた。写真の男性はご一緒させていただいた枚方の方です。お年を聞いたら私より少し上だというが、なかなかの健脚でした(@_@)
田原川の堤防を歩いて駐車場へ向かう。
やっと大峰山の登山口まで戻ってきました。中央凹んでいる所が登った天皇川谷です。暖かい小春日和で気持ちのいいハイクができました。