JR大津駅から長等山経由して大文字山へ

2005/01/19



 一週間前このルートを歩きましたが長等山過ぎたところで道を間違ってしまい西大津に下りてしまった。デジタルのPROTREKはいちいちスイッチを押さなければならないので、つい面倒になり方位測定を怠ってしまう。今回はコンパス片手に方向確認しながらリベンジしました。
8:54 JR大津駅出発。この前と違い今日は晴れ渡り寒くもない素晴らしい天気だ。さあ長等山目指してリベンジ開始。まず西へ、




161号線を横断、京阪京津線の踏切を渡りわたり石段を登ってちょっと高台の関寺遺跡の長安寺に着く。


 長安寺の小さなお堂、賽銭箱の上には霊牛?の小さな牛の彫刻がある。お堂の中から朝のお勤めの読経が聞こえていた。お堂の右横には百体地蔵が祀られている。これは元亀二年比叡山焼き討ち戦乱のさなか比叡山麓(大津市坂本)に埋もれたものを昭和35年この境内に百体移設されたもの。


 高さ3.3m角形の基礎石につぼ型の塔身に笠石をつけた鎌倉時代初期のもので日本を代表する石造宝塔とある。一般に関寺(昔この付近一帯にあったお寺)の牛塔とよばれ、万寿二年(1025)の「関寺縁起」によると、天延四年(976)の大地震で破損した関寺を復興するときに資材を運搬した1頭の牛が仏の化身であるという噂が立ち、多くの人々が関寺に参拝したという。万寿二年、霊牛は関寺の工事が終わるとともに死に、その霊牛を供養し祀ったものがこの牛塔といわれている。




長安寺宝塔(重要文化財)・・大津市逢坂二丁目
長安寺から長等公園へ向かう道は大津市街や琵琶湖、比叡山が眺められる。前回は雪で真っ白な比良山系を眺められたが今日は霞んで見えない。


今日歩いたGPSの軌跡をカシミール3Dソフト地形図にダウンロードしたものです。


*青い四角は写真を撮ったポイントです。  



長等公園上の長等不動明王(9:24)

 右横の長い階段を登り終わると老人ホーム「長等の里」のモダンな建物がある。ここを直進(左へ行けば自然観察ステージ)して舗装道路を下ると小関越えの道にでる。
ここでGPSのスイッチを入れる。今日は衛星の補足が安定している。前回(曇り空)このあたりは衛星補足が不安定だった。天気に左右されるのか?



写真ポイントP−1



小関峠(9:30)

直進すると藤尾奥町、ななめ左の細い道を行くと四ノ宮からJR山科駅にいける。大文字山はここから右(北)の樹林帯の中の山道へ、




写真ポイントP−2

植林帯のこの道は今回で3回も歩くことになる・・・・
ここで間違うことはない(^_^;)。
少し登ると鉄塔の見えるT字分岐に出るここを右へ登っていく。




写真ポイントP−3



 T字分岐から7分ほど樹林帯の尾根道を行くと右手に林道が合流してくる。ここから少し下りになる。そこから樹林の間に長等山が見える。
 鞍部が十字路になっていて、前々回はここから右へ下り三井寺へ下山しました。今日は前回と同じく直進して長等山へ向かう。
尾根道を上って行くとやがて左手下に舗装道路が見えてくる。急坂を上って行くと工事中のクリーム色建物とアンテナ塔が真横(左)に見えてくる。先ほど長等山の写真を撮ったとき写っていた建物だ。



 長等山頂上近くで直角に左へ大きく曲がり下っていく。この鞍部は先週赤いテープに誘われて迷った分岐だ。今回はコンパスで西方向をしっかり確認して直進、急坂を登って行く。この前、この出間違ったのは皇子山ゴルフ場へ下っていくものと思い込んでいたただった。。


写真ポイントP−4



 標高約400mのピークまで登るとそこはフラットな広い杉林の中で、火の用心やその他の立て札が3本点在していました。道標の代わりにマジックで、直進:大文字山、右:境界線に沿っていく、左:藤尾神社とそれぞれに書いてある。大文字方向は平坦な尾根だ。15分ほど歩くと次のピークに達して、下りになる。


写真ポイントP−5


突然正面に送電線鉄塔のある開けたところに出ました。
左右が開けていて左側(南)には音羽山が見える。




写真ポイントP−6


鉄塔の右側(北)に行くと舗装道路があり、その遠方に比叡平から比叡山の展望が得られる。
ここからこの林道を池谷地蔵へ向うと簡単だが、せっかく山歩きに着たので直進して如意ヶ岳へ向かう山道に入る。



 地形図を見ると如意ヶ岳へはもう一本の林道が並行して走っているので安心して進む。
 ところが途中まで右上を併走した林道が見えなくなり、どんどん下って行く。20分ほど歩いて不安になったころ雑木林から未舗装の林道に飛び出した。送電線の鉄塔から如意ヶ岳方向とだいぶ離れたところに下りてしまっている。戻るのも面倒なのでこの林道を登って如意ヶ岳の林道に戻ることにする。GPSの軌跡を見てもらってもわかるようにかなりの回り道となってしまいました(^_^;)。



写真ポイントP−7


 約20分の林道歩きでやっと舗装路についたが・・・







写真ポイントP−8


林道の終点は大阪国際空港の施設(如意ヶ岳の頂上)でその先には進めない(^_^;)。フェンスの周りをうろうろして、やっと左手の樹林に赤テープと道を発見できた。その道は空港施設の外周を左から巻くようについている。はっきりした道だが道標はない。方向を確認してどんどん先に進む。この道で今日はじめての登山者に出会いました。聞くと大文字山から来たという。

写真ポイントP−9


後はほぼ迷うことなく進めました。この三叉路の分岐は来た方(右の道)を振り返って撮ったものです。左の道が池谷地蔵を経由して三井寺へ歩くわかりやすいルートだったんだ。

写真ポイントP−10


 やがて何度も通りなれた「京都トレイル」の分岐にでる。
その道標(左)の直ぐ上にもうひとつの分岐と道標(右)がある。
このルートは人気があるのか何人もの登山者と出会う。



写真ポイントP−11
大文字山の頂上からの展望(ここには三角点や基準観測点がある)



12:17  やっと大文字山の頂上に到着。あんなにいい天気だったのに曇り空にかわってしまった。京都市街も霞んでいる、写真を一枚とって大文字焼きの火床へと急ぐ。


大文字山頂から約20分ほど下ると視界が開けた大文字焼きの火床に出る。

写真ポイントP−12


京都市街の展望
大文字焼きの大の字の上から撮る。




写真ポイントP−13


大の字に沿って下り(向かって右へ)その先端から火床を見上げた風景です。ここからは雑木林の中を下ることになる。
写真ポイントP−14


樹林帯から舗装道路に飛び出したところが大文字山への登山口だった。
写真左手前の細い石段から樹林の中へ入っていきます。







写真ポイントP−15


鹿ケ谷の後水尾天皇創建の谷の御所「霊鑑寺」横を通り過ぎて哲学の道へ・・・


哲学の道も人影は少なくひっそりしていた。冬のシーズンはさすがに観光の京都もひっそりしていました。
・・・紅葉の名所永観堂前をとおり、南禅寺境内から地下鉄蹴上げ駅へ向かう。







13:30

琵琶湖疎水のインクラインの隋道を抜けるとすぐ地下鉄蹴上駅だ。



 三度目のトライでやっと大文字山まで歩くことができました。
地形図(1/25,000)に載っていない道の現在位置の確認はなかなか難しい。今回も途中でまたまた迷いながら大回りをしてしまいました(^_^;)。帰宅してからGPSの軌跡をカシミール3Dソフトの地図上にダウンロードして、歩いたコースを楽しんだり反省したりしながら山行報告書きました。