ローマの休日とスケッチ旅行
6日目(11月14日)


バスでカスッテリ・ロマーニへ
ローマ時代の貴族の避暑地で白ワインの産地・
フラスカーティーと
噴水が美しい・ティヴォリのヴィラ・デステ



広場にある並木通りの紅葉

 フラスカーティーはイタリアを代表する白ワインの産地。豚の頭のついた丸焼きを、その場で好きなだけ切ってくれるポルケッタ(飲み物を味わいながらつまめる秋の名物の一つ)と土地名と同じ白ワイン・フラスカーティーをガイドさんがサービスしてくれる。
ワイン片手にベンチに腰掛けてスケッチしました(^_^;)。


今日はローマ郊外南東のアルバーニ丘陵、皇帝が愛した丘陵地帯へ。



郊外に出て行く道路でローマ旧市内(中心街)ではほとんど見ない広告が目に入る。今まで見た広告といえば車の荷台に広告板・カンバンなどを載せて道の置いてあるものが多かった。これも不思議でした。






カラカラ浴場跡かな?

 郊外へ出るとバスの窓外に旧アッピア街道(Via Appia Antica)の遺跡が見えてきました。
紀元前312年に執政官アッピウス・クラウディスによって敷かれたローマで最初の執政官道路です。
今走っている大通りはアッピア街道(新道 Via Appia Nuova)です。遺跡のあるところが旧アッピア街道で平行してつけられています。何時か旧アッピア街道の石畳を歩いてみたいなあ・・・





つづいて見えてきたのが古代ローマの水を操る壮大な遺産であるクラウディウスの水道橋が見られる。
 水道橋の起源は古く、紀元前4世紀にさかのぼります。皇帝たちにより、浴場やニンフェウム(噴水や彫刻など一体化した建物)、あるいは生活用水として利用するために作られました。
突然京都南禅寺境内の水路閣(疎水)を思い出しました。南禅寺の水路閣はこのローマの水道橋を模して造られたと聞いたことがあります。





この地図でわかるように今日の目的地、FrascatiもTivoliもローマ市内から近い。



フラスカーティー Frascati

  ”ローマの城”を意味するカスッテリ・ロマーニは、ローマの一帯の総称で、皇帝の別荘として開けた町が多い。その一つフラスカーティーは紀元前6世紀の貯水池跡や紀元前1世紀の野外劇場跡が残る古代跡。ここもまた、水の産地であり都市ローマの水源となってきたことを物語る。




広場からヴィラ・アルドブランディーニを描く

 フラスカーティの街に着くと、正面の山の斜面に壮大な16世紀ルネッサンス様式建造のヴィラ・アルドブランディーニの建物が目に入る。この建物は1598年に着手された貴族の別荘で建物からはローマが一望に見渡せるらしい。
スミマセンm(__)m・・・スケッチのサイン、ティボリは間違いでフラスカーティーです。






広場の並木通り

 スケッチ仲間は何処で描いているのか見当たらない。イタリア滞在6日目ともなると景色や建物にも慣れてきて、イタリア人みたいにこの広場の並木通りのベンチに腰掛けて紅葉を眺めながらゆったりと雰囲気を楽しむ。2日目くらいまでは全速力でスケッチしていましたが・・・日当たりのよいBARのいすに腰掛けなぜかビールを飲みながら日向ぼっこ・・・光がきつくて目が痛くなりました。






坂道が多い街中



どの街にも立派な教会がありますね。


ローマが展望できるらしいが、今日はちょっと霞んではっきりしない。

 昼食はこの丘陵の見晴らしのよい素敵なレストランでした。フラスカーティー白ワインとパスタ。ここのパスタは美味しかったがメインはなにか忘れてしまった。きっとたいしたものでなかったのだろう・・・(^_^;)




ティヴォリ Tivoli

昼食後は近くのティヴォリへ。ここは歴代のローマ皇帝が別荘を築いた避暑地だそうです。
 ここではヴィラ・デステ(Villa d'Este)の中でスケッチをすることになっている。1550年に改築された、噴水が有名な庭園。『百の噴水』『オルガンの噴水』ベルニーニ作の『ビッキエローネの噴水』などがあります。




バスを降りたところに
なんという城塞なのかわからないがパチリ・・



ちょっと街中を歩いて



ヴィラ・デステ(Villa d'Este)の入り口



庭園へ出る







噴水のある庭園にあまり興味がないので、このヴィラ・デステの庭園からの展望をスケッチしました。





噴水のある庭園を見下ろす。





 右下のアーチの下がカフェになっている。そこで寺田先生とカプチーノを飲みながら一休み。ちょうど前の席に座ったカップルを入れてスケッチする。じつはカップルではなくて男性二人でした。これでは絵にならないから先生が女性にしろと横から囁く・・・(^_^;)






夕日がまぶしい。
この季節ローマも日は短く関西とほぼ同じです。
スケッチしているとあっという間に帰る時間になりました。

明日はいよいよローマ滞在最終日、ローマ市内での一日フリータイムです。




KENのTOPページへ