雑賀崎散策
さいかさき
(和歌山・和歌山市雑賀崎)
2013・1・27

  雑賀崎のこと・・・
 10日ほど前に”あまぎやま”さんがKENのらくがき掲示板(HP)にアップしてくれた「雑賀崎のスケッチ」が現地を訪れるきっかけとなりました。その”あまぎさん”はだいぶ以前にお互いの個展訪問でお会いした”はらしんさん”の雑賀崎を見て描いたとありました。こんなにすぐに実現するとは思いもよりませんでした。
・・・以下は実現するまでの経緯です。


さっそく私も、”はらしん”さんのブログを訪問、
そこに載っていた「雑賀崎」は、まるでヨーロッパの港町をイメージさせる光景でした。



この二枚のスケッチは”はらしんさん”の写真を見て描かせてもらいました。



雑賀崎



その経緯い−2
・・・ そんな矢先(たしか1月24日)、偶然見た番組”BSジャパン「原風景紀行」”で雑賀崎を放映していました。念ずれが通じる・・・ではありませんか。わずか2日前描いたその光景(上のスケッチ参照)がいきなり目に飛び込んできました。急斜面に密集して建っている民家、そこを俳優・正名僕蔵さんが散策しながら町を紹介、すぐにでも行きたくなる魅力的な漁師町でした。場所は和歌山市の和歌浦に近い。滋賀からも日帰りでも行ける。暖かくなったらぜひスケッチに行ってみようと思う。



テレビを見ながら小さなメモ用紙にはしりがき・・・

 ちょうど”はらしんさん”の「チュニジア旅のスケッチ」個展が心斎橋の「宇治園」で開催されている。久しぶりにお会いして原画も拝見したいと思って出かけました。
さすが旅の達人、わずかな時間を利用して素敵なスケッチを沢山描かれていました。チュニジアの旅スケッチを拝見しながら、アフリカ旅のお話をいろいろ聞かせてもらいました。

 はらしんさんも何度も訪問しているというお気に入りの雑賀崎でした。その情報をもとに、今日の予定(美章園のガード下の散策)を変更して、急遽和歌山市の雑賀崎へ・・・。

はらしんさんのブログ紹介です。
はらしんのAtelier(アトリエ)




心斎橋から難波は一駅、南海電車の特急サザンで和歌山までは1時間。
駅に着いたら発車間近(12:15発)の特急サザンが待っている。ラッキー(^O^)
13:12 定刻に和歌山市駅に到着する。
まず、改札口で観光案内所の場所を聞く。
階段を降りたら小さな観光案内所があったが日曜日でお休み
和歌山市の案内チラシをゲットし、隣接しているバス乗り場で雑賀崎行きを待つ。
ここでも連絡よく13:32発のバスに乗れる。雑賀崎へは約30分(380円)ほどらしい。 



このバスは若浦から雑賀崎を回る巡回バスでした。
赤いラインが往路、青いラインは復路(終着はJR和歌山駅)です。
和歌山城の横を通り、和歌浦の観光地、和歌浦港を眺めて高台の雑賀崎バス停に着く。
バスは一時間に一本なので帰りのバス時間を確認する。




さ、いよいよ雑賀崎散策だ。
とりあえず、漁港まで下りて行こう。



下り道から撮った雑賀崎漁港のパノラマ








 民家が密集した細い道を港を目指して下りていく。こんな迷路のよう坂道があちこちにありました。 ”BSジャパン「原風景紀行」”で俳優・正名僕蔵さんが散策しながら町を紹介するのを見ていたから、この感じはよくわかりました。






洋風の赤い花があって素敵な港町風景だ。ここで一枚描きたいと思ったが、午後からの訪問であまり時間の余裕がない。気に入れば雑賀崎は滋賀からそんなに遠くないので再訪問が可能だ。今日はまずは全体を偵察しなければ・・・・




とりあえず、漁港の堤防からダーマトだけで早描きスケッチを2枚しました。
ゆっくり描いていると雑賀の偵察ができなくなるので・・・




漁港の堤防からのスケッチ-1



帰宅してから色付けしました。







漁港の堤防からのスケッチ-2




これも帰宅してから色付けしたものです。






傾斜地に密集して立つ民家
傾斜地の民家が密集したところへ向う。





 沢山ある路地の一つに入ってみる。この路地は先日テレビでの「雑賀崎散策旅」で放映されていた場所で、レトロな理髪店のある所でした。



住宅街の路地
絵をクリックすると拡大します。



路地の奥からスケッチした方向




最初に迷い込んだのは小高い所にある神社への参道でした。スケッチしていたとき絵をのぞきながら通り過ぎたご老人はこの神社へお参りする人だろうか。


人一人が通れるほどの細い道が民家に沿ってくねくねと続く。神社からさらに上へ車の通れる舗装路に出ました。スケッチポイントは沢山あって嬉しいが、ここで生活人達は大変だ〜



 ここからもとの雑賀崎バス停へ戻ろうかと思ったが、まだ夕暮れには時間があるのでガイドにあった名所「番所庭園」へ行くことにする。道なりに少し歩くと島が二つ見えてきました。これがテレビ放映で見た双子島なのだろう。



番所庭園と双子島




番所庭園の歌碑
その向こうは和歌山港、金属工業団地かな




番所庭園
ここ番所庭園は、和歌山市万葉めぐりコースで万葉びとの足跡を訪ねる海洋眺望絶景の景勝地です。また、瀬戸内海国立公園特別指定の地でもあり、古来魚釣りの名所でもあります。当園で潮騒と松風のささやきに自然を満喫して頂き、紀州青石の海岸美をお楽しみください。(案内チラシより転載)入園料 500円

万葉ゆかりの地
黒船の見張り番所の跡
元番所お台場の跡

番所庭園
(ばんどころ ていえん)

ここは地名を「番所の鼻」と言い、平坦で海に長く突き出た地形になっている。
昔、紀州藩の海岸十数ヶ所に海の防備見張り番所がありましたが、ここはその中でも和歌山城に最も近い番所として重要なところでした。


万葉時代に、大和の都から天皇がお供の宮廷人公家たちと和歌浦に行幸された折り、藤原卿がここ番所庭園の北側に広がる海「雑賀の浦」の漁火を見て詠まれたと言われている歌はあまりにも有名です。

紀の国の狭日鹿(さひか)の浦に
出で見れば
海人(あま)の燈火(ともしび)
波の間に見ゆ

藤原卿(巻7・1194)




古来魚釣りの名所とか
ちょうど釣り人が、どんな魚が釣れるのかな




双子島




灯台



紀州青石って、この青い岩のことかな

ここからの夕日がきれいと聞いていたけど、帰りの時間があるので待てませんでした。



和歌山市の中心街
 写真を縮小しているので見えませんが実サイズでは中央に小さく和歌山城が見えました。(雑賀崎遊びバス停から写す)



和歌山城
帰りのバスの車窓から





 思いついての雑賀崎訪問だったので、ゆっくりスケッチする時間がとれませんでした。暖かくなったらスケッチ再訪問したいなと思っています。思いつくままの気まぐれ旅ばかりなので、実現は・・・・

 歴史のある漁港の町といえば古い民家がまだまだ残っているだろうと思っていましたが、ほぼすべてがコンクリートの建物だったことに驚きました。その建物でイタリアなどヨーロッパ風景のように感じました。