史跡 大岩山古墳群
桜生史跡公園と近くの古墳探訪
(さくらばさましせきこうえん)
滋賀県野洲市小篠原
2015年11月24日・27日

 最近はハイキングや町中散策などで偶然に古墳に出会うことがよくあります。この櫻生史跡公園も、ぶらっと希望が丘文化公園にある城山へ行った帰り道、JR野洲駅まで歩いたときに出会いました。立ち寄ってみると、そこは大岩古墳群に含まれる天皇山古墳、円山古墳、甲山古墳の三つの古墳がある小公園でした。きれいに整備された公園入口には資料館もありましたが、残念ながらこの日は祝日の翌日ということで休館日、もう少し詳しく知りたいと思い3日後に再訪問し、近くの古墳も見て回ることができました。


 

櫻生史跡公園」の案内標識が目に入る。
 希望ヶ丘文化公園からの車道を歩いてJR野洲駅へ向かって歩く。「銅鐸博物館」前を過ぎ、国道8号線をくぐって、すぐの交差点から左折して道幅の狭い旧道に入る。しばらく歩くと新幹線の高架壁が近づいてきた所でこの案内標識が目に入りました。
 

 こちらは案内標識「櫻生史跡公園」を通り過ぎたところから撮った写真です。古墳を思わせる丸みの一部が見えている。「甲山古墳」の石柱が見えている。とりあえず寄り道して行くことにしました。


   
甲山古墳の石柱のあるこの道を入って行くと、左手に甲山古墳のこんもりとした円墳が見えてきた。
 

 古墳内へは柵があって入れませんが、前に立つと玄室の中の石棺がライトアップされ、音声解説が流れてきました。
 

次はすぐ傍の天皇山古墳へ。
 次はすぐ傍の天皇山古墳へ。 甲山古墳の右手にあり、 前方後円墳の古墳でした。上の写真は天皇山古墳の上部です。


 

天皇山古墳の上からの展望(南方面)
すぐ横を国道8号線が走っています。写真の右端奥は野洲市街です。


もう少し詳しく知りたいと思い三日後に櫻生史跡公園と資料館を再訪問しました。 
まずは資料館で入手した「大岩山古墳群の位置マップ」をご覧ください。



 

 この日は資料館で情報を得て上記3古墳(マップ上の①、②、③)の他に④大塚山古墳、⑤冨波古墳、⑥亀塚古墳、⑦古冨波山古墳を歩いて、最後に宮山二号墳を見て回りました。



大岩山古墳群の概要
 



  資料をゲット、資料館の方のおすすめコースを行くことにしました。まずは大塚山古墳へ。新幹線の高架下をくぐり、右手(東)を見ると田んぼの中にそれらしきものがある。そこは一段高くなっていて樹木がこんもりとしている。


この形から大塚山古墳だろうとすぐにわかりました。



大塚山古墳から見える大岩山丘陵
右の低い所が史跡公園、手前は新幹線路です。
 

大塚山古墳
上の写真の赤丸印一からの撮影です。


 
   


次は亀塚古墳へ
 古墳傍にあった道標(亀塚 800m)にしたがって西へ進む。今度はJR東海道線(琵琶湖線)をくぐって、その先の県道2号の交差点に着く。右方向にそれらしいものが見えている。この道は近江八幡へ行くときよく通っている道で、通るたびに”古墳かな?”と気になっていました。
亀塚古墳 



 
亀塚にあった道案内石碑には、あとの二つ野古墳は亀塚古墳から
古冨波古墳は200m、 冨波古墳は100mとある。
 

冨波古墳は広場となっているだけ・・・
県道2号線を横断すると、冨波古墳はすぐにありました。
 

案内板にあった冨波古墳の平面略図です。




古冨波古墳は県道2号線を野洲方面に少し行った左手住宅街の中の公園でした。

  

案内板がなかったら古墳跡とはわからない。
   
 





次は桜生史跡公園に戻って、この前見ていない円山古墳を見に行こう。

 


東海道線をくぐり抜け、大岩山古墳群が見えてくる。桜生史跡公園は正面の低い山です。
ちょっと立ち止まって新幹線の列車が来るのを待って撮影しました(^^;)。

 

桜生史跡公園に帰り着く。
 新幹線の高架下を出るとすぐ目の前に甲山古墳の石柱が目に入ります。写真の左甲山古墳の一部が見えている。
 

甲山古墳では、石室奥に石棺を見ることができます。
   
  先日見残していた円山古墳です。
 

円山古墳も今は埋め戻されて、お椀を伏せた形の小さな山です。残念ながら石室は見れません。
 


円山古墳の上に登ると、こんな航空写真(西方面)の盤がありました。
新幹線が走っている眼下中央が桜生史跡公園です。
大塚山古墳は右手近くに見えています。冨波、古冨波、亀塚古墳は左の道先です。
後方はびわ湖が横たわり、その向こうに比良山系の山々が移っています。
右端後方の山あたりが近江八幡市街です。



資料館のかたにお礼を言って、最後に「宮山二号墳」を見るために近くの銅鐸公園へ。
 

宮山二号墳
この古墳は石棺の置いてある所まで入って行けます。
 

石室の中に置かれている石棺
 



ただ訪問先の写真を掲載しただけの長いページになってしまいました。
最後まで見ていただき感謝です。