日吉大社の神体山・八王子山から比叡山系の三石岳へ
八王子山(378m)から三石岳(676m)
2003・3・23

 比叡山系は何度か歩いているが、この山名は山渓の”滋賀県の山”を見るまで知らなかった。ガイドブックに載っている八王子山山頂の社殿をスケッチしたくなり出かけました。京阪坂本駅(9:55)から参道を日吉大社に向かう、ときどきお参りに来ていたのに気がつかなかったが、鳥居の手前で八王子山はすぐわかった。山頂付近に社殿らしきものが見える。
日吉大社鳥居の右に見える八王子山
鳥居をくぐって右折、大宮川を渡ると料金所がある。八王子山に登ると言うと”どうぞ、登山口は東本宮の横にありますよ”と教えて通してくれました。急な石段が続くとガイドブックにあったが、石段はすぐに幅広い急坂の林道が続く。
山頂近くから石段がはじまるが、すぐに社殿に出会う。
10:40 日吉大社摂社牛尾神社本殿及び拝殿二到着(文禄四(1595)年に建てられ、桃山特代の特色をよくあらわしている)
本殿は、三間社流造、檜皮葺。拝殿は、桁行三間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺、懸造(舞台造)となっています。崖上に建てられた眺めはなかなかいい感じなので、さっそくスケッチをする。


11:30 スケッチをしていると同年輩くらいの3人が登ってきた。私も三石岳に向かって出発する。社殿の間に大きな岩があり、その南側に巻き道があると書いてあったが、間違って北側(右方向)にいってしまい道がわからなくなり、結局頂上へ登ってしまった。先の三人も同じ道を歩いていて追いつく。頂上からははっきりした道があり下って行くと尾根鞍部に出て正規のルートに合流しました。 
12:35 林道の三叉路に着く。山系のガイドブックと同じ所から写す。95年発行の写真とほとんど景色は変わっていないのですぐわかる。三叉路を戻るように(左の道を手前方向に)15分ほど行くと三石岳の頂上に到達する。
12:50 林道の広場から少し登り植林と笹の中に三石岳頂上の三角点を見つける。北東に見えるびわ湖大橋と津田山
13:10 昼食を済ませて横川中堂に向かい出発する。樹林の間から比叡山が見える。低く身体を震わせるような延暦寺の鐘の音が聞こえてくる。仏教の聖地を歩いている雰囲気が漂う。後は林道を歩くだけで道には迷うことはない。
恵心院(えしんいん)
恵心僧都(えしんそうず 942〜1017)
平安中期の僧。源信ともいう。比叡山で良源に師事し、恵心院に住んで念仏を修した。「往生要集」=経典のなかから往生についての要文を集め、問答形式で書き綴ったもので、念仏往生の重要さを説きながら、文学的価値も非常に高い作品として知られている。・・・を著して浄土教の祖とされる。良忍、法然、親鸞などに影響を与えた。
恵心院をすぎると鐘楼があり、その正面の道を下ると朱色が鮮やかな横川中堂が現れる。
13:54 横川中堂に着く。
横川中堂からすぐの所にある元三大師堂境内にはまだ残雪がありました。
地蔵屋形の横に定光院への道標があり、
ここからは手すりのある坂道が日蓮聖人の修行地、定光院まで続く。
定光院下の谷には橋があり、小さな滝のある修行場がある。緩やかな林道を行くと奥比叡ドライブウエイと出会う。すぐの駐車場には展望し広場があり、素晴らしい眺めだ。
奥比叡の駐車場から見える残雪の蓬莱山(比良山系)の雄大な姿が目前にせまる。
駐車場横から樹林帯の下山道へと下る。
登山道方再び奥比叡ドライブウエイと合流。上仰木の棚田風景の向こうにびわ湖と三上山(近江富士)が望める、なかなかいい景色だなあ!
途中、雄琴駅に向かうつもりが道を間違えて堅田駅に出てしまいました。
16:00 JR堅田駅に到着