山陰・出雲の旅

第1日目 滋賀・守山駅から出雲市駅まで・・・
2007・7・25〜27



 米子や松江は仕事で何度も訪れているが出雲の国ははじめて。青春18切符の季節を利用して計画を立てました。普通列車を乗り継いで約10時間、昼間の長い夏場しか実施は無理でだ。梅雨明けを待って二泊三日の出雲の旅に出かけました。旅といっても実質一日半しか現地で使えないのがつらい。本命は世界文化遺産に登録された石見銀山に一日、出雲大社・日御碕半日というおおまかな計画だ。まず往路は山陰本線を利用して、餘部で途中下車するか、松江市内散策にするかはその時の雰囲気で決めることにしました。復路は伯備線と山陽本線を使うことにする。

 朝7時前の快速電車で京都へ、そこで7時47分発福知山行普通列車に乗り込む。ちょうど通勤時間、列車内は結構混んでいる。対向列車待ちもあり福地山まで約2時間かかる。2分の待ち合わせで城崎温泉行き普通列車は発車しました。やく1時間半で城崎温泉駅に到着しましたが、浜坂行きは30分待ち。ちょっと城崎温泉街へ出てみることにする。




さとの湯


駅通り

突き当りの白い建物が地蔵湯でした。

 駅を出るとすぐ右手にさっそく「さとの湯」がある。1,400年前より温泉が湧き続ける城崎では「七つの外湯めぐり」が楽しめるとある。駅通りの土産物店などきょろきょろしながら温泉街の中央を流れる大谿川(おおたにがわと読むのかな、難しい漢字だ)へ着く。



駅通り



温泉街の中央を流れる大谿川に着くと「地蔵湯」がありました。

川の両岸にある柳並木が茂っていてスケッチする構図が見つからない。時間がないのでそのまま引き返しました。





城崎を出発するとまもなく日本海の景色が見えてくる。





こんなポスターが列車内にありました。
さすが拉致問題の発生した日本海側だなあ


 城崎駅11時53分発の浜坂行き普通列車に乗り込む。トンネルの多い海岸沿いを走ること約一時間、トンネルをぬけると余部鉄橋の上、眼下に美しい海岸が広がる。渡り切ったところが餘部駅でした。



美しい海岸と余部の集落



 写真撮影ポイントでスケッチして次の列車を待つ。赤い橋にはこの赤い普通列車が似合う。この列車で浜坂へ。



余部鉄橋はトレッスル構造の橋とのことです。





餘部駅の撮影ポイントより特急の通過を写す。
乗客やカメラファンへのサービスなのか超スローで橋を渡っていた。ちなみに普通の列車は通常速度で通り過ぎました。


余部橋りょう(トレッスル橋りょう)

施工:1909(明治42)年12月16日  :開通:1912(明治45)年3月1日
:仕様:高さ=41.45m    :延長=310.59m 
     :橋脚製作 アメリカンブリッジカンパニー  :鉄桁政策 石川島造船所製 :工事総人工 25万人

 トレッスル橋 (Trestle bridge) とは末広がりに組まれた橋脚垂直要素(縦材)を多数短スパンで使用して橋桁を支持する形式の橋梁で、一般には鉄道橋としての用例が多い。トレッスルとは「架台」、あるいは「うま」のことで、これに橋桁を乗せた構造を持つ桁橋である。長大なスパンがとれないため、多数の橋脚を必要とするので河川や海上に建設するのには不向きだが、陸上橋とすればトータルとしての使用鋼材量が少なくて済む。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』






 余部鉄橋を渡ってくる普通列車をスケッチしました。私のほかはみなさんカメラを構えていました。1時間ほどのうちに結構列車が通るものだ。スケッチのチャンスには困りませんでした。。




二駅で浜坂駅、ここで「快速とっとりライナー」に乗り継いで、松江でまたまた途中下車しました(^_^;)。
18:10着、次の列車までの1時間を松江散策にあてる。ちょっと距離があるからバスに乗りなさいとアドバイスしてもらったのに歩いて松江城を目指す。



JR松江駅



大きな橋を渡ったところから駅方向を写す。






 何度か道を訪ねてお城に着いたら夕闇が迫っていました。スケッチする時間もなくて、写真を撮っただけで時間に追われるように松江駅に引き返しました。バス停がなかなか見つからず焦りました(ーー;)。






出雲市駅と派手な看板が見える「スーパーホテル出雲駅前」

 午後8時過ぎにやっとJR出雲市駅につきました。ホテルは歩いて1分もかからない。チェックインカウンターではエアーアテンダントのようなユニフォームの綺麗な女性社員が出迎えてくれる。利用するのが初めてというとホテルのシステムについて親切に説明してくれる。料金は前払いで現金自動振り込機方式、クレジットはきかないシステムも初めての経験でした。部屋とバスルームはちょっと狭いが安い方がよい。お腹がすいたのでさっそく食事にでかける。飲食街は駅前すぐにたくさんありました。




 ここまで来たのでとりあえず出雲そばを食べようと探していると、琉球民謡が聞こえてくる。BANBOO(バンブー)という沖縄料理と泡盛のお店でした。のぞいてみるとよくはやっている。いらっしゃいと威勢の良い声がかかる。沖縄料理もよいか・・・
出雲そばは明日へ、カウンターに腰を下ろす。料理している男性は一見沖縄の人の雰囲気なので声をかける。その人は生粋の出雲人とで店主の石橋さんという。となりに座っていた若い女性二人ともども沖縄の話題で和やかな雰囲気になる。

 明日石見銀山へ行って、明後日は出雲大社へ行くといったら観光スポットなど地図や資料といろいろ情報を話してくれました。そのなかで方言の話になって出雲弁四段活用・石見弁四段活用(下の写真メモ見てね)を教えてもらいました。



スケッチ道具持っていなかったので箸袋の裏に石橋さんのスケッチ、泡盛で盛り上がって楽しいひと時を過ごしました。
ホームページの宣伝をしてほろ酔い加減でホテルへ帰りました。よくばった盛り沢山の一日でした。

明日は世界文化遺産の石見銀山、お休みなさい。