笹間ガ岳から関ノ津城遺跡へ
(2011.1.28)
今日の朝日新聞朝刊(滋賀班)に「戦国武将が宴会?」の見出しで関ノ津城遺跡でやぐら状の
主郭(天守)跡が見つかったという記事が載っていました。現地説明会は明日あると書いてあったが
用事があっていけない。そこでさっそく今日遺跡見学兼ねて近くの湖南アルプスの一角笹間ガ岳
歩きに出かけました。




笹間ガ岳遠望

石山駅からアルプス登山口へ向かうバスの車窓から
石山駅でちょうど来たアルプス登山口行きのバスは
関津を通らないという。先に笹間ガ岳へ登ることに
して次のバスを待たずにこのバスに乗って終点まで
行くことにする。



10:45 登山口を出発、東海自然歩道を歩く。
この天神川に架かる橋は小さな堰堤上に置かれている
コンクリート板の道、雨などで増水したら渡れません。







富川道への分岐
これから目指す笹間ガ岳はこの分岐で右へ。
太神山(たなかみやま)へは直進します。



赤いラインが今日歩いたルート
スタートはバスの終点、アルプス登山口からです。




すぐに岩がごろごろした登山道になる。





やがて沢道は広い岩場となる。
チョロチョロ流れる沢の水がところどころで凍っている。
氷と岩の隙間に何かが動いている。よく見ると水滴でした(^_^;)






岩場のつづく沢道から振り返ると大津市街がわずかに展望できる。
左のなだらかな稜線は、ときどき登っている音羽山です。






明治20年(推定)に造られた日本最古の
空石積みの堰堤と言われている。




堰堤の上は渇水期なのか水はなく、平坦な場所がつづく。
ところどころに雪が残っている。
この先の御仏河原で右折して笹間ガ岳へ向かう。



しばらく平坦な道がつづき、道沿いの小さな池は
雪で覆われて寒そう。



つづいて出会う少し大きめの池も雪で一面覆われている。
よく見ると雪の下は氷がはっている。



先ほどの池を過ぎると登りがつづくき、右手に
堂山が樹林の間から見える。



笹間ガ岳頂上の大岩と三角点(右端の白い石)
12:30 登山口から1時間45分かかって頂上に着く。
この大岩に登って展望を見ながら昼食としよう。






笹間ガ岳頂上の大岩の上からの素晴らしい展望
左手の山並みは手前下の立木山から袴腰山、岩間山、千頭岳、音羽山、比叡山へとつづく。
比良の山々は雲に覆われている。今日の湖南アルプスも晴れたり雪が降ったりだから比良も雪だろう。
石山、大津方面から右へ瀬田から草津。その向こうには琵琶湖が広がっています。
写真をクリックすると画像が拡大します。




笹間ガ岳
昼食&休憩してからいっきに下る。
ここからは平坦な林道歩きになりまっす。





この新茂智神社鳥居をすぎるとすぐ下関バス停です。
このあたり一帯が関津3丁目だが遺跡発掘個所は何処
だろう。誰かいないかと探すが誰もいない。待っていると
郵便集配の車が止まる。ラッキー、聞くとすごそばにある
と教えてくれる。



バス道に沿って関ノ津1丁目方面へ、関ノ津郵便局、公民館を過ぎたら左手の新興住宅の山手に発掘現場
がありました。

「関津城(せきのつじょう)遺跡」
                               
                           概 要

 県文化財保護協会は、戦国時代の山城跡とされる「関津城(せきのつじょう)遺跡」(大津市関津3丁目)から、主郭(天守)跡が見つかったと発表した。

 その関津城遺跡では四方を土塁で囲った曲輪と、その内部から掘立柱建物や礎石建物などが見つかりました。関津遺跡は関津城の麓に位置する遺跡で、今回の調査では関津城と同時期の区画溝と屋敷地が見つかりました。 ・・・・ 滋賀県文化財保護協会 077-548-9780

場所は JR琵琶湖線石山駅から帝産バス田上車庫行、またはアルプス登山口行で「公民館」下車します。

工事現場に入っていくと数人の人が発掘作業をしている。



今回の関津城主郭(天守)はこの一番上で発掘された。





最寄りのバス停「公民館」へ行ったが、約20分ほどの時間待がある。じっとしていると寒いので
瀬田川沿いにバス道を歩いて太子バス停まで歩きました。その途中から見えた笹間ガ岳です。
その麓に地肌が見えている所が発掘現場です。

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