仙洞御所
(せんとうごしょ)
2017・8・8



仙洞御所
 この日は京都府立文化芸術会館で行われている日本水彩「京都支部展」を見に京都へ出かけました。ここへ行くときはいつも京都駅から地下鉄で丸太町へ、そこから京都御苑(間之町口)に入り仙洞御所の横を歩いて清和院御門から少し東へ歩くと河原町通りに出でます。すぐの所に会館はあります。ここへ展覧会を見に行くときはよくこのルートを歩いています。
 この日も京都御苑内を散策して何処かスケッチしようとしたが、ポイントが見つからずに清和院御門の見える仙洞御所についてしまいました。門の前に人だかりがあるので行ってみると、無料見学会が開催されていました。京都御所は見学したことがありますが、仙洞御所は初めてです。ラッキー、さっそく見学申し込みをしました。


次は14:30分スタート、待ち時間が20分ほどある。どこか木陰でスケッチして時間待ちをしよう。

 

仙洞御所の正門が見える風景

木で陰に入ってこの絵を描きました。
時間がなくて鉛筆描きで終わる。彩色は帰宅してからしました。



仙洞御所の見学受付でもらった案内チラシ



仙洞御所の配置図と見学コース

 京都御所は以前に見学しているが、仙洞御所はどんなとこだろう。

 受付を済ませて参観者休憩所で、仙洞御所の案内ビデオを見て待つ。

 14:30 案内係の女性が来て出発です。見学順路は左図の赤い矢印に沿って約60分とのこと。残念ながら仙洞御所は建物が残っていなく庭園散策とのことです。

 
 ・・・ 仙洞御所 ・・・
 江戸時代の始め、皇位を退かれた後水尾上皇の御所として建てられました。その後何度か火災と再建が行われましたが、現在は建物はなく庭園が残されています。
 庭園は、二条城二の丸庭園なども手がけた、幕府の作事奉行、小堀遠州が寛永13年(1636年)に作庭し、28年後の寛文4年(1664年)に後水尾上皇が手を加えたものと言われています。回遊式庭園となっており、北池と南池をめぐりながら、季節折々の変化に富んだ風景が楽しめます。.

 ・・・ 大宮御所 ・・・
 仙洞御所の北側に隣接する大宮御所は、後水尾天皇の皇后であり、徳川秀忠の娘である東福門院和子の御所として建てられたものです。その後は、皇太后などの女院御所として使われましたが、仙洞御所同様再三の火災で焼失し、現在の建物は孝明天皇の皇后である英照皇太后の御所として建てられたものです。天皇陛下や皇太子殿下、また、国賓が入洛された時の宿泊等に利用されています。.

 ・・・ 京都御苑 ・・・
 京都御所、仙洞御所を囲む面積約65haの公園で、いつでも自由に入ることができます。東西約700m、南北約1,300mの広大な敷地は、江戸時代には二百もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいた場所でした。.

 ※以上の説明は「環境省」のHPより転載させてもらいました。
 
 

見学スタートは仙洞御所の正門があるこの広場からです。


大宮御所
  正門に向かい合って大宮御所の玄関(車寄せ)がある。ここは天皇陛下や皇太子殿下、また、国賓が入洛された時の宿泊等に利用されています。.


大宮御所
現在は外国の来賓などがあるために内部は洋風になっているとの説目がありました。

 

北池
大宮御殿から庭園に入ったら正面にこの景色が目に入ります。
仙洞御所の庭園にはこの北池と南池からなっています。
 

六枚橋と阿古瀬淵
 

南家に沿って散策していく。
  

大宮御殿から庭園に入ってきた方向を振り返る。
見えている石橋が六枚橋です。
   
  庭園散策はこんないろんな橋を渡っていきます。


築地塀
 ”ついじべい”と詠みます。泥土をつき固めて作った塀で、御所の周囲をこの塀が囲んでいます。子の呼び名、初めて知りました。


苔が綺麗な木陰道を歩く。

 
 

南池
写真ではよく見えませんが、中央の木陰には小さな滝が作られている。
  

南池の中に架かる八つ橋を渡って、この丸みのある小石が敷きこまれた州浜を周回する。
敷き詰てあるこの小石をは持ってきた人に米一升と交換したとガイドさんが話されていました(@_@)でしょう。


醒花亭


醒花亭
 州浜のある南池の奥にこの醒花亭(せいかてい)という茶亭があります。室内から南池が一望でるように建てられています。李白の詩からこの名”醒花亭”がつけられたそうでう。室内の敷居の上に拓本の額があり、中国明の時代の郭子章の筆とのこと。


 コースの終わりには朱色の小さな社(写真中央)が、柿の本人麻呂を祀っている。この写真の左側一帯が樹林帯が仙洞御所のあったところでした。


 仙洞御所見学を終えて清和院御門を出て、ふり返って写す。さあ、今日の目的、日本水彩支部展へ急ごう。