畝傍山から明日香村・甘樫丘へ

畝傍山 標高 199m
2005・5・20

大和三山の一つ畝傍山から飛鳥の里へと古代ロマンの散策&スケッチを楽しんできました。



 先日、大和葛城山のツツジを見に行ったおり頂上から見えた大和三山に行ってみたくなり出かけました。橿原駅で近鉄発行の「てくてくまっぷ」を下さいというと駅員さんが2枚の資料をくれました。それは「大和三山回遊コース」、「多武峰・飛鳥の里コース」、「飛鳥コース@(高松塚・石舞台。岡寺)」、「飛鳥コースA(甘樫丘・飛鳥寺・板蓋宮跡)」と4コースがありました。

 とりあえず大和三山回遊コースを行くことにして、畝傍山の登山口がある橿原神宮へ向かう。



近鉄橿原駅



橿原神宮へ向かう通りのお土産店には埴輪のレプリカが・・・古代ロマンのはじまりだ。



橿原神宮参道の大鳥居






南神門の左手にある深田池。
先日登った大和葛城山(右)と金剛山が見えました。
池には鳥が一羽、名前は分からない。
(写真をクリックすると見れますよ)




南神門をくぐると広い白州の境内に本殿がある。

橿原神宮は、御祭神・神武天皇(第一代天皇)が畝傍山の東南・橿原の地に宮を建てられ即位の礼が行われたというこの宮址に、明治23年に創建されました。



本殿にお参りして・・・
登山口へは北神門を出ます。しばらく行くと左に登山口があるが、小さな道標は背を向けていて、うっかりすると行き過ぎてしまいそうです。たまたま登山姿の数人が出てきたのでミスしなくてすみました。




登山道に入るとすぐに東大谷日女命神社がある。


登山道はゆるい勾配で散歩道のようだ。


 ところどころに樹林の間から葛城山や二上山などが展望できる。畝火山口神社との分岐を右へとり山頂に向かう。「イトクノモリ古墳」との分岐があり、左折するとすぐに頂上広場です。

香久山と耳成山がこの畝山をめぐって争う有名な歌が「万葉集」にあります(下記参照)。

この分岐にあった案内板の説明には・・・・

畝傍山
歴史的にも有名な大和三山の一つで、標高199.2m、面積41ヘクタールの死火山です。
東部裾野に神武天皇稜、北西部に綏靖塚(すいせいづか)、南西部に安寧天皇稜、南部に懿徳(いとく)天皇稜、南東部に橿原神宮があります。

香久山は 畝傍を愛しと 耳成と

 相争ひき神代より かくにあるらし 古昔も

  然にあれこそ うつせみも 嬬を争ふらしき

            「万葉集」中大兄皇子




畝傍山の頂上
写真右斜め下は畝傍山の三角点です。
展望と休憩の後「大和三山コース」を変更、イトクノモリ古墳へ下山して明日香村の甘樫丘へスケッチに行くことに気が変わりました。



 最初予定していたコースは頂上から往路を下山して「畝火山口神社」を経由して畝山麓を一周して大和三山の二つ目「香具山」に向こうはずでした(^_^;)。




木々に覆われた畝傍山

 ゆっくりした登りと違い、急坂のくだりが続きあっという間に若桜友苑に出ました。


静かな橿原公苑を歩いて駅方向に戻る。
駅の手前で近鉄橿原線の踏切を渡り国道169号線に出る。



丈六交差点を左折して直進すると剣池がある。





住宅街は道がややこしい、あちこちうろうろしながらやっと抜け出して和田池に着く。この向こうはもう飛鳥の甘樫丘です。



 豊浦寺跡(手前)・難波池(奥)をたどり「豊浦展望台」へ。綺麗に整備されたスロープを登ると甘樫丘の豊浦展望台広場に到着しました。大和三山や飛鳥の里を一望できる素晴らしい眺めでした。


甘樫丘からの展望
中央の三角形の山が行くはずだった耳成山です。遠くに霞んでいるが矢田丘陵と生駒山が見えました。





(飛鳥の里のスケッチ)
飛鳥寺や曾我妹子の首塚が間近に見えました。




先日登った高取山(高取城跡)も展望できました。
(一番遠方の小高い山)






舟形光背をもつお地蔵さん。すぐ横に亀石がある。
河原展望台を通り車道に下る。交差点を横断して直進高松塚へ向かう。






高松塚への途中にある造り酒屋さん。以前来たときここで利き酒しました(^_^;)
今回は禁酒(^_^;)して、工場建屋とレンガ造りの煙突がいい感じの裏からスケッチさせてもらいました。



国営飛鳥歴史公園を散策して高松塚古墳へ行きました。ちょうど壁画剥離作業(ニュースで報じられている)のためかテントで全体が覆われていました。
飛鳥駅まで歩いき、近鉄で京都経由で帰宅しました。