楽しい出会いと大文字山
2005・12・01


  昨日はゆずの里をスケッチするつもりで出かけたのに結局一枚も描かずに愛宕山へ登ってしまいました(^_^;)。そこで今日こそスケッチしようと出かけました。いつものパターンで、とりあえず山科まで行ってから醍醐寺にするか南禅寺にするか決めようと京都行きの新快速に飛び乗る。
 山科駅についた時、急に紅葉の疎水を歩いてみたくなり、散策路の終点から南禅寺へ行くことにする。まだまだ紅葉の残る疎水道は、犬を連れて散歩する人、ジョギングする人、ハイキングするグループといろいろだ。逆光に映えるモミジや黄葉した木々がまぶしい。





疎水もなかなかの紅葉でしょう






 疎水の散歩道はこのトンネルの手前でわる。右手の山道からも南禅寺へ行ったことがあるが、今回は左の坂道でトンネルを迂回して、そこにかかる「日本で一番古いコンクリート橋」を渡って山道に入ることにする。 


 
 

ここまでは静かな紅葉見物だったが・・・

 疎水を渡ったところで一人の外人さんに出会う。”こんにちわ!”と声かけてくる。つづいてWhere am I?という。どこから来たかときくとケアゲのインクラインのところから山道を来たらしい、地図も持っていなくて道に迷った様子だ。なんとか単語をつなぎ合わせて会話がはじまる(^_-)。
 山道で南禅寺へ行こうとしたらしいが迷ったみたい。私がこれから山越えして南禅寺へ向かうというと、山道もOK!一日フリーなので私について来ると言う。結局話の弾みで案内することに、これでは今日もまたスケッチできそうにないなあ・・・

 自己紹介しながら名刺をくれる。ウエインさんというサンフランシスコから来た写真家?らしい。年も一つ違い、同じリタイアした仲間の気安さから不思議な珍道中がはじまる。また歩いているうちに目的地もいつの間にか南禅寺から大文字山にすりかわってしまいました。

 歩きながらウエインさんは群馬県や九州あちこち行ったことや、京都を訪れたのももう10回目になるとか、好きなクロサワ映画の話とかカタコト会話をしながらの山歩きはつづく・・・




 ウエインさんは道標や石杭に興味があるみたいで写真をバシバシ撮っている。特にこの「山火事注意」の赤い旗が気に入ったと見えて背景に入れてポーズをきめる。



 気持ちのいいシェード(日影?)の道はGood!と連発していました。その訳は帽子を取った左の写真がヒントです・・・ご本人の弁(^_^;)。
ジョークも忘れません


 涼しい木陰の道ばかりなのにアップダウンの繰り返しに大汗をかいて二人ともバテバテ・・・途中で何度も彼は”タクシー!や”レストラン”あるかなどジョークをいいながらなんとか大文字山の頂上にたどり着きました。素晴らしい展望だと喜んで何枚も写真を撮っていましたが、お相手していた私はすっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。
頂上でもっていたのり巻きといなり寿司&暖かい番茶を進めると・・・
Goog!& Thank you!といい、下山したらビールを飲もうという(^.^)
急坂の石段を下りながら大文字焼きの説明、この火床をさしながら地面に「大」の字を書くとなんとか形は理解できたようだ。カタコト会話では絵には勝てませんね・・




森林地帯の中の千人塚
ここでお会いしたパーティの一人から大文字の説明書きもらったが説明不能(^_^;)
木々の香りがいいねウエインさんが言う。わたしも落ち葉の絨毯がきれいでしょうと言おうとしたが”落ち葉”がでてこない。苦しまぎれに”Dead Leaf”といったら分かったという、これで合っているのかな・・・


きつい階段の道からやっとゆるい坂の林道になり二人ともホット一息つく。

 観光客で混雑する銀閣寺前の通りに着く。ウイリアムさんがビール・ビールという(^_^;)。食堂を見つけて茶蕎麦を食べようと誘われる。20年前に初めて京都に来た時食べて好きになったという。とりあえずビールで乾杯!!
 ざる蕎麦も上手に箸を使って日本流(ズーズー音を立てて)に蕎麦を飲み込む、お見事でした!
おまけに今日のお礼だといって代金を彼が払ってくれました。
 ここで半日つづいた珍道中は解散です。タクシーで蹴上まで帰るというウエインさんと別れ、私は哲学の道をの紅葉を眺めながら蹴上までもう一歩きすることに・・・


哲学の道もまだ紅葉が残っていました



白壁に燃えるような真っ赤なもみじ



哲学の道



南禅寺境内の紅葉


今日は紅葉・黄葉・森林浴・カタコト英会話を満喫した楽しい一日でした。