JR山科駅から疎水道で蹴上へ

2022年10月18日(火)

 この日は絵友達の水彩スケッチ画展を見に京都寺町へ。アプローチはいつものように山科駅から疎水道を歩きました。

   
 時たま散歩やジョギングの人たちに出会う程度、静かな疎水道です。
 

JR山科駅から約40分、疏水は第二トンネルへ入って行く
私はここから橋を渡って、山道で蹴上へ向かう。
 

第二トンネル前の広場、ここから山道へ・・・
 

緩やかな上りの山道です。


 ※ 赤ラインがこの日歩いたルートです。
 

 第二トンネル前から約10分、山科毘沙門堂からの道に合流して、峠越えへ。
 

約5分坂道が終わってフラットな道になる。
 

南禅寺への道と分かれて日向大神宮へ
 

蹴上の船溜まり
 11:10 琵琶湖疎水(第一疎水)の流れは第三トンネルを出て、ここ蹴上の船溜まりにつく。右手の洋館は”旧御所水道ポンプ室”。第二疏水は左手から合流してくる。ここは私の好きなスケッチポイントで何度か描いています。
 
 疎水の水はここから南禅寺方向への流れと、二つに分かれて京都市内 を流れていく。一つは南禅寺の 水路閣を通ってトンネルを抜けて銀閣寺への道路から高野川へ。もう一つはインクライン下の南禅寺船溜まり から岡崎公園の脇を抜け,夷川発電所を経てと鴨川へとながれる。


 

インクラインのはじまり
 ここ蹴上で船は台車に乗せられて、インクライン(全長は587m)を利用して高さ35mの急勾配を下り、南禅寺船溜まりに運ばれる。このインクラインの稼働は舟運の衰退もあって、昭和23年(1948)に休止されました。


 

インクラインの台車と船

 

疎水の流れの一つは南禅寺方向へ
(この写真奥が蹴上の船泊です。)
 

南禅寺の境内(水路閣)へ入って行く。
 

南禅寺境内の水路閣
 

インクライン
 

蹴上発電所への導水管
もう一つの疎水の水は、このインクラインの右手にある導水管で蹴上発電所へ  
 

インクラインの線路道は桜の人気スポットです。
  インクラインを下って、ネジリマンポ(インクラインにあるトンネル)をくぐって三条通りに出ると蹴上発電所のレンガ作りの建物が目に入ります。
 

ネジリマンポ
ねじりまんぽとは通称であり、正式には斜拱渠(しゃきょうきょ)・斜アーチと呼ばれている。鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、構造力学的な理由からアーチ部を斜めにねじってレンガが積まれるている。
 

蹴上発電所
 この蹴上発電所(けあげはつでんしょ)は、関西電力が管理する水路式・流込み式の水力発電所です。 琵琶湖第一疏水から取水し、琵琶湖疏水に放水しています。営業用としては日本最初の水力発電所です。
 当発電所の電力は、近接する蹴上インクラインの動力源として用いられ、近隣に配電されたほか、1895年(明治28年)に開通した京都電気鉄道(後の京都市電)でも使われた。<ウイキペディアフリー百科事典より>
 

建物の横を導水管が走っている。


 この後蹴上から地下鉄東西線で京都市役所前駅へ。絵仲間、村木さんの風景スケッチ展を訪問しました。今日はギャラリ訪問が目的でしたが、毎度のごとく寄り道、琵琶湖疎水の流れを辿ったページになってしまいました。