高島市の畑へ棚田スケッチに

2008・4・25

 今日は前から行きたいと思っていた高島市の針江へスケッチに行くことにしました。出発前にインターネットで調べた針江公民館の電話番号を使ってカーナビをセットして出かける。針江生水(しょうず)の郷の針江公民館はすぐ分かった。神社の前の案内地図があったので、私が描きたいと思っていたヨシ原風景の場所を探したが案内板は書いていない。この針江地区には湧き水を家の中に取り込んだ「かばた」は100戸ちかく残っているというが、「里山水辺ツアー」に申し込みが必要。今日は思い立ってきたので、状況がつかめない。




透き透った水の中に梅花藻の緑が鮮やかだ。バイカモの白い花は6月頃水中で咲く。いまはまだ早い・・・


日吉神社

この集落の中を流れる針江大川は比良山系の伏流水とか。

 ちょっとだけ散策したがスケッチしたいポイントが見当たらない。目的のヨシ原風景は次回の楽しみにしよう。こんな時のために二番手のスケッチポイントを考えていました。それは同じ高島市の棚田で有名な畑だ。以前この畑を訪れた時は田植えを終わった時期です。今は田んぼに水がはられた一番絵になる時期だろうと期待しながら車を進める。
針江はJRでいえば新旭駅近辺なので、安曇川駅、近江高島駅と二駅戻ることになるが、めずらしく今日は車なのでこの移動は苦にならない。




蛇谷ヶ峰

 畑に向かう途中どっしりとした形の蛇谷ヶ峰が見えてくる。田んぼには水が流れ込んで田植えの用意がはじまっている。ここから道はだんだん山間に入って行く。途中、ガリバー青少年旅行村(八淵滝から武奈ヶ岳登山コースがある)への案内板のあるY字型の分岐があるが、ここを右にとる畑はもう近い。畑は何度か来ているので集落の状況はよく分かっている。今日は棚田と集落全体の展望を描くために集落への道から右の林道へ入る。この道の最高部に集落の展望ができるポイントが一つだけある。



畑の集落と棚田の展望ができるところは、ここ一か所です。ここを過ぎるとすぐにトンネルがあり、抜けると朽木になる。




畑の集落と棚田

今日はいつもの小さいスケッチブックではなく、F6サイズの用紙2ページを使って時間をかけて棚田の展望を描きました。



この絵は上のスケッチに帰宅してから少し加筆してみました。




スケッチした後、トンネルを抜けて朽木へ下る。この林道は小さな落石がころがっていて運転には注意が必要です。

朽木の道の駅近くにある興聖寺に立ち寄って、旧秀燐寺庭園へ。

この庭は、享禄元年(1528)朽木稙綱が将軍足利義晴のために館を建てた際、築造したものと伝えられる。慶長十一年(1606)朽木宣綱が亡き妻のために寺とし、秀燐寺と号したのが、のち朽木村野尻へ移転し、その跡地へ興聖寺が建てられた。



名勝 旧秀燐寺庭園と後方は蛇谷ヶ峰。今日はこの蛇谷ヶ峰の南面(高島から)と北面(朽木から)を見ることができました。もう少し早い時間だったら登ってみたかったのに残念。




同じ木に赤と淡いピンクの花をつけた椿
興聖寺境内にはあちこちに椿の木があり落ちた花が苔むした緑に映えていました。


旧秀燐寺庭園、左画面は興聖寺本堂です。

結局棚田風景一枚描いただけで、帰りは鯖街道を気持ちよくドライブして帰宅しました。