天空の城”竹田城跡”

2008・3・21

 以前から行きたかった天空の城「竹田城跡」、黒澤明監督の映画「影武者」の撮影でもおなじみである。往路は山陽線の姫路まで新快速、姫路からはじめての播但線で竹田駅へ。青春18キップを利用した普通列車の約4時間弱の旅でした(滋賀県・JR守山駅から)。




 竹田駅のすぐ後ろの観音寺山の山頂に石垣が見える。



竹田の町並み


竹田駅でもらった地図から、観音寺山登山道を選択。町並みを歩いて登山口のある竹田小学校を目 指す。登山口へは案内板があり迷うことはない。





登山ルート




JR播但線、竹田駅のすぐ裏(西方)の古城山(標高353.7m)山頂に竹田城(虎臥城)があります。

「竹田城跡の概要」

 嘉吉年間(1441−1444)、守護大名の山名持豊(宗全)の有力家臣(国人)のひとり、太田垣氏の築いた城郭です。そのころの竹田城は砦に近い小さなものであったらしい。その後、文禄年間(1592−1595)から廃城になった慶長5年(1600)に近い頃、いまのような豪壮な石垣積みの城郭となりました。
 この石垣は、織田信長の安土城と同じ技術(穴太積み)です。山城としての美しさとともに、その縄張り(平面構成)のみごとさは全国でも指折りの城郭です。
竹田城の縄張りは中央の最高峰を天守台とし、周囲に高見殿(本丸)、平殿、奥殿、花殿を配し、さらに双翼を広げたように、その南北約400m、東西100mでいまなお当時の威容を誇っています。

(和田山町観光協会チラシより転載させてもらいました。)



登山道ははっきりしているがけっこう急だ。




登山口から30分ほどで、北の見張りをしたと思われる場所に着く。もうお城は近い・・・



尾根に出ると雄大なお城の石垣が見えてくる。こんな山頂に石垣をよく造ったものだ。




石垣にそって入るとすぐに大手門跡が・・



北千畳の広場から天守や櫓の石垣群が見える。



三の丸からの天守の石垣



 南二の丸とその先に広い南千畳




まさに交通の要衝に位置している竹田城。

 城の南側は両側から山がせまって狭い谷間になっている。現在でもJR播但線播、但連絡道路、国道312号線、円山川などが通っている。

竹田城跡のある朝来市(あさごし)は、兵庫県北部(但馬地域)に位置する市。2005年4月1日に新設された。山陰本線と播但線、国道9号と国道312号などが合流し、京阪神地区や丹波地方・播磨地方但馬地方・山陰地方に至る要衝だ。




竹田城の南千畳


 下山はこの南千畳から表米神社登山道を下ろうと思ったが、地図をよく見ると現在工事中で通れないとある。そこでふたたび天主から北千畳へと戻り、大手門からJR竹田駅へ駅裏登山道を下りました。このルートは急なジグザク道、約30分ほどで一気に下ってしまいました。



 下山道から振り返ると真上に竹田城跡の石垣が砦のように見える。青空に雲がわきだして、まさに天空の城だ(^O^)/。




駅裏登山道の登山口

下りきったところは表米神社から四軒のお寺が立ち並ぶ「寺町通り」でした。


 スケッチしたくなるような大きな屋敷と蔵のあった造り酒屋さん。結局、眺めただけでスケッチもせず、地酒も買わずじまいでした(^_^;)


山陰線の和田山駅と、プラットホームから見える明治時代建造のレンガ造りの機関庫です。

 竹田からの帰路は和田山へ出て、山陰線で京都へ。
 どちらのルートも所要時間はあまり変わりませんが、往路は距離はあるが姫路で1回乗り換えるだけで便利でした。復路は和田山、園部、京都と3回乗り換えがありました。どちらにしても同じ路線を変えるより違うルートのほうがよいですね。