多武峰から明日香へ
2008・3・22

 今日は近鉄飛鳥駅前の画廊「飛鳥」で絵仲間・うららさんの個展がはじまる。オープニングパーティは午後5時、一日を有効利用して多武峰の御破裂山から明日香へ里山歩きを楽しむことにする。

 コースは近鉄てくてくまっぷ「多武峰・飛鳥の里コース」をプリントアウト、なのに使った交通機関は青春18キップのJRでした(^_^;)。京都からJR奈良線・桜井線を乗り継いで桜井駅で下車、バスで山の上の談山神社バス停へ。




JR桜井駅
素晴らしい天気、駅の右後方には三輪山が見えている。



談山神社バス停(終点)
桜井駅から約25分で500m近いところまで登ってくる。

 多武峰バス停過ぎると東大門(高麗門)が見えたが後の祭り、談山神社バス停に着いてしまった。コースは談山神社のバス停からスタートしていると今回も得意の思い込みのミス・・・
 さらに談山神社へはバス停から石段を下ることになる。しっかり地図を確認していたらと後悔(^_^;)。





 前回来た時は冬野川沿いの約5kmコースを歩いている。そこで今日は御破裂山に登ってから、飛鳥川沿いのコース(談山神社から石舞台の約13km)を歩く予定です。





淡海公(たんかいこう)十三重塔(石塔)
藤原鎌足公の二男、不比等(ふひと)を祭る石塔で約4mある。

淡海公の石塔に寄り道して少し下ると東大門からの参道に出る。



談山神社入口から東大門方面を見る。
ここから見に行ってまた登り返すのがしんどいので東大門はパスしました(^_^;)。


談山神社入り口





御破裂山はこの案内図でも「テクテクまっぷ」でも境内からの道になっている。
神社を散策する時間的余裕がないので別の道を探す。前回ゆっくりお参りと散策をしているので
拝観料500円をけちったわけではありませんよ(^_^;)。



 地元の人に尋ねたら、談山神社を過ぎて100mほど坂道を登って行くと右手へ入る道があると教えくれた。ただし道標などはないのでと・・・・マップを見ると増賀堂とかかれたお寺の印がある。とにかくここを目当てに行くことにする。


 山道らしいのがある。そばに石標と道標があるが字が不鮮明で読めない。御破裂山は今回の目標の一つなのでぜひ行きたい、とにかくこの道を行くことにする。

 しばらく行くと舗装された広い林道に出た。どんどん行くと突然展望のある頂上近いところに出た。大和三山の耳成山が小さくかすんで見えている・・・が、なんの表示もない。

 行き着くところまで行ってみようとさらに先に進むと談山神社からの道と出合いがありました。このすぐそばに御破裂山頂上がありました。



 御破裂山頂上は20段くらいのこの石段を登った所です。古くから国家に不祥事がある時に”神山が鳴動”したと伝わっている。


御破裂山頂上(618m)
石の鳥居が藤原鎌足公のお墓です。


お墓の裏側へ回ると大和三山の展望がある。

 右手の小さな三角形が耳成山、真ん中のべたっとしているのが天香具山(あまのかぐやま)です。左端に畝傍山見えていたのに写真に入り切れていない(^_^;)。春霞でかすんでいるが、秋なら金剛・葛城から二上山まではっきり見えるだろう・・まずは第一目標達成です。





西の大門跡

明日香村へのハイキングコースはここで二つに分かれている。



西の大門跡から金剛山(左)と葛城山がかすんで見えている。
この道路に架かる橋を渡って、杉の植林帯の坂道を登って行く。



道はしっかりしているがけっこうきつい登りだ。




 冬野の名水を過ぎると民家がある峠に着く。ここからは舗装道路のくだりがずっと続く。



民家からちょっと下った所に御稜がある。亀山天皇の皇子・良助親王の墓だった。



鶯の声を聞きながら静かな道をどんどん下って行く。途中にはお地蔵さんもありました。

下山途中にはこんな展望もありました。明日香村クリーンセンターを過ぎたらお地蔵さんのある分岐になる。ここで左へ鋭角に折り返して下って行くと道路工事中・通行止めの看板が・・・戻るのも大変だし、エスケープする道もわからない。何とか人なら通れるだろうとどんどん下って行く。


里山の風景は和やかで好きです。


 杉の落ち葉の積もった林道は車が走った痕跡がない。いやな予感がしたが、幸いにも工事は終了していて無事通過できてほっとする。



谷川の水音がする広い道に合流できた。右の鬱蒼としたのがいま下ってきた道です。




延々とくだりが続いてやがて栢森(かやの)の集落が見えてくる。


栢森の集落の中を行く・・・



 栢森の集落を過ぎると飛鳥川に栢森綱掛神事の勧請縄「女綱」がかかっている。どんどん下って行くとこの写真にある勧請縄「男綱」がかかっている。先ほどの女綱と一対なのだろう。


やがて棚田百選の稲渕に着く。ここは写真家や絵を描く人たちに人気のスポットと聞いている。今日は時間がなくスケッチは一枚もしていません。背中のザックの中にしまいこんだままである。



山の中腹に岡寺の塔が小さく見えている。



前方に明日香の甘樫の丘(左)が見えてくる。

 今日は次の目的があるので石舞台にも立ち寄らず近鉄飛鳥駅を目指して急ぐ。なんとかオープニングパーティの始まる午後5時に画廊「飛鳥」に無事に着きました。

あとの様子はうららさんの個展速報見てください。

楽しい仲間やパーティに集まった人うららさんの友人たちと乾杯(^_-)-☆。親切なうららさんの御主人にJR畝傍駅まで送ってもらい感謝です。こだわった本日のなが〜い、長いJR青春18キップの旅も無事終わりました。
ありがとう!