
2013・2・26
放浪スケッチのケロさんが掲示板に梅の花のスケッチを届けてくれた。見ているうちに急に行きたくなる。梅の名所はあちこちにあるが、どこへ行こうかと考える。そうだ、約50年前に行ったことのある奈良の「月ヶ瀬梅林」を思いつく。まず月ヶ瀬の”開花状況”をネットでチェックするが、まだ”つぼみ”とある。だけど思い立ったが吉日と考えて早速出かけてきました。月ヶ瀬梅林は一度訪問しただけ、高台から眺めたというくらいしか記憶にない。今日はラッキーなことに暖かい。もう10時前、JRでは時間的に無理なので車で出かける。 |
月ヶ瀬梅林は奈良市月ヶ瀬尾山とその周辺に位置する。
観梅コースにあったマップです。

赤ラインが車、黄色のラインが散策したコースです。
守山から国道1号線で水口へ向う。貴生川手前から阿山へ抜ける道へ。名阪国道を走り白樫インターをでて月ヶ瀬へ。県道82号線を行くはずが旧国道25号に入ってしまう。次の治田IC、五月橋ICと名阪国道とほぼ並走して赤い月瀬橋に着く。橋を渡ったところにある月ヶ瀬梅の資料館で開花状況を聞き散策マップをもらう。梅の花は残念ながらまだ咲いていないという。 |
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名士観梅図
大正5年富岡鉄斎作
まず、梅まつりの特別展ということで資料館の2階で開催している
「名勝月ヶ瀬梅渓墨跡展」を見学する。
教えてもらった駐車場(今日は無料)に車を止めて観梅コース散策に・・・
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観梅コース入り口
なかなか良い風情でスケッチしたい衝動にかられるが、まずは全体を見てからと入って行く。 |
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土産物店で梅の状況を聞いたが残念ですねとの返事、サービスの月ヶ瀬茶と名前を忘れたが名物”しそ巻きの梅”をいただく。帰りに寄せてもらうと言ったが、いつものごとく同じ道を避けたのでごめん・・・ |
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梅はまだ咲いていないからと、盆栽の梅を写真に・・・ |
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境内にある「姫若の梅」
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観梅散策マップにのっている真福寺
展望台のちょっと上にお寺はありました。本尊は木造地蔵菩薩立像(平安後期の作)、水子地蔵、呆け除地蔵、庚申堂もあります。 |
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元弘元年(1331)、後醍醐天皇が笠置山から吉野ヘ落ちのびる際、女官の姫若が村人に助けられました。そのお礼に真福寺境内に1本の梅を植え、鳥梅(うばい)という紅染の媒染剤の製法を教えたのが月ヶ瀬梅林の始まりと伝わります。 |
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展望台からの風景
眼下の月瀬橋はなんとなく記憶に残っている。だけど帰宅してから調べたら・・・旧月ヶ瀬村の中央で五月川を渡る橋で1893年に初めて架橋された橋で、初代月瀬橋は木造であったらしい。現在の橋は高山ダム完成前に架橋された4代目の橋でした。ベンチで、いつもんごとくオニギリをほうばりながらスケッチをしました。厚着をしてきたので少し歩いただけで汗がにじんでくる。日射しもあってとても暖かい日だ。午後から梅が一輪くらい咲いてくれることを期待・・・ |
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名勝の看板があって展望はよいが梅の花は全然咲いていない。帆浦梅林は一目八景と天神梅林との間にある梅林である。 |

あちこちに土産物店&茶店はあるが今日は数軒店を開けていただけ
全部開いていたら引き留められて自由に歩けないだろう
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黄色い花が・・・
左がマンサク、右は蝋梅が咲いて綺麗でした。
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句碑だが立札の説明がないと全く読めない(^_^;)。説明には、在世中縁ある月ヶ瀬を愛された元東大寺管・長狭川明俊師の句碑とのこと
「山と水清き
天下の梅の里」 月甫 |
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鳶岩見返り千本
梅林の名所だろうが、ここも全く咲いていない。
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紅梅が咲いていた(^O^)/
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寒梅散策コースを粘って歩いていたら開花している紅梅・白梅の数本を発見してほっとする。 |
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少し開花している白梅と紅梅を見つける。
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白梅が一分咲き・・・
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月瀬橋が眼下に見えてきたが、ここからの九十九折れの急道を下ると駐車場まで戻るのがしんどい。期待した梅の花にも会えたので、ここから引き返そう。 |
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月瀬橋へ下って行く散策路
この急坂を戻るのはつらそうだ。
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月瀬橋
橋のたもとに見えている建物が、今日の月ヶ瀬への第一歩、情報を仕入れた資料館です。 |
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同じ道を引き返すのは面白くないので山の上を走る163号線へ出ようと登り返す。 |
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山の上に来ると茶畑がある。
ここもお茶の名所なのか・・・
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尾山代(おやみで)遺跡
駐車場に向かって進むとマップにもあった尾山代遺跡が見えてくる。 |
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八王神社(村社)を過ぎて下って行く
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説明板には
尾山代遺跡は奈良時代前半から平安時代にかけてのもので、大安寺の杣を管理した集落遺跡とみられ、人々は竪穴式住居の内で小鍛冶をしていたと考えられる。主な遺構としては、竪穴式住居・掘立柱建物・土拡柱穴・杭列等で、奈良時代の庶民の生活を知る上で貴重な遺跡として注目されている。
(月ヶ瀬村指定文化財) |
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午後3時前に本日駐車させてもらった行政センターに着きました。帰り道は来るときに走るはずだった県道82号を選択する。結構広い走りやすい道で、あっという間に白樫ICについてしまいました。帰りの名阪国道で左手に伊賀の街が見えてくる、寄り道したい衝動にかられたが、もう4時前なのでまたの日に来ることにして自宅に向かいました。 |
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