真夏の綿向山
2009/08/12
 綿向山(わたむきやま)は滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110mの山である。鈴鹿国定公園内にあり、古くから山岳信仰の対象として崇拝されている。




ブルーメの丘から見える綿向山(中央)
左は竜王山(826m)


 水口から国道307号で日野町に入り、松尾北交差点を右折して国道477号に入る。わたむきホールを過ぎ、やがて左側に赤い屋根のヨーロッパ風の建物群があるブルーメの丘を見ながら進む。音羽の交差点から左へ入り、登山口のある西明寺へ向かう。綿向山登山口へは西明寺口バス停から右へ入る。


西明寺口バス停に綿向山ガイドマップの大きな案内板
綿向山の登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがあります。




駐車場への分岐
西明寺口から少し入ったところの分岐、御幸橋の駐車場はここを右へ下っていく。


御幸橋の駐車場
この暑さでは登山客もない。車はたった2台でした。表参道登山口へはこの道を直進します。



北畑林道手前にある大きな堰堤

今日は午後からの登山になったので表参道コースを往復することにして出発・・・・
北畑林道に合流してしばらく行くと林道終点になる。ここがヒミズ谷出合小屋のある表参道登山口です。



ヒミズ谷出合小屋のある表参道登山口
雨が続いた後なので水木谷の川音も大きい・・・
ここで右に行けば水無山北尾根コースです。



5合目までは植林帯の急なジグザグの坂道を登っていくことになる。





3合目手前に展望ができる場所(送電線の鉄塔がある)がある。日野町市街から、右手後方には三上山(近江富士)も見える。





3合目で水木谷林道と出会う。綿向山へはここを右へ。左へ行くと西明寺へ下っていく。



林道を少し歩くと綿向山登山道は林道と分かれて樹林帯の中へ。すぐに非難小屋(あざみ小舎)がある。



竜王山


5合目小屋(標高830m)

あいかわらず植林帯の中のジグザグ道を登っていく。
樹林帯の途切れる5合目手前で、隣の竜王山が見えてくる。暑さで極端に体力低下・・・・





5合目からの展望
 しばらく休憩をしたが、頂上まで行く元気が出ず、ここでギブアップ。
心残りだが今日はここから引き返すことにしよう(^_^;)。同じ道を下りたくないので、北参道コースを歩き出したが夏草に覆われ歩きずらい。しかたなく3合目まで戻って林道を下ることにする。




北参道コースは草むらの中






3合目の林道出合
4合目(右斜め上)から下ってくるとこの林道に出合う。この先ははすぐに行き止まり、西明寺へは手前に下ることになる。



奥の平橋
3合目と北参道コース分岐
水木谷林道を振り返って移しています。





竜王山登山口

竜王山頂上から綿向縦走コース(健脚向け)へいける。
10年以上前にこのコース歩いたが竜王から綿向きへは藪こぎの連続でした。いまはどうなっているのだろう・・・



今回の登山でビックリした出来事に出合いました。

 竜王山登山口を過ぎたところで右手の雑木林の中から中高年の男性が声をかけてくる。見れば顔面が血まみれ、白いズボンのすそも真っ赤に染まっている。ここは何処?・・・と

 どうしたのかと聞くと竜王山から下山途中道を見失い、雑木林の急斜面を降りてきて、その途中で転んで頭と顔をを打ったという。傷はそんなに深くなく、顔面が少々腫れているが血も止まっているので少し安心する。血染めのズボンは鈴鹿名物の”ヒル”にやられたらしい。林道なら歩けるというので西明寺まで同行案内する。西明寺バス停のトイレの水道で顔をきれいに洗ってもらい、タイミングよく来たバス(一日に数本しかないダイヤでした)に乗せて帰宅してもらった。

驚いたことに・・・
 聞けば「地図」も「磁石」も持っていない、おまけに「携帯電話」も自宅においてきたというではないか、あまりの無謀さにビックリ・・・
 何度も登っている山に慣れきって、簡単な略図と磁石だけで歩いてしまうことが多くなっている。単独行用にと買ったハンディGPSもしばらく携行していない。人事ではないなあと自分自身もおおいに反省した山行きでした。




集落に入るとすぐに西明禅寺の石仏群が見えてくる。


西明禅寺

やがて西明寺に到着。西明禅寺の門前がバス停です。
けが人をバスに乗せ、私も西明寺口バス停まで一緒する。何とか落ち着きを取り戻されたようなので私はバスを降りて車を置いてある御幸橋までもどる。