祇園さんへ節分祭を見に行きました。

2005・2・3


 サンデー毎日の生活にメリハリをつけるために季節の分け目になる節分祭に京都の八坂神社に出かけました。子供のころ節分といえば近くの興福寺(奈良)で行われる鬼追い式と豆まき行事によく行きました。その鬼追い式は暗闇の中、赤鬼青鬼が松明や斧などを持って暴れまわり、それを毘沙門天が追い払うというものでした。
 今回はじめて見た八坂神社の節分祭は悪鬼ではなく宝の島から来る福鬼という設定でちょっと不思議な感じを持ちました。福鬼たちは八坂神社の神の前に鯛やお酒の土産を供へ、めでたい舞を舞うとい、その福鬼に頭をさわってもらうと幸運が開けるという。もちろん私も大勢の人たちと一緒に頭をなぜてもらいました(^.^)。



八坂神社の正門



舞殿で行われた福鬼の舞



福鬼が福を授けて人々の頭をなでて歩く



カメラマンのために勢ぞろいした福鬼。
見慣れた鬼追い式の鬼とはぜんぜん違う雰囲気でした。




年男と福娘(祇園の舞妓さん)による豆まき



 八坂神社へ着いたら式が終わったところで、福鬼が観衆の頭をなでながら帰るところでした。2回目は3時からということで、時間つぶしにスケッチでもしようと隣接する円山公園散策。円山公園 の池の南を東へ延びる道があり、その道を行く。
突き当りには「長楽寺」がある。その長楽寺は、平安時代の延暦
24(805)桓武天皇の勅命によって伝教大師を開基として観世音菩薩を本尊として創建された。
 長楽寺の門前を左に進むとやがて山道に出会う。ちょうど下山してきた人に「どちらから・・・?」と聞くと清水山からだという。早速寄り道癖がでて登ってみることにする。石の道しるべには「将軍塚道」と刻んである。そうだ将軍塚は京都トレイル東山コースを歩いたとき一度通っている。



雪の残るジグザグの道を登っていく。山道歩きはやはり気持ちがいいなあ・・・。下山してくる人もいるよ・・



1/25,000地図

将軍塚は八坂神社から約170mの標高差がある



青蓮院門跡「大日堂」



大日堂の境内にある将軍塚

−説明文より−
 将軍塚は、八世紀末、桓武天皇が平安京造営に際し、王城保護のため高さ八尺(2.5m)の土人形に甲冑を着せ弓矢を持たせ京都の方を向けて埋めた塚であると伝えられている。平安末期以後、天下に異変があるときは必ずこの塚が鳴動して前兆をあらわすという伝説が生まれ「源平盛衰記」によると、源頼朝挙兵の前年、治承三年七月には三度にわたってこの塚が鳴動し、ついでまもなく大地震が起こったという。
 この付近からは、古墳石室や経筒などが発見され、古墳の一つは大日堂の枯山水庭園の一部になっている。
 なお、大日堂に安置する本尊大日如来像は付近の山中から発見された花頂院の遺仏と伝えられる。




祇園の一力茶屋

 石仏の大日如来像にお参りして慌てて下山する。なんとか間に合い節分祭の写真を撮ることができましたが、福豆福もちはキャッチできずでした(^_^;)。

 次の目的。八坂神社から四条道りを歩いて大丸へ。
今日から開催されている平成の洛中洛外「平山郁夫展」をゆっくり見てまわりました。

今日は節分祭、好きな画家平山郁夫展とちょっと山散歩もできて楽しい一日でした。