夜叉ガ池
2006・7・4




梅雨の晴れ間、今日一日晴れるというので、ちょっと遠出してみよう・・・
今年の真冬に芦原温泉に行った帰り、厳冬の越前海岸を通った。夏の越前海岸はどんな風景か興味がありスケッチも兼ねて出かけました。
時間はたっぷりあるので高速を使わずに一般道で行く。こんなとき無料になった湖西道路はありがたい。敦賀から8号線に合流して一路越前海岸へ・・・8号線が山手へ登っていくところに越前海岸の表示があり、そちらに向かう。こちらは海岸沿いの道がつづきやがて河野海岸有料道路になる。料金890円はちょっと高いが引き返すのもいやなので通ることにする。国道305に合流して海岸沿いを北進する。休憩したいなあと考えていたら「北前船主の館・右近家」のパーキングがあり、初めてなので見学することにしました。内部は当時の栄華を偲ばせる重厚なたたずまいで、おまけに広い。


 

北前船主の館にある洋館のテラス(山の中腹)より越前の海岸を見る。



北前船主の館正面入り口



 江戸中期から明治30年代にかけて、大阪ー北海道を日本海廻りで商いをしながら不定期に往復した廻船を北前船という。この右近家は北前船の船主として江戸時代の頃から活躍し、全盛期には30余隻を所有していました。その後海上保険業に進出、日本海上火災保険鰍ニして現在に至っています。



見通しのよい小高い所にある洋館



越前海岸の漁港


北前船主の館を見学した後、越前海岸沿いをドライブする。鮮魚販売や海鮮料理の旅館やお店がやたらに多い。冬の蟹の季節にはカニ料理ツアーで有名なところですが、まだ食べに来たことはありません(^_^;)。思うように駐車ができずスケッチポイントが見つけられない(-_-;)。今日は海岸沿いの風景を楽しんででライブしよう・・・・



 帰りは有料道路を避けて8号線へ。ちょうどあった道の駅・河野で越前そばで昼食する。そこで偶然手に取った一枚のパンフレット「悠久のときをたたえる・夜叉ヶ池」が次の行き先を決めてくれる。このまま帰るのはつまらないと考えていたので・・・・チラシにはちょうどニッコウキスゲのシーズンとある。それに2時間程度で登れるので何とか行けそうだ。来た方向に戻り8号線を武生方面へ向かう。365号線に入り滋賀方面へ折り返す。南条から今庄を過ぎて大門というところから分岐して夜叉ヶ池登山口に着く。意外と時間がかかり14:20になっていた。ちょっと登るには遅い時間だ・・・思案したが荷物を車において、水だけ持って急ぎ足で登りだす。



案内チラシの標準登山タイムは・・・

上り・・・
登山口(30分→)夜叉滝(10分→)トチノキの巨木(40分→)シャクナゲ坂(40分→)夜叉ヶ池

下山は・・・
夜叉ヶ池(20分→)シャクナゲ坂(25分→)トチノキの巨木(20分→)登山口


鳥居をくぐって対岸に渡り、川に沿って左へ登っていく



幹周り6.4m、樹高32m、樹齢400年のカツラの木(左の写真の左端の大木です)



登山口の石碑



川の右手が登山道です


距離は3kmでしたが、きつい登りが続くルートでした。

 登山口に頂上まで3000mのカンバンがある。時間が遅いので標準登山タイムと比べながらどこまで行けるかチェックしながら登りだす。途中500mごとにこの表示がありました。
最初の夜叉滝へは20分で着く、標準タイムと比較しする。逆算すれば16:00(約1時間40分)くらいで登れそうだ。このまま順調に登れればなんとかなるだろう・・・・先を急ぐ。





夜叉滝



 出会った草花です。


緑いっぱいの登山堂が続く



トチノキの巨木





トチノキの巨木

15:50 夜叉ヶ池まで200mのカンバンのあるところで休憩していたら国有林管理の方が下山してくる。こんな時間に登ってくるなんて非常識だすぐに下山してくださいと警告されました(-_-;)。それもそのはず、水の入ったペットボトルだけといういでたちだから無理もありません。だんだん大胆になってきている。反省しなくては・・・・
あと少しなんで池を見たらすぐに下山するということで大急ぎで池を目指しました。




16:00 やっと標高1099mの神秘的な夜叉ヶ池に到着しました。ニッコウキスゲはまだこの先、時間も遅く、管理人さんも心配して待っているので心残りではあるがしかたがない。写真を撮ってすぐに下山することにしました。

おかげさまで17:00に無事登山口に帰り着きました。思いつき登山を反省しました。