京都西山の善峯寺からポンポン山へ
2005・10・16(日)


 
 友人のkamayannさんが掲示板に京都西山三山の一つ「善峯寺HP」を貼り付けてくれたのをきっかけに、さっそく出かけて来ました。
 ポンポン山登山の折何度も善峯寺前を通っていますが、まだ立ち寄ったことがありませんでした。JR向日町駅から歩くとかなりの距離があるので、今日はバスで行くことにしました。途中、小塩(おしお)バス停の案内で十輪寺前とアナウンスがある。中年のご夫妻が降車ベルを押す、私も急にどんなお寺か行って見たくなり、あわてて下車してしまいした(^。^)。



今日歩いた道程のハンディGPS軌跡



十輪寺の入り口
善峯寺方向に向かって写している。バス停はこの少し先にあります。

十輪寺
小塩山と号する天台宗のお寺。寺伝によれば嘉祥三年(850)染殿皇后が安産祈願のため、比叡山の恵亮和尚を開山に請じて創建したものと伝えられています。・・・中略。
 風輦形(ほうれんがた)をした本堂には、染殿皇后の安産祈願に霊験のあったといわれる本尊の地蔵菩薩(腹帯地蔵)及び花山天皇が西国巡礼に背負ったと伝える十一面観音(禅衣観音)を安置している。



大樟樹(おおくのき)

 樹令800年、本尊が樟でつくられているので、その分身としている。伝説によると、地蔵菩薩の神力で一夜にして大樟樹にならしめたというので願かけ樟とも呼ばれ神木としている。



変わった造りの本堂
寛延三年(1750)、密教本堂・神社拝殿・禅宗仏堂の三者を混交した珍しい建物。
ちょうどバスツアー団体に解説中の住職のお話と三味線の弾き語りの般若心経を聞けて貴重な体験ができました。ちなみに住職のいでたちは日本寺院の僧侶の姿でなく、タイ風僧侶のカーキ色の衣をつけていました。



本堂の上にある在原業平のお墓
あまりの簡素な小さいお墓にちょっと驚きました。



お墓のさらに奥にある業平が楽しんだ塩釜。

 在原業平は十輪寺を閑居とし、当時の風流とされた塩焼きを楽しんだと伝えられています。





十輪寺から善峯寺までは登りがつづく。



 善峯寺領の石碑を過ぎぎたところにある店の脇に大きな観音像とお地蔵さん(写真)の仏像が目をひきます。



 十輪寺からバス道を歩くこと約45分、バスでは数分なのに・・・・坂道の連続にふうふういいながら大汗をかいてしまいました。行楽のシーズンの日曜日ということで車の往来が激しい。

西国二十番札所・洛西一番札所
西山宮門跡 
善峯寺(よしみねでら)

沿革
 当山は、平安中期の長元二年(1029)、源算上人によって開かれた。比叡山の横川で修行、47才の時当山に入山、小堂をむすび十一面千手観音菩薩像を刻み本尊となし、仏法を興隆された。長元七年、後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ、善峯寺の寺号を賜った。・・・中略
応仁の乱の兵火で焼失。その後、徳川五大将軍綱吉の生母・桂昌院が当山を復旧された。
(善峯寺しおりより抜粋転載)

ちいさな赤い橋を渡り、急坂を折り返し登ると山門前に着きます。


山門前から見える宝物殿
仏像や書物など見ごたえがあります。



善峯寺の山門
元禄5年(1692)桂昌院により再建



西国二十番札所の観音堂
山門を入った正面、石段の上にあります。



境内にはお遍路さんの姿も・・・




いい雰囲気でしょう
白壁とちょっぴり紅葉の始まったもみじ



善峯寺奥之院





 参拝順路の案内図どおりに散策、多数のお堂があり京都市街を展望もできてるとても広い境内でした。約小一時間境内を散策した後、ポンポン山へ向かいました。段々高度をあげていくとやがて杉谷の集落に着く。



杉谷の集落






 集落を過ぎたところがポンポン山と金蔵寺への分岐になっています。道標には
善峯寺1.6km
ポンポン山 2.0km


杉谷の分岐を過ぎて少し行くと樹林帯の山道に入る。急坂を登ると展望のある場所に出る。
ここで休憩を兼ねて昼食をする。
元気を取り戻してポンポン山の頂上へ・・・
頂上が近づくとポンポンという音が聞こえてくる。着いてみると何人もの人が足踏みをしていました(^.^)


ポンポン山頂上風景
何度もこの山を登っている人達と情報交換、楽しいひと時を過ごしました。
下山は交通の便がいい高槻市方面を予定していましたが、5年間もポンポン山歩きをしている方に誘われて西尾根コースを下山することにしました。





ポンポン山からのてんぼうは素晴らしい
左後方に霞んで見えているのが愛宕山と地蔵山
てまえ右の山はカタクリで人気のあるお塩山





親切に、この西尾根コースについていろいろ解説しながら案内してくれた男性。
道はプロムナードの雰囲気、気持ちのいい道でした



希少なセンブリの花
教えてもらわないと見過ごしてしまう小さな花でした。





下山途中の雑木林の広場から見えた
小塩山と愛宕山



 ボランティアの重い丸太を担いで足取りも軽く下山するたくましい男性(@_@)



下山道の植林帯をぬけると・・・




川沿いの道になる。







森の案内所に着く。

 案内してくれた人はこの近くに車を止めているのでバス停まで案内してもらい。無事JR京都駅に戻れました。


 今日下山してきた西尾根ルートと東尾根ルートの間の谷、筋竈ヶ谷(かまがたに)は大野原森林公園保護区域に設定されています。竈ヶ谷沢沿い及び上流の集水域は踏みつけによる地面の崩壊、盗採により草本群落の傷つけ防止のため、この流域(東西の尾根ルートの竈毛谷側)に立ち入るには届出が必要です。
森の案内所・京都市緑地管理課
大野原森林公園運営管理教会





送ってもらった長峯バス停前で発車時間待ちにスケッチする。