賀名生梅林へスケッチ散策
(あのう ばいりん)
奈良県五條市西吉野町北曾木
2014・3・17



 写真を趣味にしている同級生から「賀名生梅林の写真付き3月のカレンダー」をもらう。奈良の三大梅林で、田舎づくりの家がいいバランスとなっている所とある。さらに、 賀名生は昔南朝御所のあったところで、今でもそのあとが・・・桃源郷ともいうべき、感激の場所です。一度、おでかけを〜。いい作品ができなくても、楽しめること、間違いなしですとのコメントをもらう。昨日、偶然にも有名な奈良市の月ヶ瀬梅林に行ったばかりなので力が入る。賀名生は滋賀からはかなり遠いが、ちょうど春の「青春18キップ」のシーズンでタイミングもよい。ネットでルートを検索すると片道約3時間の普通列車旅となる。
行程は・・・ JR守山7:28発の新快速で大阪へ、環状線で天王寺、大和路線快速で王子へ。ここで和歌山線に乗り換えて10:19JR五條駅に着きました。



JR五條駅
後の山は金剛山(標高 1,125m)


10:32の新宮行特急バス(奈良交通)に乗車
ほとんどが賀名生梅林へ行くようだ。

五條駅前の観光案内所でもらった賀名生梅林案内図には”北曾木の丘陵を麓から中腹まで覆い尽くすように二万本の梅がつづいているとある。どんな景観なんだろう。
・乗車したバスは
 奈良交通が運行する「八木新宮特急バス」で、全長 166.9q を6時間半かけて走る。停留所数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る路線バスです。道中には、日本一大きな村といわれる十津川村、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を駆け抜けます。

 バスはJR五條駅から町中を流れる吉野川を渡り、市街地を抜けると山に向かって高度を上げていく。途中から丹生川を左手に見ながら三重県の新宮に向かう国道168号線を走り、約20分で賀名生梅林の入り口前の「賀名生和田北口」に着きました。



賀名生梅林の入り口からいきなりの坂道
 頂上は標高400mもあるようだ。丘陵を麓から中腹まで覆い尽くすとあったとおりだ。



ここは「一目万本」といわれている。
バス停から5分ほど登ったところです。




”口の千本”からの眺め
こんな高い所に民家がある。さあ、頑張って登ろう。よいスケッチポイントがあるかな。




その民家が近づいてきた。



梅干しなどの土産を並べた茶店もありました。



 バス停から約40分、こんな高い所まで登ってきた。梅ではなく柿の木の選定をしていた地元農家のおばさんに出合う。後に続く見物者も声をかけている。



さらに高度があがると、素晴らしい眺めが広がる。
暖かい日で汗が噴き出てくる。







休憩兼ねてスケッチです。







こんな高所にまで沢山の民家がある。たぶん、梅をなりわいにしている農家だろう。







休憩をしながら、ゆっくり中腹を覆う梅畑と民家を描きました。
帰りのバス便は14:55を予定している。ぼつぼつ下ろう。






14:07 バス停近くの賀名生の里、歴史民俗資料館に着く。この建物の向こうに賀名生皇居跡の民家がある。まだ少し時間があるので、写真だけ撮りに行って近くの北畠親房公の墓まで登ってみよう。




賀名生皇居跡
 南朝の時代に皇居として使われ、重要文科財指定の賀名生皇居跡(堀家住宅)、この家は今も民家として使用されているため、見学には申し込みが必要です。



北畠親房公の墓
 北畠親房は後醍醐天皇、後村上天皇の二代にわたり南朝の中心として活躍した公家です。神皇正統記を執筆したことでも知られている。


墓のある高台から賀名生の集落が展望できる。
 南に向かって丹生川が流れている。国道168号線を終点まで行くと和歌山県の新宮市に着きます。



 14:55 定刻通りに来たバスで五條駅に戻る。帰りの列車は17:14発を予定している。乗るまで二時間ほど余裕がある。せっかく五條市まで来たので少し疲れているけど古民家のある新町通りまで行ってみよう。ここは古民家を描くスケッチ仲間に人気の場所だからです。でも、ページが長くなるし、梅林のイメージとごちゃ混ぜにするのはもったいないので、別のページを作ってアップしました。

・大和五條新町通り散策(旧紀州街道)もご覧ください。